まずは東ウィングを見学。
ちょうど特別展「冬のおとぎ話(Winter Märchen)」が開かれていましたが、
中に入ると写真撮影禁止のマークが。
あれ?この美術館は写真撮影OKじゃなかったっけ?と思ったものの、
撮影禁止は特別展のところだけで、他はOKでした(ただしノーフラッシュ)。
この部屋は他の美術館からの借り物があったからかな?
この特別展は名前の通り冬をテーマにした絵画が展示されており、
ブリューゲルの『雪中の狩人』やアルチンボルドの『冬』はここに置かれていました。
さて、中を見歩いて行くと、見つけました!
フェルメールの『絵画芸術の寓意』
この部屋、誰もいません。見事なまでにガラガラ!
昨年、京都市立美術館で開かれた「フェルメールからのラブレター展 」に行った時は外で40分待ち、中に入っても10分待ち。
中でも人ごみで散々待たされた挙句、数分程度しか見れなかったことを思うと、信じられません。
もっと昔大阪に来たターバンの少女(今年も来るみたいですね!)に至っては3時間待ちだったはず。
ヨーロッパはお互いの国が近く、簡単に名画が見まくれるからでしょーか?
気のきいたことに絵の前にイスが置かれていて、
こころゆくまでフェルメールを堪能できました~。
かのヒトラーも接収したという名画。誰もいないこの空間で独り占めの気分
時々学芸員が通りかかりますが、こんな名画が簡単に触れるようなところに置かれているのも
スゴイですね。
この透明感、輝き。私好みです。
絵の中の女性は、歴史の女神クリオ。
月桂冠を被り、勝利を象徴するトランペットと書物を持っています。
フェルメールの絵特有のラピスラズリの『青』(フェルメール・ブルー)をふんだんに使っており、輝くようです。
頭上にあるシャンデリアの上部分はかつてオランダを支配したハプスブルク家の紋章
『双頭の鷲』をかたどっています。
この絵にはただの絵画風景ではなく、色々な寓意が隠されているようです。
これをじ~っくり見ただけでもここに来た価値がありました