資格は、ないよりはあった方がいい。それは間違いない。
だから、「資格なんか役に立たないよ」というよく聞かされるセリフをもじって、「資格なんか役立ちます」というテーマ名にしています。
ここでは、TOEICのスコアがどんな時に役立ったのかついて、そして注意するべき点について共有したいと思います。
40代後半で外資系保険会社に転職した直後は、辛くもTOEIC815点程度。正直言って、この程度では英語担当としては「全然使えない」。
今の自分なら、その時の自分に向かって「もっと点数を上げないとだめだよ、使ってもらえないよ」と×印を突き付ける。そう思います。
しかし、そのときは、営業の「代表選手団」を海外研修させることが決まっていて、そのアテンドとしてこの自分が突然、指名されてしまったのでした。
二人の重役の前で突然上司が、「彼はTOEIC815点ですから大丈夫ですよ」と一言。
それに対して、ひとりの若い重役が「ああ、それだけの点数があれば大丈夫だよ」と返したのは、よく覚えています。
彼は、この人選に時間をかけたくないから、そんな気休めのようなことを言ったような気もします。今となっては。
さて、「TOEICなんか点数でしかなく、実用には必ずしも結びつかない」と言った趣旨の発言をされる方が少なくないように見受けます。
しかし、留学も海外駐在もしていない人間が、ピンチヒッターとして指名されるときには、やはり、こんな「点数でしかない」ところをクリアしておかなければならないのではないでしょうか。
「ボク、実は英語できるんです」だけで、打席に入るのは難しいのです。曲がりなりにも、客観的な数字を持っていないと。そして、あとは少しばかりの幸運ということになるでしょうか。
さらにその後、英語関連の仕事を任されるのに並行して、「やり直し英語」を継続し、深堀していくことになりました。
そして、その努力のようなものがあったから、このときの「代打」、一打席限りとならずに済んだのかもしれません。
以上、代打になるにはどうしたらいいか、そこからさらにレギュラーとなるにはどうしたらいいかについて、経験から助言をさせていただきました。あなたの英語学習の助けになれば幸いに思います。