勤学の志士たちへ【前編】 We are Trump Card!の続きの記事です。
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夢リハチームより愛と感謝を込めて
貴方にこの記事を捧げます。
夢のリハビリテーションをめざす楽園の逸材、偕楽園ホームの夢リハです。
どうぞ宜しくお願い致します♪<(゚ー^)ノ
【僕のいる場所。社会福祉法人一誠会のホームページ 】
さて。此処まで読んでくださった方の中には、
クニノシャッキン(政府貨幣発行残高=国債発行残高=財政赤字)が増えると円の価値が失われたり、日銀の利払いが増えたり諸々悪い事が起きて、ハイパーインフレーションになったらどうしよう‥‥と心配されている方も多いかも知れません。
ハイパーインフレーション。
それは、1995年に日本にかけられた呪いの言葉です。
1995年、武村正義氏による財政危機宣言以降、「ハイパーインフレーションが来る。国が破綻する」という恐怖が、ずーっとメディアから発信されています。
消費税が増税され、緊縮財政と規制緩和が始まり、97年以降、自殺者数が毎年1万人増えました。
世界に羽搏くご近所様から、偕楽園に蝋梅が届きました!
有難う御座います!
確かに、第二次世界大戦の直後、東京は500%のインフレになりました。
日本全国が焦土となり、生活物資の生産力、流通が失われていたからです。
あらゆる生活物資が貴重になってしまったのですから、通貨の価値は下落して当然です。
それでも、東京の物価上昇率は5倍止まりであったようですが‥‥。
今は長期デフレとはいえ、全国の主要都市が焼け野原になったという程には、まだ日本の生産力は毀損されていません。
繰り返しますが、終戦直後でさえ物価上昇率は前年度比5倍に過ぎないのです。
無論、物価が一年前の5倍になったのですからインフレ率500%は大きな数値でしょう。しかし、アメリカ合衆国の経済学者フィリップ・ケーガンの定義によると、ハイパーインフレーションとはインフレ率が毎月50%を超える事(年単位では物価129.75倍)ですから、終戦後の東京は定義上、ハイパーインフレーションからは程遠かったと言えます。
しかも、日本の終戦後の高インフレは瞬く間に終息しました。
上のグラフのように、東京は3年後にはマイナスに突っ込んでしまったのです。
お金をジャブジャブ刷ると、ハイパーインフレーションになる。
私は個人的に、この「ジャブジャブ」という表現が品がなくて良くないと思います。
此のハイパーインフレーションに対する恐怖は、商品貨幣論(金属主義)による信用貨幣論(表見主義)への呪いのようなものなのですが、此処では(機能的財政論の雄、高橋是清の偉業を次の記事で紹介する準備として)お札を「ジャブジャブ刷って」世界の歴史と地図を塗り替えたとある国の話を致しましょう。
キーワードは、貨幣の信用と金兌換(だかん)の停止です。
時はフランス革命後の混乱期!
ナポレオン戦争という出来事が、18世紀末のヨーロッパに起こりました。
かたやナポレオン率いるフランス軍! 之に対するは、イギリスを中心とする対仏大同盟!
16年に渡る西ヨーロッパの大戦争であります。
上の地図の緑~黄色の部分がフランスの領地と同盟国です。
ナポレオンは一時期、ヨーロッパの大半を征服したのです。
フランス帝国による大陸封鎖令により、イングランド銀行は保有する金の量が著しく減少しました。するとイギリスは、1797年、紙幣と金の兌換の停止に踏み切ったのです。
兌換の停止、つまり紙幣(イングランド銀行券)を金と交換できなくしたのです。
之により、イングランド銀行が発行する紙幣はただの紙切れになりました。
しかし、産業革命により十分な生産力を保有していたイギリスは、通貨の信用を失う事もなければ、通貨価値の下落によるハイパーインフレに陥る事もありませんでした。
むしろ不換紙幣(金と交換できない紙幣)をどんどん増刷する事で、戦費を自由に調達できるようになったのです。
社会福祉法人一誠会の介護予防教室「楽らくサロン」では、
百均の子供銀行券を運動に活用しています(笑)
一方、フランス帝国はどうなったでしょう。
「公債の発行は不道徳な秩序破壊である」というナポレオンの偏見もあり、フランスはイギリスのような赤字財政、不換紙幣の発行を拒絶したのです。
イギリスは次々と不換紙幣を印刷し、それで戦費を調達してきます。
対するフランスは、次々と他国を侵略し、富を収奪して戦費を調達しました。
間もなく、多方面作戦によりフランスは疲弊していきます。
最終的にトラファルガーの海戦やワーテルローの戦いに敗れ、ナポレオンは失脚したのです。
諸君!
