七代 加藤幸兵衛のラスター彩双兎文酒盃 | せともん道楽だもんで・・・

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主に東海地方の焼き物産地の瀬戸・美濃の陶芸作家が作った酒器(ぐい吞)を集めています。
作家が作った酒器は、作家の個性と技術が凝縮され、使って良し、飾って良しのコレクションアイテムです。
そんな酒器の魅力を紹介できたらと思っています。

 

岐阜県東農地域の多治見市で活躍する美濃を代表する陶芸家、

七代 加藤幸兵衛 先生の最高級の酒器🍶を紹介します🤩

 

(七代)加藤幸兵衛先生は(本名:裕英)、1945(昭和20)年7月7日生まれの陶芸家で、

おじいさまは岐阜県重要無形文化財保持者🏅であった故 五代 加藤幸兵衛 先生(1893年~1982年)、

お父様は国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)🏆の故 加藤卓男 先生(1917年~2005年)であられます。

若い頃は七代幸兵衛先生はスーパーサラブレット✨と言われてたそうです❕

 

 

七代 加藤幸兵衛 先生の 「ラスター彩双兎文酒盃」 です🍶

 

・岐阜県重要無形文化財「三彩」保持者

・多治見市無形文化財保持者

 

 

この酒盃🍶の「ラスター彩」とは300年前に技法が途絶えていた古代ペルシャ陶器の技法のひとつで、

幻の陶器と言われた「ラスター彩」を現代によみがえらせ復元した技法です👏

その「ラスター彩」を含む古代ペルシャ陶器を20年にも及ぶ研究の末にこの世に蘇らせたのが、

父であり人間国宝の故加藤卓男先生であります😮スゴイ!

そんな父・卓男先生の技法を受け継いで継承しておられるのが、七代加藤幸兵衛先生です❗

 

 

写真ではわかりにくいですが、このラスターに光⚡を当てるとマジョーラとも言われる玉虫色、

虹色や金色にも見える非常に美しい焼き物です🌈

端正な気品のある造形に、側面にはペルシャ模様が描かれています👀

どこか遠い異国の雰囲気を感じ、素敵です🥰

 

 

ボクがこの作品を選んだ理由は内側の絵にあって、二匹の可愛いウサギさんです🐰🐰

仲の良いウサギさん🐇がいますよ~🥰

(ウサギは跳ねると言うことで、躍進するという縁起の良い意味があるそうです)

見ていると自然と優しい気持ちになれるウサギさんです😊

 

 

高台部分の中央に幸兵衛先生の小さな印があります👀❕

この作品は高級洋食器メーカーのノリタケやナルミと同じ磁器の作品なので、

真っ白な硬い感じのするガラスような音がする土を使っています。

 

 

付属する桐箱も作品に負けない素晴らしいもので、

側面を凹凸に組んだ高級品✨で、木目もハッキリしていて素敵です👏

箱書きの字も独特で、この字を見ただけで幸兵衛先生の作品だとわかります❕

 

七代加藤幸兵衛先生は地元美濃の焼き物技術の継承だけでなく、

ペルシャ陶器の生まれ故郷、イラン等でラスター彩の技法を継承する活動もされています😄

そんな活躍を評価されて、今年の2023年2月21日付で 岐阜県重要無形文化財「三彩」保持者 🏅に認定されました😊✨

 

幸兵衛先生の最高級な酒盃の中で虹色に輝き跳ねる2匹のウサギさん🐰、
これからも末長くよろしくね😊✨✨✨

 

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