甲斐さんご自身が、各年ごとの詳細を語られているんですが
まもなく開幕するツアーの予習がてら、ご紹介したいと思います♪
2015年は、ナンと言っても、このビルボードツアー旗揚げの年
今や「春の風物詩」といった感じさえある(笑)このシリーズの記念すべき第1回目
甲斐さんが「ソロ」として、初めてのメンバーの皆さんと
新たなチャレンジの場に足を踏み入れられた年ということで
手探りの部分も多々おありだったんじゃないかと思っていたんだけど…
まず、甲斐さんは…「最初の4曲を全て鈴木健太が1人でやってるんですが
3曲目『噂』と4曲目『あの日からの便り』については
リハーサルの時に、彼が何度も確認して来たんです
『これ、オリジナルは2人でやってますよね?』って…
確かに、その2曲はオリジナルのレコーディングでは、ギターパートを2人で弾いていて
僕はもちろん知ってたんですが『うーん』と生返事するだけでやり過ごしてました
そしたら、その2人でやってる内容を、彼は工夫して1人でやってしまったんです
出来るはずないんですけど…(笑)」…と、このツアーのギタリスト
鈴木健太さんに関するエピソードから話し始められ
…って、まあ、この「噂」については、当時のライブMCや甲斐さんのラジオ番組でも
「甲斐バンドのライブでは、大森さんがギターを弾いて、松藤がコーラスで演ってたんだけど
難しくて出来ないから演らなくなったんだよ(笑)」とか
「甲斐バンドの頃は、大森さんと松藤が2人でやっと弾いてたのに、健太は1人で弾ける
松藤に聴かしてやりたい!(笑)」と大絶賛なさってたんですよね?(笑)
ただ、奥さんが、このツアー初日に一番驚いたのは…
「ある映画の(『古くて新しければフォークソングだ』という)セリフが気に入って…
今夜は『フォーク』です!(笑)」と宣言をなさっことだったみたいで(笑)
「えっ!?ナニ言ってんの!?あれだけ甲斐バンドは『フォークじゃない!』って言ってたのに…」
「えっ!?ナニ言ってんの!?あれだけ甲斐バンドは『フォークじゃない!』って言ってたのに…」
…と心の中でツッコんでいたトコへ、この「噂」のイントロが流れ始め
以前に甲斐さんが「この曲をやらなくなったのは、その当時は面白かったけど
ディランの『風に吹かれて』みたいに抽象的に歌ってる訳じゃないから
普遍的ではない曲はやれなくなる」と説明なさっていたことを思い出し
更にビックリしたらしく、鈴木さんのギターのスゴさにまで気が回らなかったんだとか…(笑)
ともあれ…「で、その年の公演が全部終わってから
『実はあれ、オリジナルは2人でやってるんだ』と伝えたっていう…
だから、半ば騙すような形でやらせたところもあるんですが(笑)
見事なアプローチを最初の年に、すでにやってくれて…
まあ、5曲目『マリーへの伝言』も、フィドルは加わりますが
ほぼ彼がベーシックを弾いてる…つまり、アタマ5曲を彼がほぼ1人でやってるわけ
そこでもう明らかなんだけど、このシリーズは、鈴木健太の生ギターが母体で
そこがしっかりしていないと出来ないということですよ
ある種の緊迫感も感じさせつつ、僕の歌と2人で、この世界に引きずり込む
そうじゃないと、このシリーズは完結しないよっていう、このシリーズの心臓の部分
その鼓動を聴かせてる訳で、まさにここが始まりですね」と甲斐さん
当時の甲斐報にも…「『我、発見せり!』といった調子で
KAIが紹介してくれたギタリスト」…という一文があったり「(ミュージシャンでは土屋)公平以来の一緒に遊んでくれる人…時々、泥酔…ドロヨイするけど(笑)
新しいオモチャを手に入れたから、これでやっと松藤と縁が切れる(笑)」とおっしゃったり(笑)
新しいオモチャを手に入れたから、これでやっと松藤と縁が切れる(笑)」とおっしゃったり(笑)
3年目のツアーMCで…「健太を見つけたから、このツアーをやって来れたんで…
出会いがあって良かったなあと思ってる
最初は3年でこの『ビルボードライブ』を形にすることを目標にしてたんだけど
健太の成長ぶり見てるとね…どこまで行くんでしょうか?(笑)」…と明かされたりと
健太の成長ぶり見てるとね…どこまで行くんでしょうか?(笑)」…と明かされたりと
もし、お二人が出会っておられなかったら
「ビルボードライブ」自体が実現しなかったかも知れないってことですよね?
