3月上越市議会定例会「提案理由の要旨」より、注目した10か所をあげてみます。
一般質問の一部は、以下の点から選んで行うことになるでしょう。
■市長の目指すまちの姿
『市民のすこやかな成長、すこやかな暮らしが生まれる「すこやかなまち」を、わたしは“目指すまちの姿”といたします』(以下『』内は要旨からの抜粋です)
すこやかな暮らしとは、『すべての市民がまちの中に心地良い居場所を持ち、自らの存在意義やライフワークを見いだし、生きがいと尊厳、地域への愛着や誇りを持ちながら、いきいきした生活を営むこと』
※すこやかなまち。意外な言葉を持ってきましたね。『まちの中に心地良い居場所を持ち、自らの存在意義やライフワークを見いだす』それがすこやかなことなんですか。なるほど。むしろ、生きることができる、明日を心配しないで今日を過ごせる、それがすこやかだと思います。普通に生きている三分の一の人々が、明日生きているか不安の中にいます。
■市民との関係性の再構築
『すこやかなまちを形づくるためには、失われつつある様々な関係性や絆をつなぎ直し、新たな関係を構築すること、すなわち多様な関係性を再構築することが必要・・・』『市民の皆さんと行政の良好な関係を再構築し、信頼の絆を生みだすことも重要・・・』
※再構築って…。今まで構築できていなかったということですか?信頼の絆が無かったと。
■組織運営の資源、職員の資質
『職員の意識や備えるべき資質も当然変わらなければなりません。』『市民への温かい心を持った職員、市政の抱える本質的な課題を看過することなく議論し、広い視野に立って前向きに取り組んでいく職員を育成する・・・』(一部略)
※こういう職員ばかりだといいですね。これも反語でしょうか。
■地域活動支援資金2億円
『地域自治区の活動を支援する資金として2億円を予算計上・・・』『それ自体は市民主体のまちづくりを実現するものではありません。』『資金の使い方を考えていただくことを通じて、自治とは何か、地域の豊かさ、地域づくりとは何かを考える契機としていただきたい・・・』
※各自治区の金の使い方、難しいですよ。「飲み食い以外ならなんでも」という市長の言葉もありました。本当にそれでいいのですか? 「それ自体は市民主体のまちづくりを実現するものではありません」そう言いきっていいのですか?
■新しい産業の強化
『既存産業の強化に加え、地域の課題解決と雇用の創出を両立するコミュニティビジネスやソーシャルビジネスの育成について、その可能性も検討・・・』『教育、福祉、環境、安全・安心など・・・』
※コミュニティビジネスやソーシャルビジネスって何のことを言っているのでしょうか。具体的にお願いします。
■産業としての観光
『これからは産業としての観光を強く意識した取組を進めていく・・・』『越後田舎体験事業など地域資源を生かした通年型・周遊型観光の推進・・・』『農・商・工連携などを通じて地元産品の付加価値を高め・・・』
※観光のルネッサンスは田舎体験からは生まれません。
■Made in上越 & ミュージアム
『made in上越へのこだわりが重要・・・雪、食、環境などの多様なテーマ設定により当市固有の地域資源をネットワーク化し、市域全体を“ミュージアム”に見立て・・・』『通勤通学買い物レジャーなどの日々の生活を送りながら「生きる力」が育まれるような空間づくりを目指す・・・』『水族博物館や環境・エネルギーをテーマとした施設の整備、文化ネットワークの構築については、このような視点を踏まえ・・・』
※地産地消? made in上越の意味が分かりません。
■マネジメントシステムの再構築
『行政運営の適正化・・・行政の組織力を最大限発揮するための体制整備を進める・・・「マネジメントシステムの再構築」はその要となるもの・・・』
※再構築ってことは、今までのマネジメントシステムは、失敗だったということでしょうか。
■事務事業の総ざらい
『あらゆる事務事業の必要性や緊急性を検証する「事務事業の総ざらい」を実施します』『成果を、必要に応じて総合計画の基本計画や行政改革大綱の見直し作業へ継承、反映させ・・・』
※これは行政刷新会議事業仕分けに他ならないのでは?先の12月議会の私の一般質問では、事業仕分け的なことをすることには慎重でいらっしゃいましたが、変わったという事ですか、歓迎です。
■組織機構改革
『組織機構の簡素化と政策調整機能の強化などを柱とした機構改革案を、今定例会に提案・・・』
※担当部長ってその部の下につくのですか?
そのことをはじめ、よく分からないので質問させていただく予定です。
昨日ある集まりで、市長は「提案理由の要旨の前半分、理念と考え方は、自分で書いた」とたしかおっしゃっていました。なら、いい線いってますよ。少々甘いかも。
がんばりましょう。ね。