副腎腫瘍も、なりやすい病気の一つになります。
早い子ですと、3才で発症する子もいます。
最初に気付くのは、お尻や尻尾の脱毛(正確には、発毛しない)稀に違う場所(肩の辺りなど)から脱毛が始まる子もいます。
また、女の子ですと陰部が晴れたり、男の子でも乳首が赤みを帯びたりします。
副腎腫瘍とは、副腎が肥大し皮質や髄質に発生する腫瘍のことで、ホルモンを生産する腫瘍もあれば生産しない腫瘍もあります。
副腎腫瘍の原因は、ほとんど分かっていませんが、褐色細胞腫 の一部は遺伝子の異常で発生することがあります。
フェレットの場合、早期の去勢が原因のひとつとも言われています。
副腎腫瘍の進行速度は、個体差があり、発症はしたけど以後の変化(肥大)が認められなかったり、暫くは変化しなかったが再度、肥大し始める、発症から一気に肥大するなど様々で、副腎腫瘍とされても悪化する事なく、寿命と言われる年齢以上に長生きする子もいます。
主な治療は、毎月一回のリュープリン注射で獣医師により、メラトニンも併用されます。
メラトニンだけでも効果はみられますが、徐々に効果が薄れて行き、限定的な期間となります。
*治療とはいえ、脱毛は改善されますが、副腎腫瘍が治るわけではありません。
外科的治療(手術)は、限界(概ね8mm以上、概ね5才までの子)まで行わない事が殆どです。
但し、副腎は左右に一つずつありますが、基本的にどちらか一方を残す必要があるので、悩みどころです。
特に右側の副腎は、太い血管のすぐ隣りにあるので、手術のリスクが上がります。
最悪、両方を摘出する事も可能ですが、術後のケアが難しくなります。
ご自宅で、してあげられ事は特にありません。