組織内部に、SEの務めを果たせる人間がいないという理由で、信じられないぐらい若い年齢で中間管理職、主任とか言う訳の分らない役職に就任することになりました。
新卒として入社して3年目。
上長は「あと1年待ってくれれば……」と言ってくれましたが、僕は2年待って欲しかったですよね。
さて、どういう組織にしていくか、です。
はっきり言ってうちの会社は、Webのシステム開発会社なのに、ベンチャーだから、の言葉で自分自身に言い訳をして手抜き、嘘吐きを繰り返してきた会社です。
めちゃめちゃ優れる部分はあるのですが、個人的な技量によることが大きく、とても組織戦が出来そうにありません。
では、組織戦とは何かと考えます。
組織で戦うということと、個人連合で戦うこと、何が違うか?
僕自身の答えとして、個人連合とは個人が好き勝手に戦うこと、組織で戦うとは各々が役割を意識して明確な目的意識で戦うことだと理解しています。
例えば、ノーアウト1塁、2塁で、右打者が引っ張る、つまり俺がヒットを打って打点を稼いで、ヒーローになるんだ、と思うのは個人連合。部分最適であって、全体最適ではありません。
如何に勝つか、そして如何に負けないかを考えるのが組織であり、組織に所属する人間の考えることだと思っています。
もっと言えば、状況に応じて、バッティングを変えることが出来るかどうか。
つまり、状況に応じて、自分に求められる役割を変えて、それを忠実に実行することが出来るか。
それが、組織にとって大切であり、指導者は、その役割を複数教えることが出来るかが大切かなぁと思っている次第です。
僕のチームの目標としては、四球、盗塁、進塁打、犠飛で1点、それで勝てる組織です。
確かにヒットが打てれば良いです。
ホームランなら最高です。
しかし、ヒットを打つことが大切なのではなく、塁に出ることが大切なのであって、四球であれば恩の字です。
四球は投手にストライクゾーンにボールを4つ投げさせなければ良い訳です。
そして、盗塁で次の塁に行って、進塁打、犠飛。
理想的な、ある意味で確率の高いやり方で1点を採りたいです。
野村監督の考え方は、ある意味で僕の考え方に合っていて、野球は何点取ろうが相手よりも取る点数が少なかったら負けるゲームなんです。
言い換えれば、相手を0点に抑えれば、負けることは無い。引き分けなんです。
仕事も一緒です。
負けたら駄目なんです、大切なことは負けないこと、そして勝つこと。
だからこそ、少ない努力で点を積み重ねて、後はそれで逃げ切れる組織が理想です。
つまり予防型、防止型。
気持ちは、37歳で阪急の監督になった上田利治。
頑張りますか。