運を天に任せましょう。
star crossed(星回りが悪い)。
星占いってどうよ。
だって、「占い」(或いは「予言」)って「自由意志」と衝突するじゃないですか。
今日はそんなお話。
例えば、占いの結果「今日は素敵な出会いがあります」とかの時に、
外出もせず、携帯の電源を切り、パソコンにもつながず。
そして、何も起こらなかった。みたいな。
(逆に、「交通事故に遭う」って言われたから外出しないとか。)
つまりね。
「Pが起こる」という予言を聞かされる。
「Pが起こらないよう」に行動して、回避する。
結果「Pは起こらない」。
で、このとき占いは当たったのだろうか。
ちなみに、余談ですが。
「~すれば、Aが起こる」というタイプと「~しなければ、Aが起こる」というタイプに分けることもできます。
前者はあまり問題ないのですが、後者の場合ちょっと厄介です。
「神を崇める塔を建てなければ、洪水でこの町は滅ぶであろう」とか。
何にもしなければ、洪水でぎゃー。(予言は的中)
苦労して塔を建てたら、何も。 (で、結局どうだったのよ?)
(カサンドラのジレンマ)
予言は自由意志を拘束してしまわないと不可能で。
予言されたからといって、僕らは自由に行動できるわけで。
いや、実はその自由意志すらも幻想なのか?
という問題に行き着く気がする。
で、仕方ないから、占いは確率に置き換わる。傾向とか。
そうなりやすい。
当然、それを知った上で行動すると発生確率が変化する。
と。
でも、星占いや予言を確率と呼んでしまったら、なんか違う気がしませんか。
そこで、生物(取り敢えず人間)には自由意志を認める。
自由意志を拘束せずに、予言を行う。
こんなことを考えてみました。
(以上まで、各種占いや予言をラフに使ってきましたが)
そこでまず、占星術を考えて見ましょう。
実は、占星術にはそういうことが可能なのではないか、と。
占っている対象が人間であると考えると、自由意志は消滅する。
(私ナド理系学生ナ者デ)初期条件という考え方をしてしまう。
つまり、生まれたときから君の行動は全て決まっている。
故に、君の或いは君の周りに起こることは予測できる。
そうした方法の1つである、占星術によると、「今日はPが起こる」と。
占星術ですから、あくまで分析の対象は天球です。
占星術と不可分なのが天文学の発展です。(だよね?)
天文学によって(或いは、ニュートン力学の発展によって)
星空の動き(天体の動き)は予測可能なものとなりました。
つまり、天体(非生物)の動きは予測できる。
つまり、あなたが生まれた瞬間には、
あなたの人生における時々刻々の天体の位置が決まっている。
あとは、
その刻々の天体の位置があなたの人生や行動に影響を与える
ということを契約する術としての占星術が存在すればよい。(占星術の前提)
つまりこの前提のもとで占星術に従うなら、
自由意志は消滅せず、占いは成功です。
もちろん、占星術だって天体の与える影響が行動の全てを支配するとは考えていないでしょう。
そういう意味では確率です。
(ここでの確率というのは、確証できないものを記述する方法としての確率ね。)
しかし、単なる確率と呼ぶこととの違いはあります。
最初の考え方では
(占星術という方法によると)あなたは今日~する確立が高いです。
と教えてくれる天気予報。
(過去の気象データによると)今日の関東地方では雨が降る確率が60%です。
しかしこの考え方では
天体の位置関係はそれなりに有意味な一定程度あなたに影響を与えます。(前提)
今日の天体の位置はこういう状態にあります。(ここは確定した条件)
こういう状態の天体の位置は、(占星術によると)あなたの行動にこれこれの影響を与えます。
あなたは今日は~するでしょう。
ね。ちょっと違うでしょう。
この場合、天体の位置が行動に影響を与えるという前提が信用できない場合に信じない、となるわけ。
あとは、各占星術師が、天体の影響を正しく読み取れていると信用する必要もありますが。
この場合、
人間の自由意志によって位置を変えてしまう可能性のある地上の石の位置が行動に与える影響
という占いは成立しません。
もし人類の科学が発展して、
天体を好きなように動かしたりするようになるとき
占星術は信用できなくなるのかも知れません。
「α-ケンタウリ、邪魔だな。」
「えい、質量爆撃」
ぼーん。(宇宙では音はしません)
ところ変わって町の占い師さん。
「明日の占い、どうしよう・・・黄道十二宮とか全部、計算し直さなきゃ!!」
と、
ここまで考えてはじめから占星術ってそういうことじゃん(これこそ占星術の定義みたいなものじゃん)。
と気付いたのでした。
「かつて蓄積した情報を後になって思い出す。その時にはその出典については忘却の彼方。」
(あたかも、今はじめて出合ったり、自分で考え出したかのような気になる。)
こんな現象を「潜在記憶(クリプトムネジア)」というらしいです。
(ほんとは「ヴォイニッチ写本の謎」という本の中に、占星術の考え方みたいな記述を見つけたことに触発されて、自由意志との関連などを論じてみたんですけどね。)