MVNOはどうするの?・・・

 

ケータイWatchの記事に、 UQ mobile、3GB/1480円~の新料金プランを発表 てのがありました。

 

KDDIは、UQ mobileの新料金プランを発表。小容量~中容量プランとして、データ容量と月額料金が3GB/1480円(税抜、以下同)、15GB/2480円、25GB/3480円を2月1日~提供するそうです。

記事によると・・・

 

また、UQ mobileで、今夏に5G通信サービスを提供する。
料金プランは次の3種類。

「くりこしプランS」3GB/1480円
「くりこしプランM」15GB/2480円
「くりこしプランL」25GB/3480円

 

だそうです。昨日の本ブログでKDDIの「ahamo」や「Softbank on LINE」対抗策である「povo」をご紹介しましたが、その裏でUQ mobileの新料金プランが発表されました。

 

中容量の「くりこしプランM」や「くりこしプランL」に関しては、「ahamo」や「Softbank on LINE」や「povo」が発表されている現在、全く魅力のあるプランには見えません。ただ、小容量の「くりこしプランS」3GBについては、今まで各社が手を付けてこなかった「小容量」のプランに初めて手を付けた格好です。

 

この「くりこしプランS」3GB/1480円なんですが、かなり攻めた料金です。現状で「格安SIM」と呼ばれている大手MVNOの月間3GBのプランと比較してみましょう。

ご覧いただければお分かりの通り、MVNOで最も安いOCNモバイルONEが1,480円で同一料金の他は今回の「くりこしプランS」よりも高い料金なのです。

 

つまり、今回のUQ mobileの「くりこしプランS」3GBは、サブブランドであるにも関わらず、MVNOの料金を超えた料金を実現しているのです。

 

この場合、より小容量(1GBとか)のプランは別として、少なくとも3GB程度の容量をターゲットとしている層はMVNOを契約する理由がなくなります。

 

「同じ料金だったら、別にMVNOでもいいんじゃないの?」

 

という方もおられるかもしれません。ただ、以前にも本ブログにて言及しましたが、MVNOが安いのは「安かろう悪かろう」だからなのです。「安かろう悪かろう」の理由は以下の2つです。

  1. 回線速度
  2. サポート
回線速度については、MVNOは文字通り「仮想移動体通信事業者」ですから大手キャリアから回線を借りて営業しています。その借りた回線にユーザーを詰め込むことで利益を上げています。そのため、お昼休みや夜のゴールデンタイムなどには回線速度が著しく低下します。
 
1時間ごと(お昼は15分ごと)に格安SIM(MVNO)・サブブランドの通信速度を計測し、比較を行っているサイトである mobile by keisoku.io さんのサイトで確認してみてください。
 
UQ mobileは「朝」「昼」「夜」でほぼ一定した速度を保っているのに対して、他のMVNOはUQに比べて速度が遅く、また時間帯によってかなり速度のばらつきがあることがお分かりいただけるかと思います。
 
また、サポートについてですが、MVNOは基本的にネット経由での契約が多いです。一部、量販店店頭での契約も可能ですが、サポートはネット経由となることが殆どです。それに対して、UQ mobileは大手キャリアと同様に店舗展開していますので、契約やサポートが店舗にて行なえます。店舗でのサポートを求める方にとっては魅力的ではないでしょうか。
 
以上のように、少なくとも3GBのプランについては、今回のUQ mobileの「くりこしプランS」の出現によりMVNOに引導を渡した格好になっています。
 
3GB程度の小容量プランをご検討中の方は、是非UQ mobileの「くりこしプランS」をご検討になってみてはいかがでしょうか?