議員の主戦場は、予算書にあり! | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

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上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

統一地方選挙が終わったとたん、来春の市議会議員選挙の動きが出てきました。

思えば8年前、地盤も看板も、ましてや「かばん」も無いなかで市議会議員になるかと思うようになったのは夏も終わりの頃だったか。
以来毎週末クルマで東京と上越を往復し、選挙直前3月末まで仕事と活動を並立していました。最後の作品を終わらせることが出来ず、同僚のディレクターに託してきたことがいまでも悔やまれます。
しかしまぁ、50才って若いのね、スゴい体力!

8年間議員をやってきて、ひとつわかったことがあります。それは「議員の主戦場は予算書の中にある」ということです。

とたんに、違うだろう、議員の戦場は街中だろうという声が聞こえてきそうですが、敢えて「議員の戦場は予算書」と言います。

市民の皆さんの声を聞き、束ね、行政に届け、動かす。それが議員の大切な役割です。でもそれだけなら、町内会も、NPOも、市民グループも、地域協議会もできます。
議員のような市長との対立構造が無いという点で、むしろ議員より力があるかもしれません。

ただ議員でなければ出来ないことがあります。それは、市の予算を認めるか認めないか判断することです。いわゆる議決権です。予算案が通らなければ、市は動けません。

その主戦場が、予算書です。

初めて予算書を手にした時、正直上下逆さまにされても分からないくらいチンプンカンプンでした。いまようやく読み取れるようになった気がします。

そこには、市が目指す方向が、数字という言語で書かれています。 数字で表現された「未来の市勢要覧」と言ってもよいかも知れません。
じっくりみていると、市の抱える課題、矛盾、時には怠慢を読み取ることが出来ます。
そこを鋭く衝き、時に対案としての政策を示し、行政の姿勢を改めさせるのが議員の役割です。ここを怠ると議会の存在価値が問われかねません。

議員にとって、街中はむしろ「市民の皆さんの声を吸収し、パワーを得て、予算書という主戦場で戦う」ための補給基地ではないでしょうか。

ただ街中に出て、市民の皆さんの声をお聞かせください、困り事はありませんかというだけでは、いわゆる「御用聞き議員」でしかありません。
もちろんそうした活動の大切さも分かった上で言っていますが。

予算書という戦場で縦横無尽に戦える力量を備えること。
その辺りをこころして活動している今日この頃です。