「ビルボードライブ」自体が実現しなかったかも知れないってことですよね?
その鈴木さんは、甲斐報のインタビューで…「知り合いの人から『ルーツ・ミュージックに精通している
アコースティック・ギターがちゃんと弾ける
それにコーラスが出来る』という条件で
サポート・ミュージシャンを探している人がいると声をかけて貰ったんです
アコースティック・ギターがちゃんと弾ける
それにコーラスが出来る』という条件で
サポート・ミュージシャンを探している人がいると声をかけて貰ったんです
『実は、あの話は甲斐さんなんだ』って、ぶったまげました(笑)
その前に『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』の話もされたんですね
主人公のモデルになってるデイヴ・ヴァン・ロングは好きだったので
ああいう感じがやりたいんだったら、僕はわりと得意分野なんで、是非やりたいと思って…
そういう音楽志向のミュージシャンは、同世代にはいないですね
フォークと言っても、日本のフォークというのは、基本的に跳ねないですけど
でも甲斐さんの音楽は跳ねてるから、それが何よりもやってて楽しい
ただ、僕は基本的に技術はないんで…だって、上手い人はいくらでもいると思うんです
でも甲斐さんの音楽は跳ねてるから、それが何よりもやってて楽しい
ただ、僕は基本的に技術はないんで…だって、上手い人はいくらでもいると思うんです
でも、とにかく歌の伴奏が好きだし、自分の持ち味は
グルーヴが出せるということだと思ってます」と話されてましたが
甲斐さんは、そのオーディションで、一番手でいらした鈴木さんとご一緒に
「陽の訪れのように」を弾かれたらしく…って
甲斐さんは、実際にお二人で演奏なさってみてから、お決めになるそうで
その時に「健太がガチガチに緊張してたのは、俺がニコニコしてたから(笑)
俺が20代の頃、ニコニコしてるオトナ怖かったもんね(笑)」とおっしゃっていて(笑)
単にギターが上手いとか、器用だといった技術面だけでなく
もっと肌で感じる相性というか、やはり「共にステージに立つ」ことが前提な訳ですし
その「パートナーとしてどうか?」を優先されたんじゃないかと…?
…で、そんなお二人を引き合わせた「知り合いの人(笑)」kainatsuさんは…
「『私の友達で、D.W.ニコルズってバンドの鈴木健太くんはどう?』
父の耳に初めてその名前をもたらした時、私自身予期していただろうか
ビルボードシリーズにおいて『鈴木健太』というピースが、ここまで欠かせない存在になるとは…
コーエン兄弟の映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』にインスパイアされ
新たなライブ構想を練っていた父から『誰か、生ギターが上手くて
コーラスも出来る若いギタリストを知らないか』と珍しく相談を受けた
しばらく思案し、デビュー来の音楽仲間である
鈴木健太氏が思い浮かんだけれど、紹介していいものかと少し躊躇った
ギターは間違いなく上手い。コーラスも。お酒も強いはず(これ重要)
加えて、ディランやビートルズを始めとした
古い音楽やレコードのことにも、めちゃくちゃ詳しい
少なくとも私が知る限りでは、今回のコンセプトに
ここまでフィットしてるギタリストは他にいなかった
が、父の音楽やライブにおけるストイックなまでの熱量を知っている分
それが健ちゃんの負担にならないだろうか
所属バンドであるD.W.ニコルズの精力的な活動と並行するのは厳しいのではないか…等と
余計な懸念をしてしまったのだ。でも、そんなのは全くの杞憂だった
