「鯉江良二」
愛知県が生んだ大陶芸のひとりで、
現代陶芸界でもっとも異彩を放っていたと言われている陶芸家が故 鯉江良二 先生です❕
鯉江良二先生は1938(昭和13)年愛知県常滑市に生まれ、
2020年8月6日に咽頭がんの為、亡くなりました💦82歳でした😢💧
最晩年の10年程は、病気療養に専念し、陶芸制作をほとんど行わなかったそうで、
陶芸活動で遺された作品数は限定的な作家となってしまいました。
今回はそんな故 鯉江良二 先生の酒器(ぐい呑)の紹介です🍶
この👆の2点のぐい吞は、どちらも製作年が同じで兄弟みたいな感じです。
どちらも作品名は 「ぐいのみ」 とシンプルです。
この作品は1991年に某百貨店の鯉江先生の個展に出品され売れ残り、
その百貨店が買い取ったもので、旧作ではありますが希少な未使用保管品です。
(ちなみに1991年はボクの生まれた年で、このぐい吞たちとボクは同い年です)
1991年当時は鯉江先生が50歳頃で血気盛ん🔥に活動されていた頃で、
その当時の作品群には多くの芸術的な作品を発表しました❗
ぜひ鯉江先生が遺した魂の欠片✨、ボクの鯉江コレクション・ぐい吞たちを見てください👇
鯉江先生が山から見つけた非常に多くの鉄分を含んだ土を用い、
スピード感あるロクロで作り上げたぐい吞です。
なんとなく倒れそうで倒れない・・・そんな形が鯉江芸術です❕
ボクの手の形、持ち方かもしれませんが、持ちずらいです・・・😅ヤバ・・・
酔っぱらいの人が持ったら落として割ってしまうかも・・・💣
側面には釘彫で大きく「良二」とサインを施し、
このサインの線模様が、またひとつもアクセントになっています😮
口元にたっぷり砂糖菓子のような長石釉が厚く掛けられ、
全体には灰透明釉を施し、光沢と色の変化を作り出しています😁
内側はかなり大きく、たっぷりお酒が入るとおもいます🍺
酒豪であった鯉江先生らしい・・・そんな作品です👍
高台部分はかなり高く作られ、彫りが深いです。
こう見ると錆びた鉄のような色の土で、鉄分が多すぎる良くない土・・・鯉江先生はあえて使いました😋❗
箱書きもシンプルに「ぐいのみ」。
この「ぐいのみ」「良」の字体を見れば、鯉江先生だとわかる個性があります❕
こちらの👆のぐい吞は筒形ですが、土も釉薬も同じです。
見た目よりも持ってみるとズシリと重いです❗
側面の「良二」のサインが模様のひとつになってカッコイイです👏
白い長石釉が山の上にかかる雲のように見えてきます⛅
シンプルですが、とても魅力的なところがいくつもあります❕
このぐい吞は持ちやすく使いやすそうです👍
使わないケド・・・😜
透明釉だけでなく、黒い鉄釉もパッパッと散りばめてかけています👀❕
もしかしたら何種類も釉薬を用いているかもしれません。
内側は底に右回転のロクロ模様がハッキリ削りだされています。
この中に透明酒を入れたら綺麗だろうナ~✨
高台部分はチョコレートの様な色合いですね~😋オイシソ~
もしかしたらこの土は1991年当時、工房のあった愛知県設楽町の山の土を用いたのかもしれません。
この箱書きには赤い朱肉の印がないぞ・・・🤔アレ・・・
押し忘れたのカナ・・・😅ハハハ
この紹介した2点のぐい吞には桐箱以外にも保護用の段ボール製の専用箱が付いています❗
(外箱の段ボール箱は桐箱のサイズに合わせて作られた特注のもので、
ぐい吞・桐共箱・ボール箱の三点がすべてそろっているのは、現在かなり希少です)
鯉江良二先生は先に記したように晩年は病気との闘いでした💦
なので作陶年数が限定的で、人気のある鯉江先生のぐい吞が手に入れにくくなっているようです。
さらに鯉江先生のぐい吞を手に入れたコレクターさんの多くが使ってしまっているため、
この2点のぐい吞のような未使用保管品で共箱作品は本当に希少なんです😅
1991年生まれのボクと同い年の鯉江良二のぐい吞、
ボクはこれから先も大事に保管していきたいと思います😊✨✨✨