極論すると、イギリスは貨幣を金と交換できるものから只の紙切れにする事によりフランスに勝利した、と言えるのではないでしょうか。此の金兌換の停止は、また次の記事にも登場します。
不換紙幣をバンバン刷って市場に投入したイギリスはどうなったのでしょうか。日本でハイパーインフレの恐怖を撒き散らしている人々の言う事態――財政破綻などする事はありませんでした。それどころかイギリスは、好景気を謳歌し続けたのです。
イギリスの国民総所得は、ナポレオン戦争前の1億3000万ポンドから、戦後には4億ポンドまで増大しました。此のナポレオン戦争後。イギリス経済はクニノシャッキンで萎むどころか、イギリス帝国の最盛期、「パクス・ブリタニカ」という沈まない太陽の時代を迎えるのです。
イギリスの覇権時代は、我が国の歴史に深く影響しています。
例えば、ナポレオン戦争終結の約50年後、我が日本は明治維新の只中でした。討幕派はイギリス製のエンフィールド銃(フランスで誕生したミニエー銃の一種であるがイギリス製)等の武器を使い、佐幕派はフランス製のゲベール銃やジャスポー銃で戦ったのです。どちらの武器が強かったか、戦いの結果は皆様ご存知の通りです。
イギリスやフランスの武器商人達は、日本が長期に渡る内戦の泥沼に嵌り、過去のヨーロッパ諸国のように徴税権や土地等と引き換えに膨大な量の武器を売る事を願ったかも知れません。しかし、勝海舟、坂本龍馬、桂小五郎(後の木戸孝允)、西郷隆盛、そして徳川慶喜公が互いの立場でぶつかり合った明治維新は、驚く程あっという間に決着が着きました。
日本が伝統的な封建国家から欧米列強のような中央集権国家に変わる迄に流された同胞の血は、200万人以上のフランス人の命を奪ったフランス革命に比べて遥かに少なかったのです。
早くマスクを取って、自由に過ごせる時代が戻りますように。
マスクばかりしていると無表情になりますよ、ひぃぃぃ~😱💫
ところで。
誤解のないように付け加えると、2013年の量的質的金融緩和以来、日本のマネータリーベース(日本国内の紙幣の総量+日本国内の硬貨の総量+日銀当座預金)は過去最高額に達しています。
メディアの表現を借りるならば、「お金はすでにジャブジャブ刷っている」のです。
さらに日本国内では――
マネーストック(国内の金融機関・中央政府以外の社会全体のお金=マネーサプライ)も増えましたが、日本社会はデフレから脱却できていません。コアコアCPI(消費者物価指数=全国の世帯が購入する財やサービスの価格変動=CPI‥‥から酒を除く食料とエネルギーを除いた指数)が下落しているのです。
何故でしょう? 之は、少し難しい問題です。
しかし、大正・昭和初期を生きた私達の先人は、此の事の答えを既に見つけているのです。
経済成長というものは、基本的には、インフレを前提としています。
インフレは、物価上昇として現れます。
しかし、金融経済の世界で取引が増え、マネーストックが増えていったとしても、物価は上昇しないのです。お金が金融経済の世界でどれだけ動いても、モノやサービスへの消費、投資という実体経済の世界に落ちてこなければ、物価には影響を与えません。
因みに此処で言う投資とは、企業の設備投資、民間住宅投資、そして公共投資を意味します。
次の記事で登場する本連載の主役、高橋是清はこう言いました。
「私は取引所で動くところの金は、資本とは認められない」
高橋の経済思想の要諦は、経済の根本には人の働きがあるというものです。その根本をとらえずに、金や富といった経済の表層だけしか見ていなければ、資本と投機の区別はできない。
高橋是清は日本のジョン・メイナード・ケインズと称されています。高橋はケインズよりも先駆者ですが、この投機と資本の区別がケインズによる一般理論の骨子の一つである事が、世界的に偉大な経済学者ケインズと日本の高橋が並び称されている理由の一つであるようです。
「投機が盛んになっても経済成長が生まれない」という所にも、虚業めいた投機、金融という魔法でのし上がった大投資家達の罪があるのかも知れませんね。
アメリカファーストなら国内団結、でも都民ファーストだと国内分断では‥‥。
そんな小池さんは、ジョージ・ソロスと超親密みたいです。
‥誤解のないように、私は一昨年、小池さんの講演を聞きたいが為に、
パーティー(有料)に行きましたよ。
オリンピックに向けて、壇上で頭に日傘をつけていらっしゃいましたよ。
虚業の反対は実業ですが、日本史上に残る実業家といえば、渋沢栄一がその筆頭でしょう。
渋沢は金融業にも深く関わり国立第一銀行等も作りましたが、実業家として500以上の企業と、600以上の慈善団体の誕生に関わったのです。
現代で言えば、先に触れた北尾吉孝さんは、ご存じの通りSBIグループという世界的な金融コングロマリット企業の創業者です。しかしSBIグループは単なる金融グループではなく、理念の3番目に新産業クリエーターを目指すとあるように、SBIインベストメントを中心に国内のスタートアップ企業を積極的に支援されています。
金融面のみならず、ベンチャーズインフラ(ヒト・モノ・最先端技術等)を多面的に支援する事で、現代的な殖産興業の実現、他に類を見ないベンチャーキャピタル事業を展開されています。
実業に投資し、沢山の会社を育てて、はじめて民の竈から煙が上がる。
分際を忘れて私淑している身を誇らしくさせます。
飲んでますよ
しかし、氏も仰るように、誰かを盲信してはいけません。
権威ある人に脳を使う事を委ねて思考停止する事は、一燈照隅の真逆、暗愚で国を陰らせる行為です。
私は賢くはないですが、がんばって自分の頭で考えます。例えば、移民政策に関する考え方などは、氏と私達には大きな違いがあるように感じます。
兎も角、リフレーション派の方々が言うように「お金をジャブジャブ刷れば世が潤う」訳でもなければ、トリクルダウン派やインバウンド派が言うように「外貨を稼げば経済成長する」訳でもない。それが私達の意見です。
自信を持って何度でも言います。
日本を救うのは超高齢社会であり、介護なのです。
Wake up! We the people!
