いやぁ、引き受けてしまいました。
管理職でもなければ、一般職でも無い、チーフ職という意味不明な役職に。
そもそも役員の口から「怠けかもしれへんけど、現場も見ないといけない、でも役員の仕事もしないといけない、数字も顧客も追わないといけない。大変なんよ」という暴言が出るような会社の役職に就いて何になるねん、なんて思ってしまいますが、まぁ……そういう組織を強くしていくことに遣り甲斐を感じる人間なんですね。僕は。
恐らく、なんか訳の解らん役職に就いたとしても、何も変わらないでしょうから、具体的に僕からアクションを起こさないといけないでしょう。
チーム員の構成を見てみると、そんなに内容は悪くないとは思うのです。
伸び盛りの若手、少し経験を積んで仕事の面白さに気付けた中堅。
しかし厄介なのがベテランがいない点、そして4番打者がいない点、エースがいない点。
請負という形で在籍している方はいらっしゃるのですが、雇われ外国人みたいなもので、バース級の実力はあるのにそれを活かしきれない状態―いわば中日ドラゴンズにいた頃のブライアントみたいなもんです。
きらりと光るものはある。
しかし、それで点が取れたり、あるいは点を取られないようにしたり……。
それがなかなか出来ない。
平気で凡ミスしてしまう。
それに対して、言い訳をしてしまう。
平気で四球を出す。
それを悪いことだなんて全く思っていない。
弱小組織に染み込んでしまっている、負け犬根性を消し去らないといけない。
こんなもんだという自己限定、仕方がないという言い訳根性、これを直さないといけない。
でないと、伸びる人間が伸びない。
伸びる人間が伸びて、伸び悩んでいる人間を伸ばし、伸びる気の無い人間を駆逐する。
それが僕の仕事です。