●第8番 変イ長調
叙情的なメロディーが変奏を重ねるごとにリズムを変え思いを募らせる。
片思い中の人が、好きな人の事の一挙一動に心情を左右されるかのようである。
(ホロヴィッツ 1972.05.04)
感情の振幅が大きく多種多様な音色は恋心情の危うさまでもが表現されている。
●第12番 嬰ニ短調 「悲愴」
右手のリズムにはショパンの革命のエチュードの影響が見られるが、左手の4オクターヴを数える分散和音や、果てしない上昇志向はスクリャービン以外のなにものでもない。
大変ドラマチックな曲で《悲愴》という副題が付けられているようです。
(ソフロニツキー 1960L)
(ホロヴィッツ 1962)
ホロヴィッツの18番。
オクターヴの抜き具合が絶妙である一方で、クライマックスの怒涛の和音連打には鬼神の影を感じずにはいられない。
この曲で彼自身の個性をアピールしている、という点で他者の演奏とは別格だろう。
(ホロヴィッツ 1982L)
(ホロヴィッツ 1985L)