目を覚ましましょう。
権威ある人々によるプロパガンダから逃れ、我々の両親から受け継いだ素晴らしい知性を取り戻すのです。
上で触れたように、明治維新という出来事がありました。
明治維新には不正義や大国の野心が潜んでいると唱える研究者、論者も少なくありません。
しかし! それでも先人達は、世界と戦える中央集権国家樹立に向けて、命をかけて決起したのです!
草莽崛起し、殖産興業を行い、富国強兵を実現したのです。
数隻の黒船に降参した日本を、たった50年で、世界屈指の先進国に押し上げたのです!
久坂玄瑞 「走れ! 後世の馬鹿者が!」
夢リハ 「へいぃぃっ」
少なくとも。たった20年で‥‥
世界屈指の先進国を、平凡以下と揶揄される国に転落させた私達に、命がけで強い国を築き子孫に残してくれた先人達を非難する資格はない。
私は、心からそう思っています。
恥辱でいっぱいなのです。
私達が今日本にしている事は、後世に何と呼ばれるでしょう?
富国強兵の逆ですから、貧国弱兵でしょうか。
嘘か本当か知りませんが、何処かの悪魔崇拝の組織「三〇〇人委員会(オリンピアンズ)」が掲げる綱領21ヶ条の2番目には、「全ての国民国家のアイデンティティー・民族性と民族的な誇りを完全に粉砕する」と書いてあるそうで、日本の現状を思えばそういう事もあるのかなと感じます。
子供の人身売買や悪魔崇拝の問題は近年、とても真剣に米国で議論されていますね。
人身売買に関わったとされる大富豪エプスタイン氏が、獄中で謎の自殺をしたニュースも記憶に新しいです。
悪魔崇拝の真偽は兎も角。
「全ての国民国家のアイデンティティー・民族性と民族的な誇りを完全に粉砕」されてはいけません。
今、日本のあちこちでオピニオンリーダー達が、「自分が年をとったら、日本人より外国人に面倒をみてもらいたい」なんて軽口を叩いていると耳にします。(実際に聞いた事はありませんが)
之はリップサービスの類と思いますが、万一本気で仰っている方がいるなら、それはご先祖様には聞かせられない不肖の子孫の言でありましょう。
「売り家と唐様で書く三代目」とはよく言ったものです。
両三代目。リップサービスですよね‥‥?
