改めて、バタバタだった年末年始のニュースやテレビ番組などから感じたことを綴ってみようかと…
甲斐さんのご家族は、年明けの瞬間にジャンプなさって年を越されるそうですが(笑)
奥さんは、やはり1979年元旦の午前0時に流れ始めたセイコーのCMほど
印象に残っている年越しはないみたいで(笑)
例年通り、頭の中で「HERO」のメロディーと甲斐バンドの皆さんのお姿を再生したらしく
新年早々「ニンチド調査ショーSP」で、件のCMを見た時には、かなりビックリしたようです(笑)
そもそもは「昭和・平成のテレビの常識」5項目の中で
「10代の若者が最も驚いた項目は?」という問題が出て
毎年、大晦日には「全国民放テレビ103局同時ネットで『ゆく年くる年』を放送していた」
…という項目が1位になったんだけど、確かに
「チャンネルを回しても全部おんなじ番組」なんて、今じゃ考えられないよね…と思っていたら
この「ゆく年くる年」は、昭和31年の放送開始から32年間ずーっと
セイコーの一社提供だったため「CMも全局おんなじだった」との説明があり
「特に話題になったのが、昭和54年の甲斐バンド出演のCM」ということで
「トロッコ編(笑)」が流れ、その後、甲斐バンドが、この「HERO」で
「オリコンチャート1位を初めて獲得した」こともナレーションされ、奥さん遠い目…(笑)
この番組については、以前にも触れさせて頂きましたが
昔を振り返って「あの頃は良かったなあ」と懐かしむだけじゃなく
当時を知らない世代が、かつては当たり前だった常識をどれだけ「ヤバイ!」と思うか?(笑)
その衝撃度をランキングにするという点が斬新で、幅広い世代が楽しめるんじゃないかと…?
ちなみに…3~5位は、それぞれ「アニメ番組」「映画番組」
「プロレス・ボウリング・キックボクシング等のスポーツ番組」が
1週間の内、ゴールデンタイムに何本もレギュラー放送されていたことでした
今や、一人に一台どころか、スマホやタブレットを使い、配信番組やYouTubeなどで
自分の好きなものを好きな時に好きなだけ観られる時代だし…と思いきや
アニメや映画が毎日のようにテレビで観られたことを羨ましがる若者もいてビックリ!
訊いてみないと判らないものですねぇ?(笑)
2位は、テレビが一家に一台だった頃、家族団欒の最中に突然
「今ならコンプライアンス的に考えられないような濃厚なラブシーン」が流れ始め
お茶の間が、ナンとも言えない気まずい空気になったことで(笑)
これはまあ、昭和世代の皆さんが、一度や二度は経験なさっている「あるある」でしょうけど
奥さんは高校生の頃、家族で朝食を食べている時に、朝の情報番組を観ていたら
畑中葉子さんが、いきなり「後ろから前から」を熱唱なさったことをセイヤングに投稿して
甲斐さんに大爆笑されたことがアリマス(笑)
当人も「今思い出してもキツイ!あの空気…地獄の3分間だった(笑)」と申しておりました(笑)
それはともかく…かつて、テレビで放送されていた映画は
「自分が観たいもの」とは限らないという不自由さはあったものの
映画を観るためには、映画館に行くか、テレビで放送されるのを待つしかなかった訳で
ボクには、倍速視聴やファスト映画サイトを利用するなんて考えられないんですが
これだけ様々なコンテンツが溢れる時代となると、観たいものが多過ぎて
「一つ一つに時間をかけていられない」というのもムベなるかなあと…(苦笑)
ただ、倍速視聴によって、より多くの作品に触れることは悪いことじゃないかも?と思いつつ
「大まかなストーリーや結末さえ判ればいい」という観賞の仕方で
ホントに「作品を味わった」と言えるのか?とモヤモヤしてしまいます(苦笑)
イヤ、そういうボクも、先日、甲斐さんがご自身のソロアルバム
「エゴイスト」の再編集に絡めて話されていた
「ゴッドファーザー パートⅢ」を3時間近くかけて観た挙げ句
期待していたほどのクオリティがなく終わると
「ナンか、すごく損した気分」になったりしたんだけど…(苦笑)
例えば、人気店に長時間並んで食したものが「評判通り美味しかった!」と感じるのは
「これだけの思いをしたんだから、その苦労が報われて当然」との心理が働くからだと言うし
時間あたりの生産性を重視するタイムパフォーマンス(タイパ)という考え方は理解できます
…とはいえ、サブスクで気に入る曲を探す際に
イントロを数秒聴いただけで、次々とスキップするとか
ビジネス書などを要約し「10分で読める」と謳うサイトに登録するといった
自分の趣向に合致するものを求めるための「時短」ならまだしも
ネット注文から「最短10分」で、食料品や日用品を届ける配達サービス
「OniGO(オニゴー)」の累計登録者が8万人を超えたとか
スタイリストがAIの補助で選ぶ服が毎月届く、洋服のレンタルサービス
