確信犯かな・・・

 

ケータイWatchの記事に、 新ブランド「aiwaデジタル」、記念価格1万6800円のスマホなどを発表 てのがありました。


JENESISは、「aiwaデジタル」ブランドを立ち上げ、スマートフォン1機種、スマートウォッチ1モデル、Androidタブレット3機種、Windowsタブレットを1機種発表したそうです。

記事によると・・・

 

「JA2-SMP0601」は、6.5インチのスマートフォンで、OSはエントリークラスのスマートフォン向けの軽量版「Android 12(Go edition)」を搭載する。同社公式オンラインストアでの発売記念価格は1万6800円。

CPUはUNISOC T310クアッドコア、ディスプレイの解像度は720×1600、RAMは2GB、ストレージは32GB、バッテリーは4000mAh。外部ストレージとしてmicroSDカードに対応する。

 

だそうです。また、新たな会社がスマホ事業に参入です。スマホ事業への新たな参入というと、去年の11月に発売となった バルミューダフォン大炎上が思い出されます。

 

バルミューダフォンの場合、スペックに対する価格がボッタクリだったことが炎上の原因の一つであることは間違いないですが、今回の「aiwaデジタル」のスマホに関しては少なくともスマホの価格としては”かなり安く見えます”

 

ただ、スペックをご覧いただければ分かる通り、今どきクワッドコアのSoC2GBメモリ32GBのストレージにAndroid Goという、おおよそ日本で売られるスマホとは思えないようなスペックです。

 

Android GoというOSをご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、Android Goというのは主に後進国向けにスペックの低いスマホでも問題なく動作するように軽量化されたAndroidのことです。

 

なので、このスペックでも動くことは動きます。ただ、ここは日本です。MNPであればiPhoneSE31円で買えますし(いつまで続くか分かりませんが)、AndroidもMNPであれば同様の価格で買えます。あえてこの価格でこのゴミスマホを買う必要があるでしょうか?

 

低スペック故に、このスマホ認証機能がありません。指紋認証も顔認証もないんです。いまどきそんなスマホありますか?「安いからしょうがない。」という方もいらっしゃるかもしれませんので、Amazonで同様の価格の中華スマホを探してみました。それがこちら・・・

 

Blackview A55Pro

 

 

 

価格は16,999円でほぼ同等の価格です。現在Amazonでは2,000円オフクーポンが使えるようなので、14,999円で購入可能です。スペックはSoCはMediatek Helio P22オクタコア、メモリは4GB、ストレージは64GBで”普通”のAndroid11搭載、当然指紋認証と顔認証も付いてます。スペックは今回のスマホ約2倍と言っていいでしょう。

 

今回のaiwaのスマホより安くてまともなスペックのスマホが他にもAmazonには数多く売られています。正直、今回のスマホは「ぷちぼったくり」ですね。

 

他の商品も見ましたが、特にWindowsタブレットなどを見てみると、いわゆる”GIGAスクール構想スペック”なんです。

 

JENESISは、中華ODMとも繋がりがありバルミューダのようなスマホの門外漢ではありません。つまり、今回のスペックは確信犯で作っていると言っていいでしょう。

 

今回のものはWindowsタブレットの仕様を見ても、リテール向けではなく法人や自治体需要を狙ったものと考えられます。

 

もちろん、リテールにも売るわけですが正直リテールの売上は最初から期待してないでしょう。スマホなどのスペックをご存知ない方が買われる可能性はありますが、スペックなどどうでも良く、安く使える法人や自治体需要を初めから狙ったラインナップなのかもしれません。

 

法人や自治体で利用されるものがこういったゴミ低スペックで良い訳もないのですが、売りやすいのでしょうね。

 

少なくとも、個人で買われる方はこれよりマトモなスペックのスマホが数多くありますので、安物買いの銭失いにならないように十分にご注意ください。