なぜ帰国子女をうらやましがるのですか? | ひとときのときのひと

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広告業界で鍛えたから、読み応えのある文が書ける。
外資系で英語を再開し、アラカンでも英検1級1発合格。
警備業界にいたから、この国の安全について語りたい。

そんな人間が、ためになる言葉を発信します。
だいたい毎日。



まずは英語から。

 ここでは、英検にこだわらず「ためになる英語」について説明をしています。

 

 特に今回は、日本人学習者、特に中級クラスにありがちな帰国子女、バイリンガルへの羨望について考えを共有したいと思います・

 

 すでに還暦で英検1級1発合格した自分にも、そんな願望や羨望が全く無かったと言ってはうそになるでしょう。

 

 しかし、今はありません。はっきり言います。

 

 たとえば、近くのテニスコートに行ってみて、しばらくプレーヤーの姿を注視してみまぃよう。

 

 ほとんどの方が、(それが大学生やおじさん・おばさんであれ)試合を楽しんでいるでしょう。それは、ラケットとボールを渡したら、誰にでもできるといった類の行為ではありません。練習を積み重ねたうえでの試合です。

 

 しかし、それぞれのフォームは、というと、結構独自。はっきり言って「ははーん、大人になってから始めたのだな」とわかる格好で球を打っています。

 

 プロまがいのスピードの球を打ったりしている、あるいは特にサーブのフォームがきれいなごく少数のプレーヤーは、ジュニアテニス育ちとか高校・大学にいる間に、相当の時間数をかけて練習した部類。帰国子女のような感じです。

 

 また、たとえば、今はやりの「駅ピアノ」でもかまいません。よく見ていただきたい。さらさらと暗譜でショパンとかを弾いている方は、みな小さなころから、毎日最低1時間は練習してきた人たちです。これも英語でいう帰国子女のようなものといえるでしょう。

 

 ここには、なんともこのいかんともしがたい距離があります。

 

 しかし、なぜ英語学習の時だけは、きわめて表面的なネーティブ幻想にこだわってしまうのでしょうか。

 

 ましてや、アラフォーとかアラフィフとかアラカンの挑戦者であったら、です。

 

 ネーティブっぽくなくても、自分がどうにか米国人、オーストラリア人、インド人、韓国人と言った人間と仕事で渡り合ってっこられたという経験からも、そう申し上げたいのです。

 

 特に実務においては、お互い第二外国語としてやりとりする場合もあるでしょう。そんなときネーティブっぽいかどうかなど、どうでもいいことです。


 ここまで読んでも、まだ、ネーティブっぽくなりたい方、バイリンガル羨望から逃れられない方は、↓こんな動画を見ていただきたいと思います。

 

  ちなみに、左側に座っているのは、元外交官で外交評論家等として活躍され、数年前のコロナ禍に巻き込まれ急逝された岡本行夫氏です。

 

 以上 少しでも「ためになる英語」を身に付けるためのヒント、助言の一つとして読んでいただければ、幸いです。