市長と議会は二元代表制、自治体というクルマの両輪によく喩えられます。
が、私なりに考えると、むしろ、飛行機の「パイロット」と思えるのです。
旅客機のような大きな飛行機の場合、離陸や着陸の際に、機長と副機長が同じレバーに手を重ねて、機体をコントロールします。つまり、一人の操縦ではなく、二人がかりの操縦です。二人のパイロットが心を一つにして、同じ手かげんでレバーを引いたり上げたりすることで、間違いのない操縦とするのです。万一一方のパイロットが異常な操縦をしようとするとそれを留める事が出来ることになります。
市長が機長で、議会が副機長とは言いません、おかしな表現ですが、ふたり機長といったところでしょうか。
二人の機長は、遠くに見える「あるべき市の姿」に向かって飛んでいきます。乗客はもちろん市民です。
一人のパイロット=市長は多少揺れても雲を突っ切って行きたいと思い、もう一人のパイロット=議会は、市民の安全を優先して、雲を回避して飛びたいと思う。すると、ちょうど良いラインを飛ぶことになる、中庸が良いとは言いませんが。
そうお互いを牽制し合って、よく言えば、力を合わせて、市長と議会は、市という巨大な飛行機を飛ばしている、そんなイメージなのです。