週刊一色塾 Vol.380
2020.11.03(英語科+α:北條博道)
「変わります。一色塾」の北條です!
さっき雨上がりの辻堂の街をいつもの半袖シャツでちゃりを漕いでたら…信号待ちの際にお年を召された女性の方から「いたわねえ…こんなこども…昔は♪」と品のいい笑顔で言われました!
素晴らしい1日の始まりです♪
さて…今日は「カレー」でも「煮物」でも「ぬか漬け」でもなく…「本業(多分…)」の英語の話をしようと思います!
ズバリ!お題はこれです。
そうなのです。
皆さんもすでにご存じのように「センター試験」は昨年度までで終了し、今回からは「大学入学共通テスト」となるわけです。
「名前」以外に何が変わるのか?と言えば…実際のところ「大した変化はない…」ということに落ち着きました。
発表当初は「記述式問題」がどうした…「英語の民間試験導入」何たらかんたら…と色々言われておりました。
ところが…結局蓋を開けてみれば「英語」以外はほとんど変更なし…ということになりました。
まあ今後は色々「マイナーチェンジ」を繰り返すのでしょうが…とりあえず初年度は無難な感じで行われそうで…そういう意味では一安心です。
とは言うものの…自分の「本業(多分…)」である英語については「かなりの変更」があったわけで…実際の内容は大いに気になるところです。
さて、一番上に載っけた写真は旺文社さん作製の「予想問題」です。
これは「個人」では購入不可で…「塾・予備校専用」とのことなので、塾生の希望を募って一色塾の方で一括購入したのですが、今回の一番の変更点である「リスニング」の問題については自分用にも購入して早速聴いてみた次第です。
旺文社さんが3種類用意してくれたので、折角だから3つ全て買ってみました。
全て一気に聴いたのですが…何しろ「1回60分」のテストなので当然ながら「3時間」かかりました。
正直疲れました…。
もっと正直に言えば3つ目は簡単なところは早送りにしました…。
さらに正直なことを言うと…2つ目の途中からは「お酒」も少々…。
何しろ仕事後の真夜中にやってるわけで…ねえ♪
さて、自分の感想を書く前に、まずここで「リスニング」における「センター試験」と「共通テスト」の違いを挙げておきます。
① 試験時間が30分から60分に倍増。
② これまでのように「必ず2回読まれる」わけではなく「1回しか読まれない問題」がある。
③ アメリカ英語だけでなくイギリス英語や「それ以外の話者の英語」も混在する。
④ イラストや図表と照らし合わせて答える問題が出題される。
⑤ 「リーディング:リスニング」の配点比率が「200:50」から「100:100」に。
簡単にまとめるとこんな感じです。
さて…これらに関して実際に聴いてみた自分がそれぞれのポイントにコメントをしていきたいと思います。
① 試験時間が30分から60分に倍増。
② これまでのように「必ず2回読まれる」わけではなく「1回しか読まれない問題」がある。
上記①と②の変更は密接に関連しております。
何故かというと…「リスニング」の問題と向き合う際に必要なのは一にも二にも「集中力」だからです。
勿論「リーディング」にも「集中力」は必要です。
でも…「文字」は消えませんが…「音声」はそうではないのです!
極端なことを言えば「リーディング」の試験中に少しくたびれたら「休憩♪」と(心の中で)言って目を閉じて「お休み」してもいいわけです(現役高校生には勧めませんが…)。
ところが…「リスニング」ではそんなことは許されないわけです。
言い換えると「リスニング」とは「自分のペースで解けない問題」となります。
こういう種類の「集中力」を「30分」ではなく「60分」キープさせること。
これはなかなかに…「大変なこと」なのですな。
さらに。
今回からは「1回しか読まれない問題」も出題されます。
自分も「TOEIC」のテストの際に(苦い…)経験がありますが・・・「ちょっと気を抜いた瞬間」に「すでに次の問題が始まっている」ということもあり得るわけです。
恐るべし!「共通テスト」!
③ アメリカ英語だけでなくイギリス英語や「それ以外の話者の英語」も混在する。
この変更も現役高校生には辛いものです。
世間に流通しているリスニングの教材はそのほとんどが「アメリカ英語」に準拠したものになっています。
故に現役高校生が耳にしている英語はほぼ全てが「アメリカ英語」のはずです。
今回自分が聴いてみた限りでは「アメリカ英語」と「その他の英語」の違いは「TOEIC」ほどではないようでしたが…それにしてもこの変更点も日頃から「リスニング」のトレーニングを採り入れていない受験生にはかなり厳しいものとなりそうです。
④ イラストや図表と照らし合わせて答える問題が出題される。
実際にはこんな感じになっております。
これについては元々「リーディング」の問題がこんな感じでしたからさほどの混乱はなさそうです♪
⑤ 「リーディング:リスニング」の配点比率が「200:50」から「100:100」に。
これもかなり「大胆」な変更だと思います。
だって単純計算で「リスニング」の比重が昨年度までの「4倍」ですから…。
ただし…注意すべきは「全ての大学がこの比率をそのまま採用するわけではない」ということです。
例えば。
東京大学では「7:3」にするそうです。
東北大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学は「3:1」だそうです。
比率を「非公開」にしている大学もあるようですが(何じゃそりゃ…)まずは「自分の志望校の配点比率がどうなっているのか」を確認するべきでしょう。
色々書いてきましたが…読まれる英文自体の難易度は昨年度までの「センター試験」と大差はないようです。
「共通テスト」を利用しての入試を検討している受験生は「とにかく集中力をつけること!」を意識して…対策して欲しいと思います。
あ、塾生諸君にはさらに詳しいアドバイスを後日「YouTube」の映像として送ります。
しばし待ってて下さいな~♪
ってなわけで…気がつけばすでに11月。
高3生にとってはもはや「ラストスパート」と言っていい時期に突入しています。
だからと言って焦ることはありません。
まずは体調管理に気をつけて…やるべきことを一つひとつやっていきましょう。
頑張るぜや~♪