今回より新たに「商品レビュー」というテーマを追加しました。企業様よりご提供いただいた商品を中の人が忖度なくレビューするコーナーです。

 

今回ご提供いただいた商品はこちら!

 

曇聴(深セン)科技有限会社よりご提供いただきました「AIRHUG スピーカーフォン」です。

 

スピーカーフォンとは、スピーカーと集音マイクを一体化させた装置のことです。マイクとスピーカーを別々に備える必要がなく、PCなどのUSBに接続するだけでスグに複数名でのウェブ会議のマイクとスピーカーになります。1対1の会議でなく、複数名のウェブ会議を行う場合には是非備えておきたい機器でもあります。

 

では、早速レビューをしていきましょう!

 

まず、ダンボールを開封するとこんな感じでちゃんと専用ケースに収まってました。

 

結構硬めのハードケースで、使わないときや持ち運ぶ際にケーブルなども入れておけて便利そうです。こういった心使いは嬉しいですね。

 

では、同梱品チェックです。前述のケースに加えて・・・

 

 

取説と、ギャランティカード、使用上の注意を記入したカード、USB-C to USB-Cケーブル(約20cm)、USB-A to USB-Cケーブル(約1m)となっています。

 

USB-C to USB-Cケーブルがかなり短いので、それで接続するつもりの方は注意が必要です。多くの場合はUSB-A to USB-Cケーブルで利用できると思うので問題ないですが。

 

あと、取説が今どきの商品にしては結構ちゃんとしたものが入っていました。それもかなり丁寧な日本語のみの取説です。だいたいこの手の商品の取説は、英語、中国語、日本語の3カ国語で書かれていて、多くがペラ1枚でURLが記載してあってそこからPDFをダウンロードするパターンだったりします。

 

こちらに付属の取説は、全編ほぼ日本語の日本語専用取説となっていて、記載されている日本語もGoogle翻訳にかけてそのまま掲載したような日本語ではなく、ほぼ意味が分かる日本語で書かれています。このあたりは、このメーカーさんの日本への取り組みの本気度が分かりますね。

 

次に外観チェックです。大きさが分かりにくいと思うので、手元にあったセブンのあんパンとくらべてみました。

 

 

ほぼ、セブンのあんパンと同じくらいの大きさです。正直、もっと大きいかと思っていたのですが、思いのほか小さかったです。サイズは‎10.4 x 10.4 x 3 cmとのことなので、かなりコンパクトです。重量も300 gなので小型軽量です。

 

それと、本体の質感ですがちょうど、Google Nestのスマートスピーカーと同じようにファブリックで覆われていて、プラスチッキーな安っぽさがありません。このあたりは、弊社でも同じようなスピーカーフォンを何台か納品してますけど、質感はそのどれよりも高級感がありますね。

 

スピーカーフォンって、主に法人で利用するので質感なんてどうでもいいように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安っぽいよりそれなりのデザインと質感のもののほうが使っていて気分がいいものですよ。このあたりも、他のスピーカーフォンとは異なる部分です。

 

では、実際の使用感についてですが、まずスピーカーフォンのマイクの部分について確認してみました。

 

この「AIRHUG スピーカーフォン」には、【360°全指向性マイク搭載・集音半径6m以内実現】がついているので、どの方向からの入力にも対応しています。実際に試してみましたが、どの方向からの音声も同様に録音できてました。

 

それと、オートゲインコントロールもついているので、マイクの近くにいる人だけでなく、比較的遠くにいる人でも大声を出すこと無く声を拾うことが可能です。実際に、1m、2m、3mと距離を離してそれぞれの距離で録音して聴き比べてみましたが、ゲインはほぼ同一でした。

 

また、マイク音質ですが明らかにウェブカメラに付属のマイクなどとは一線を画す音質です。

 

以前の本ブログの、 NTTデータとSHUREの調査で「Web会議で疲れるのは音質が悪いから」だそうです とのエントリーにてウェブ会議におけるマイクの重要性をお話しましたが、その際に聴き比べた中で比較すると、ヘッドセット付属のマイクより明らかに上で、コンデンサマイクよりは多少劣る程度だと思います。