「airCloset(エアークローゼット)」の月額会員が3万人超えとなり
服を選ぶ時間を節約できるとして「日本サービス大賞」の最優秀賞を受賞したとか
「短時間で食事と栄養補給を済ませたい」と栄養補助食品ばかりを摂取する方が増えたとか
「結婚相手との出会いの場」が、学校や職場を抜いてマッチングアプリになったというニュースには
「そんなトコにまで、タイパを求めるの!?」とビックリ!(苦笑)
まあ、マッチングアプリでの出会いに関しては
コロナ禍以降に急増しているらしく、在宅での勤務や学習の時間が長くなり
また、友人・知人の紹介や婚活イベントなど
対面での出会いが減ったことが影響しているようですが…
もっとも、ライターの稲田豊史さんは…
「30年前に比べて、今の大学生の多くは、お金も時間もなく、無駄をする余裕がない」こと
「ビジネスインフルエンサーの『コスパを考えて行動しろ』といった発言が
『それが出来ないヤツはバカ』という風に若者の危機感を煽っていることが原因」…とされ
ご自身も「倍速視聴派」とおっしゃるビジネスデザイナーの牧島夢加さんは…
「『コンテンツをゆっくり見られない』というマイナス面より
『まず情報を手早く受け取って判断できる』というプラス面を重視」なさっているそうで
「その背景には『時間を持て余したくない』という意識が強くあったところへ
コロナ禍で『今日、何もしていない自分』を防ぐため、更に加速した面がある」…と分析
前述の「大手時計メーカー」(笑)の調査でも…
「20~30代の7割が『時間に追われている』と感じ
5割近くが、その感覚が『強くなった』と答えた」…と報告されてるんだけど
詩人の荒川洋治さんの「会えても、ものを考える。会えなくても考える。
それが当時の人たちの『一日』だった」という言葉…
携帯電話はおろか、家電もなかった頃には、人の家を訪ねても留守だったりするのは当たり前
不在かも知れないのに、それでも出かけて行ったのは「会うことに重みがあった」ためで
予告なしに訪れるから、見知らぬ先客がいたりして「世界が開ける」し
不在だったとしても、話そうと思っていたことを考え直すことが出来るので「思考が深まる」
…にホッとするというか、今なら「ムダの極地」(汗)と言われそうな不便なことも
それなりに「充実したこと」として感じられたのは幸せだったんだなあと…(笑)
甲斐さんは20代の頃、物理的にも心理的にも
「時間に追われている」って感じの曲をお書きになっていて
奥さんは「この人は、あまりに生き急いでる」とずいぶん心配したみたいですが(笑)
近年は、携帯電話をお車の中に置いておくようになられ
「何かを思いついた時に、すぐに電話するんじゃなくて
もう一度じっくり考えてから、話が出来るようになった」とおっしゃってましたよね?
ただ、昨今は若い世代の方だけではなく、中高年の方も
「観賞は通常速度、情報収集は倍速で」と使い分けておられるみたいで
実際、何かの「ついで」や何かを「しながら」
スマホでニュースをチェックする方が多く
「スマホで、かつ、専念してニュースを見る」という方は、全体の6%なんだとか…
そうそう!コロナ禍と言えば…
ギターを練習してバンドを組もうという若い世代の方が減り
楽曲を聴く際に、間奏のギターソロなどは、スキップされてしまうくらい(汗)
…って、特に日本は「カラオケ文化に代表されるように、常に歌唱が楽曲の中心」であるため
ギターへの興味が薄くなった昨今、ギブソンは破産申請をし、ギター雑誌は休刊に追い込まれ
昨年のグラミー賞ロック部門のノミネート曲のほとんどは、ギターソロがない
…という風に、ギター業界にとっては危機的状況だったのが、フェンダーの調査によれば…
コロナ禍以降、アメリカ国内だけで、1,600万人以上がギターを始めたそうで
「おお!良かったね!」と喜んでいたら、その大半は45歳以上の方だったらしい(苦笑)
「初めてギターを手にした人の90%が最初の1年間で止めてしまっていた」ことを受け
「学習アプリ」を開発し、コロナ禍に約100万人に3ヶ月間無料で提供したところ
再びギターを手にする方が増えたみたいです
それでも、現在約25万人が有料登録なさっているそうだし
その中には、若い世代の方の方もいらっしゃるかも知れませんね?
実際に、Spotifyジャパンの芦澤紀子さんは…
「バンドはライブでまず人気を得てから、レコード会社と契約して作品を出し
またライブで客が増えて行く…という流れを辿るのが普通だったのが
コロナによって、TikTokなどに投稿された楽曲が注目を集めデビューに繋がるケースが増え
新たな層がロックに触れる機会を得て、ファン層が広かった」…と記されてます
でも、ジェフ・ベックのようなギタリストは、もう現れることはないのかなあと…
心よりご冥福をお祈り致します…m(__)m