以前にディズニーランドに行った時の話です。
娘にポップコーンを買ってあげました。
ところが、奥さんに似てオッチョコチョイな彼女は不注意で、その入れ物を落して半分以上こぼしてしまいました。
当然ながら娘は大泣き、奥さんはブチ切れ!(僕は知らん顔)
そこに颯爽と現れたのがひとりのキャストでした。
(※ディズニーではスタッフをキャストと呼ぶそうです。)
光ゲンジ(ふるっ!)の様にローラースケートで現れ、まずはホウキで綺麗に掃き、まるで体操のお兄さんのような笑顔で「今、新しいの持ってきてあげるからね」とひと言。
そしてあっという間に人混みに消えていきました。
しばらくして、そのキャストが大きな入れ物にさっきよりも山盛りでポップコーンを持ってきてくれました。
その時の僕の印象としては「しっかり売上をつくるよう教育された良いスタッフだな」というちょっと斜に構えたものでした。
そして僕が「ありがとうございました。で、おいくら?」と尋ねると・・・
そのキャストは平然と
「いやいやお代は結構ですよ、それより娘さんの笑顔が戻って良かったですね」とな。
「ええええええっ!!」
確かに娘は大喜び。
そのキャストはウインクして去っていきました。
う、嘘でしょ。そんなのドラマでしかない話でしょっ!(しばし呆然)
僕はその時、心の底から「この会社は本当に感動や笑顔を与えたいという意識がひとりひとりのキャストまで徹底されているんだな」と思いました。
と同時に邪なものの見方しかできない自分を恥じました。
こりゃぁみんな来たくなるよ。
そういえば、僕が社会人になった時は、マーケティングの基本として顧客満足(CS)という言葉がよく使われました。
そこから10数年、今は顧客はもっと難しくなっておりキーワードも「満足」→「感動」へ、「納得」→「笑顔」へと変化しているのかも知れません。
翻って、さくら整骨院ではどうだろうか?
治療が終わって、患者さんに当たり前の「満足」ではなく「感動」を与えられているだろうか?
「納得顔」ではなく「笑顔」で患者さんに帰って貰っているだろうか?
いやいや、まだまだ上を目指さないといけません。
ちなみにディズニーランド(オリエンタルランド社)は2008年度も来園者数が開園以来過去最高となったそうです。