昨日、ある女性経営者にお会いしました。
70歳代ですが、全くもって元気。
色々と良いお話を聞かせて頂いたので、今回はそれを抜粋。
その1.ピンチはチャンスである。
よく言われる言葉であるが、どういう意味かと言えば、これは受け止め方の問題である。ピンチとは機会であり、それを変えることは可能なのである。つまり、変えようという発想の問題であり、これこそ本質である。
その2.仕事を依頼されることの意味。
野村克也氏もそうだったが、仕事を依頼されるということは、その人にしか語れない見方や、内容が存在しているという意味である。
しかし気を付けなければいけないのは、それは1つの真実だが、事実では無い、という点である。その人が言っていることがある見方に立った真実なのか、あるいは事実かは聞いた本人が調査することが必ず必要である。
その3.夢を持つこと。
夢を持つということは、自分自身に対して暗示をかけることである。つまり、自分を信じるということだ。
自分は出来るという暗示をかけることが、自分を信じることに繋がる。
その4.決断力とは何か。
決断力に必要なことは、情報を取捨選択する判断力である。
そして、決断した事象に対して忍耐を持って行動すること(=行動力)である。
しかるに人が決断できないのは、判断力が無いか、行動力が無いかの何れかである。
その5.夢を叶えるために必要なこと。
夢は叶えられる程度から少し大きいぐらいが、丁度良い。
階段を上るかのように、少しずつ1階から2階に上がっていくことが良い、いきなり、は無理なのだ。なぜか? それは積み重ねが大切だからである。
積み重ねとは何か? それは、とりあえず「やってみる」姿勢である。いきなり1階から2階へ上がることは、正直言って辛くしんどい。
しかし小さな階段を上るだけなら、とりあえず「やってみれば」達成できるかもしれない。その挑むことが、知識となって身になり血となる。
やがて、積み重ねが増えることで、大きな階段を登れるようになる。
その6.1つの成功体験が信念を生む。
信念とは、諦めないこと。
松下幸之助が諦めなかったのも、それが信念だからである。
そして諦めないと自分自身に念じることが、積み重ねとなって成功となる。
その7.笑顔と大きな声。
笑顔。大きな声。
誰にでも出来ることを、やり続けることは非常に難しい。
特にお金の掛からないこの2つは、やり続けることが難しい。
その8.名を残す。
権力とは、執行責任を有するということ。
つまり結果において成果が上がれば、自然と権力者の名が残る。
その9.商慣習の違いについて。
日本のルールやマナーは、世界で通用しない。
だからと言って、守る必要はない、ということではない。
商慣習の違いがあれど、信頼や信用で成り立つ世界であることには変わりがなく、この根底を失ってはいけない。
その10.失敗という機会。
失敗という機会を、次にどのように活かすか。
その機会に乗じて、必ず何か知り得たものがある。知識、経験がある。
これに興味を持ち、次の機会に活かすことで、その機会を「ピンチ」ではなく「チャンス」と思ってみる。
その11.マイナスをプラスに変えるためには。
自ら意識して、プラスの発言をする。
これが間違いなく、マイナス想念をプラスに変える。なぜならプラスの発言が、行動、考え方に現れてくるからである。
しかし気を付けなければいけないのは、これが行動や考え方までプラスに良いように捉えてはいけないのである。
その12.成功への架け橋。
妬まない。
怒らない。
愚痴らない。
これが人に好かれ、懐に入り込めるための要因。
その13.自分自身は、誰が変えてくれるのか。
自分は自分が変えることが出来る。
自分こそ、自分を変えられる。
しかしこれは非常に苦しく、苦難である。どうしても楽をしてしまいたい。
その14.頭を下げる。
実るほど、頭を垂れる 稲穂かな。
実るとは成長する、ということである。
稲穂が自分自身1人で成長したわけでは無いように、人間だれしもが周囲のお陰で成長出来る。
だからこそ、成長すればするほど、謙虚である必要がある。
その15.環境が人を変える。
環境とは組織風土だけではない、役職も同等である。
役職が人を良くも悪くも変えてしまう。
だからこそ、一般職に役職者が育てられることがあるのである。人は役職を上がれば上がるほど、下から教わることは無いと思ってしまう。
しかし環境が変われば、誰もが「新人」である。誰からも教わるという姿勢が、人を本当の意味で「変える」のだ。
その16.今日やる必要があることを書く。
やろうと思えば、何でも挑戦すること。
やる。実行する。成果を出す。
そのために苦労や努力、我慢が必要になる。しかし、得られる成果は、必ず山のようにある。
その17.社員を育成するということ。
社員を育てるというのは、至難の業である。
なぜなら社員を愛するということは、憎むということになってしまうからである。
しかし愛することで必ず、愛される。
人に対して良いね良いねとオベッカを言うだけでなく、誰もが持つ自負心を擽ることで、仕事を仕向けることが今は出来ている。
だから誉めようが、叱ろうが、自負心が相手にはあるんだ、愛することで愛されるんだと思えば、必ず相手は育ってくれる。
その18.自分が笑顔であれ
自分が笑顔であれば、周囲も笑顔になる。
決して自己限定しない。
先延ばししない。
その19.成功者と失敗者の違い
成功する人間は、チャンスに注目する。
堕落する人間は、出来ない理由に固執する。
様々な失敗の上に、経験に基づいた行動がある。
成功の反対は失敗ではなく、堕落である。
その20.過去と未来
過去を消すことは出来ない。
しかし、未来を創ることは出来る。
ただ、時間が経つのは足元を過ぎるが如く、早いものである。
あっという間に未来は過去になる。
だから、直ぐの行動が求められる。