 

【インテリジェントノイズキャンセリング機能】がついているので、周囲の雑音を除去し話し相手の声のみを心地良く届けてくれます。

 

実際に録音した音声を聞いてみましたが、ノイズに関してはほぼ聞こえないレベルです。きれいにカットされています。ただ、ノイキャンの機能のせいなのかは分かりませんが、多少声がこもって聞こえる傾向があるようです。

 

ただ、それもヘッドセットをした状態でないとわからないレベルですし、雑音だらけの音声よりはよほどマシなので問題ないでしょう。

 

また、スピーカーについてですが、こちらは4~6名で利用する文には問題のない音量と音質があるとおもいます。さすがに、最大音量にすると多少割れ気味ですがそこまで大きくしなくても4~6名であれば十分に聞き取れるレベルです。

 

更に、この「AIRHUG スピーカーフォン」には、Bluetooth接続機能もついているのでスマホやPCとBluetoothで接続して、ワイヤレスで利用することもできます。

 

実際にスマホに接続して利用してみましたが、普通に使えます。Bluetooth接続の場合、遅延がどうしても気になるところですが、実際に使用してみて気になる遅延はありませんでした。

厳密に言うと遅延はあるのですが、違和感のある遅延はありません。これはBluetoothのコーデックの関係で致し方ないところですが、通常利用では問題ないでしょう。

 

また、面白い機能があって「AIRHUG スピーカーフォン」には、2000mAhのバッテリーが内蔵されていて、そのバッテリーからスマホなどに外部給電ができる機能があります。こちらも実際に試してみましたが、確かにスマホは充電されます。

 

ただ、急速充電ではないですし、そもそも容量が2000mAhしかないので満充電もほぼできません。この機能は正直、必要だったかどうかは疑問です。この機能を省いて多少でも価格を安くするなりしたほうが良かったのでは?・・・

 

それと、最後に重要な部分のお話です。この手のBluetoothなどの通信機能を日本国内で利用するためには総務省の”技術基準適合証明”通称「技適」の取得が必要です。中華製の通信機器の場合、この技適を取得していないものがAmazonでも平気で売られていたりします。

 

本機の裏側をご覧ください。

 

 

赤枠で囲った左側にあるのが「技適」を取得してあるというマークです。このマークが無いものを日本国内で利用することは電波法違反となります。BluetoothやWI-FIなどの機器を購入する際には「技適」マークが有ることをご確認下さい。

 

また、その横の「PSEマーク」も重要です。PSEマークとは、電気用品安全法に定められたもので、電気用品を製造または輸入を行う事業者は、法に定められた手続き等の義務を履行し、電気用品にPSEマークを表示しなければならないと定めています。つまり、日本国内で利用する電気用品には、この「PSEマーク」も記載されていることが必要なんです。

 

本機は、その両方とも取得していますので安心してご利用いただけます。

 

さて、ここまでご紹介してきましたが、肝心のお値段をお伝えしてませんでした。

 

本機のお値段はAmazonでの現在の価格が、6,580円(税込)となっています。同様のスピーカーフォンが、おおよそ8,000円程度で売られていることを考えるとかなりお買い得な価格です。

 

ちなみに、スピーカーフォンで有名なYAMAHAの製品で本機と同様の4名程度で利用できる機種に「YAMAHA YVC-200B」があります。こちらの今日現在でのAmazonでの価格は27,098円(税込)です。

 

その差、2万円以上です。もちろん、YAMAHAの製品ですので音質や質感、更に保証などは問題ないですが、通常利用において本機と2万円の差を感じるかというとどうでしょう?・・・

 

スピーカーフォンに限ったことではないですが、始めて利用するものであればまずはエントリーレベルの価格のもので試してみて、それで機能不足を感じるのであればより高機能、高価格のものにスイッチしていけばいいわけです。

 

本機は、初めてスピーカーフォンを利用する4~6名程度の会議を行う場合には最適なスピーカーフォンと言えるでしょう。

 

お手軽なスピーカーフォンをお探しの場合には、是非選択肢に加えてみては如何でしょうか?