夢 ― 働くことのプライド ― | それもまた良し

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関西のとあるベンチャーで働くSEのブログ。

日々のインプットから、アウトプットを定期的に行うことが目標です。主に組織論やドラッカーの話題が中心ですが、タイトルにもあるように「松下幸之助氏」のような互助の精神を持ち、社会人として成長出来る事が最大の目標です。

先日、管理職になる打診を受けました。
社内では最年少の管理職になりそうで、それはつまり僕より年上の人が一般職という状況な訳で受諾するか凄く迷っています。


ただ、そんな僕の肩を押しているのは、ある同期の一言です。

同期には夢があります。
聞いてみると、下らない、とてつもなく馬鹿らしい夢ですが、彼は本気です。

そんな彼が言いました。


「俺には夢があんねん。その夢をかなえるために、今の会社に入社した。せやけど、今の会社では、とても夢なんて叶えられそうにない」


その言葉が胸に刺さりました。



彼は朝起きて会社に来て仕事をして会社を出て家に着いて寝て―単純に、自分自身の時間の切り売りをしているにしか過ぎないことを承知の上で、今の会社に勤めている。

生きるために。
衣食住のために。

そんな環境で、働くことが果たして本当に良いのか。
そしてそれは僕自身にも当てはまることなんですよね。



いつからか、働くことは「生きるため」であり、「国際競争力を高める」ことの名の下に、働くプライドは消え去ってしまったような気がします。

皆さん、働くときにプライド持って仕事されていますか?
仕事に対する誇りを持っていますか?



日本が築いた高度経済成長、それは何よりも「働く」ことに対する誇りとプライドを持ったビジネスマンが居たからではないか?と僕は思っています。

金じゃなく、働くことに対する自分自身のプライド。
それを壊したはいったい誰なのでしょうか。



僕は、挑戦したいと思っています。

管理職という立場に立って、僕は一般職だけでなく社内の人間に対して、仕事に対する誇りとプライドの再起動を促さないといけないのではないか―そんな使命感が、急に胸を締め付けています。


ソースコード書くだけ。
自分がしなくてもよい仕事を、自分の時間を切り売りして担っているだけ。

そんな環境で、仕事に対して誇りを持てと言う方が間違っているのかも知れません。



自分の仕事に自信と誇りを持つということは、自分自身に自信と誇りを持つことと同意義だと思うのです。
そのためだけに、僕は管理職になっても良いかな、と最近は思うようになっています。