ボーリングのセンターピンを倒すように | それもまた良し

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関西のとあるベンチャーで働くSEのブログ。

日々のインプットから、アウトプットを定期的に行うことが目標です。主に組織論やドラッカーの話題が中心ですが、タイトルにもあるように「松下幸之助氏」のような互助の精神を持ち、社会人として成長出来る事が最大の目標です。

月曜日です。
また1週間が始まります。

現在、堀紘一氏の「リーダーシップの本質」という本を読んでいます。
なかなかの名著で、自分だったらどうするか、自分ならどう考えるか、思い廻ることが色々とあるので、なかなか読み進むことが出来ません。

2回、3回繰り返し読んでも、恐らく学ぶことがあるでしょうし、もしかしたら今年のベスト3に入るかも。



やはり名経営者の名著は違うな、と言いたいところですが、じゃあ過去は名経営者と崇められていたけど、今は悪者と罵倒されている経営者の発言はどうでしょうか?
やはり犯罪を犯した経営者の言うことは当てにならないのでしょうか。

昔、私の母校である講演がありました。
その人は、大勢の学生に向かって言いました。

「何事も物事の本質を掴むことが大事。本質を掴んで離さなければ、それだけでは成功はしないだろうけど失敗もしない。つまり挑戦し続けることは出来るわけです」
「物事の本質を掴むとはどういうことか? 簡単に言えば、ボーリングのセンターピンです。センターピンを倒せば、ボーリングならストライクは狙える。端っこを狙ってストライクが取れますか?」
「本質を掴むことが、なぜ大切か? それは出発点であり、到着点だからです。目的があり、理由がある。目的が解れば理由が解るし、理由を解れば目的が解る。センターピンを倒せば、周りも自動的に倒れて、どんなに少なくても9本中4本は倒れるでしょう?」

この言葉は今でも、頭から離れません。
なるほどな、と思いました。



では、この発言は誰がしたのか?
元グッドウィル経営者の折口氏です。

現在の格差社会を生んだ張本人の一人のように言われていますし、その仕事内容は間違いなくそうだと思うのですが、しかし折口氏の発言の全てが否定されるべきでも無いと思います。

彼は確かに規制緩和というボーリングのセンターピンを倒し続けた訳で、そういう意味では実践者だったのかなぁ……とも思います。



で、実際の発言なのですが、物事の本質を知るということは本当に難しく、それをこうも簡単に表現されたことで、何か物事に取り組む時に「どうすれば良いか?」と考える時に、この言葉がふっと頭に浮かぶので、本当に助かります。

SEの仕事の中に要求定義・要件定義があるのですが、これは、

・システムで何(WHAT)を、なぜ(WHY)やりたいの?(目的)
・システムでどうやってやるの?(手段)

これを突き詰める作業になります。特に、WHAT・WHYを考えるに当たって、結局はシステムの本質を考える場合は、

「で、目的は何ですか?」

から考えると要求定義・要件定義はスムーズに進みます。



少し取り留めのない話題になっていますね、今日は。
まぁ、是非、何か新しい仕事に取り掛かる際、頭に描いてみて下さい。

「これのセンターピンはどこだ?」