インスリノーマ、副腎腫瘍共に治す治療ではないと、ご理解頂いたところで3大疾患の最後、悪性リンパ腫についてです。
フェレットの悪性リンパ腫は、体内のリンパ球が異常に増殖して腫瘍を形成する病気です。
フェレットの腫瘍性疾患の中でも特に多いと言われています。 悪性リンパ腫は、消化器型、多中心型、縦隔型などのタイプがあり、型によって経過や必要な治療が異なります。
治療法としては、化学療法(抗癌剤治療)や放射線療法がありますが通常、第一選択は化学療法です。
化学療法では、サイクロフォスファマイド(エンドキサン)、ビンクリスチン(オンコビン)、プレドニゾロンなどの薬を併用するCOPなどが、主に用いられます。
しかし、化学療法には副作用や費用の問題もありますので、飼い主さんと獣医師とでじっくり相談して決める必要があります。
緩和的な化学療法やステロイド療法も選択肢の一つです。
悪性リンパ腫は、完治することは難しい病気ですが、適切な治療とケアによって、快適に生活できる期間を延ばすことは可能です。
下記サイトは、れぱんちゃんと飼い主様が試行錯誤しながら戦った記録が綴られております。
もうひとつのいたちなあたち・フェレットのリンパ腫. http://www.rinasuzuki.com/memory/ferret-lymphoma.html.