『バンド』『サポート現場』と分け隔てることなく、日々の収穫を
それぞれのフィールドへと確実にフィードバックさせながら研鑽を続ける音楽職人、鈴木健太
一方で、甲斐バンドやソロを支えるそうそうたるメンバーの方達ではなく
あえて若い世代のミュージシャンと演ることで
父もまたそれを通常のロックスタイルへとフィードバックし
今なおそのステージングは進化を遂げ続けている。素晴らしいなと思う
フォークとカントリーの新しい機軸を打ち出し
世代を越えたミュージシャン達との巧妙なアンサンブルで魅せるステージに
『アコースティック』という響きから伝わって来るユルさはない
一見シンプルだが、通常のライブ以上のアイデア量と熱量を注ぎ込んで構成されているのが
ビルボードシリーズなのだと感じている」…と記されてます
ただ、2015年は、初めての試みということで
観客が緊張し、固唾を飲んで見守っていたらしく
「やっぱり、こういう雰囲気になるんだよなあ(苦笑)
ナニ、そのヌルイ感じの手拍子…俺、やっぱりフォークに向いてない(笑)」と甲斐さん(笑)
ナニ、そのヌルイ感じの手拍子…俺、やっぱりフォークに向いてない(笑)」と甲斐さん(笑)
でも「演奏が始まると確かにずいぶんと難易度の高いテクニックを披露し始めた」鈴木さんも
「楽曲の芯の部分、あるいは今回のプロジェクトのテーマを理解し
実現することだけでも簡単ではないはずだが、彼はそれだけでは気が済まず
具体的なディテールの再現までちゃんと行き届いたものにしたいらしい
実現することだけでも簡単ではないはずだが、彼はそれだけでは気が済まず
具体的なディテールの再現までちゃんと行き届いたものにしたいらしい
おかげで、と言うべきなのか?彼は休憩の間もほぼギターを手放さず、ずっと何やら練習していた
つまりは、大いにプレッシャーを感じていた」みたいで
つまりは、大いにプレッシャーを感じていた」みたいで
甲斐さんが、その緊張しまくりでいらした鈴木さんを何度も気遣うように振り返られ
「ずっと甲斐さんの笑顔が見られた♪」と奥さん達を喜ばせて下さったものの(笑)
一方で、当然のことながら、鈴木さんはまだ松藤さんみたく
「あ・うん」の呼吸という訳には行かず
4曲目の「あの日からの便り」では、ギターだけでなく、ハモリもあったためか?
あともう少しでエンディング…というタイミングで
甲斐さんが「もう1回演ります」と演奏を止めて
鈴木さんに「ダメだよ、休んじゃ(笑)」と声をかけられたり
甲斐さんが手を振って、観客に手拍子を止めるよう合図なさったり(苦笑)
「噂」のあとに「この曲の手拍子は難しいんだよね(苦笑)」と言われたり
2日目には…「昨日ずっと手拍子してるヤツがいて
『どうする?殺そうか?(笑)』って話してた」とおっしゃったり(苦笑)
2日目には…「昨日ずっと手拍子してるヤツがいて
『どうする?殺そうか?(笑)』って話してた」とおっしゃったり(苦笑)
「アンプラグドでスゴイこと演ってるから
手拍子とか変なタイミングの掛け声とか、ちょっとしたことでやり難くなるんで
細かく聴いて欲しいと思います…って、どんな頼み方してるんだ!?(笑)」と話されたかと思えば
手拍子とか変なタイミングの掛け声とか、ちょっとしたことでやり難くなるんで
細かく聴いて欲しいと思います…って、どんな頼み方してるんだ!?(笑)」と話されたかと思えば
「手拍子がないならないで、それもムカつく(笑)」発言があったりで
手拍子していいのかどうか躊躇われたというのが
この「ヌルイ感じの手拍子」の原因だったんじゃないかと…?(苦笑)