前半の記事で触れたように。私達福祉介護は、日本人の労働と生産の結果(公費と税)によって運営されています。
見識のない今時の政治家やお役人が何を言おうと‥‥
日本人を育て、日本人に対する人づくりをしなければ、私達は公共の福祉でも、中間組織でもないのです。
毎週毎週、ひたむきに、事上磨練
偕楽の志 足許に咲く
尊敬すべき経営者の皆様、小生の言に耳を貸して欲しいのです。
幕末・明治日本が直面していたのは、単なる近代化ではありません。前近代社会であった所からいきなり、世界の近代資本主義が大きく変質していく第二次産業革命の中へと巻き込まれたのです。
日本資本主義の父と呼ばれ、日本の経営者の祖先ともいえる渋沢栄一は、中間組織(市民が働く場所)の樹立により国民統合を強め、ネイションへの帰属意識を高め、保護主義による産業の育成を目指す言わば「経済ナショナリスト」として、この難局に当たりました(参考資料:中野剛志著「日本経済学新論」)
労働者不足を、何処かの安い労働力で補おうとする発想は、第一次産業革命以前の発想です。
第三次或いは第四次の産業革命の只中と言われる現代。
DX等の機械化によって、多くの優れた労働者が、熟練した(=生産性の高い)仕事を失う危険性があります。
社会をマクロの視点で捉えれば、機械化によって毀損された個人の生産力を別の分野で再生する事が重要です。それは、数少ない機械化できない産業として私達が成すべき仕事です。
「良いサービスをたくさん生産できる熟練労働者としての福祉・介護職員」を育て、労働の価値を高めてサービスの生産に長く寄与してもらう(つまり、高い給料で長く雇うという事) そのような使命が、(経済的苦境に立つ同胞の労働と生産に現状支えられている)我々にはあるのです。
反ネイション的な経営はいけない。
日本の中間組織を預かりながら日本人の雇用機会をわざと減らしたり、国外労働者との低賃金競争に巻き込むような見識の浅い人が、公共の福祉に関わってはいけない。
日本国民のGDPで支えられている介護施設が、国民総所得(GNI)を押し下げる場所になってはいけません。どうか皆様、日本資本主義の父に恥じぬ経営者でいてください。
それでも尚、どうしてもネイションを裏切らざるを得ないなら、実に勿体ないが他所で活躍したまえ。私達はそう思うのです。
高杉晋作
人づくりをしましょう。モノづくりもしましょう。クニづくりをしましょう。
新政府の中枢を担った人々や福沢諭吉、五代友厚、渋沢栄一ら、或いは長州ファイブの密航に一人千両を暗に投資した毛利敬親公のように、「国づくり、人づくり」に投資し、強い共同体をもう一度作り上げなければなりません。
SNSを含むメディアに踊らされる軽佻浮薄な世の中に、誰かが異議申し立てをしなければなりません。
誰かって、誰?
何度も申し上げますが、我々介護業界こそ異議申し立てに相応しく、現状を突破する切り札(Trump card)なのです。
上の根拠の一つとして、今度は、政府最終消費支出に触れさせて頂きます。
政府最終消費支出というものが増えている事を問題視する人がいますが、おかしな事です。
政府最終消費支出とは、我々国民が消費しているサービスの費用の一部を国が負担しているものです。
之が増えている原因は、ずばり高齢化です。
日本社会の中で、医療や介護サービスの消費量が増えているのです。
言い換えれば――超高齢社会によって我が国は、むしろGDP(国内総生産)がある程度下支えされているのです。GDPには三面等価の原則がありますから、超高齢社会によって増産された福祉介護サービスによって生じた政府最終消費支出は、労働者に分配され、市場に支出されます。
こうして、国民の豊かさが下支えされているのです。
医療費が増える。介護費が増える。大変だ‥‥は、逆逆!
実は高齢化がなかったら、今の日本は寛政の改革や天保の改革の過激版のような緊縮財政によって、当時の江戸幕府よりもっともっと大変なことになっている筈です。
国家にとって、経済成長するという表現は、GDPが増えるという表現とイコールです。
(論拠を知りたい方は、下の写真をクリックして参考にしてください)
「日本経済2020年危機 経済学の「嘘」が日本を滅ぼす」
つまり、実はもう既に、私達の業界は日本経済を下支えしているのです。
私達は既に、日本を経済的に救い始めているのです。
さらに夢リハチームは、介護施設の職員の身分は公務員(正規雇用)にするべき!と考えています。
政府は私達を、正規雇用の公務員にするべき(と夢リハ達は考えているん)です。
日本の未来の為に。
暴論?
此のご時世に公務員を増やすなんて、とんでもない‥‥?
根拠に曖昧さを感じた時、私達はもう一度自分の頭で考え、検証し、或いは信頼できる誠実な研究者を探すべきです。
2010年頃、「日本は公務員天国だ」なんてメディアで盛んに言われていた頃から‥‥日本の全労働人口に於ける公務員の比率は、諸外国よりも随分少なかった。それは複数の研究者が語っている事です。
ルサンチマンという単語はケンブラザーズバンドの曲名でもありますが、恵まれていると感じる相手に対する妬みという意味です。公務員は恵まれている、特権階級である。そんな私達の中のルサンチマンを煽るプロパガンダの為に、今尚数字を隠して騒いでいる人々がいるように感じます。
【2011年 主要先進国の公務員対労働人口比率(%)】
日本の全労働人口のうち、公務員(一般政府雇用者)が占める割合は、公務員批判が最も盛んであった2010年頃であっても上の通りです。日本の労働人口に対する公務員の割合は、OECD諸国で最も小さかったのです。
念の為、一般政府雇用者の定義には、特殊法人や独立行政法人の職員も含まれています。昔も今も、日本は公務員の割合が諸外国よりも圧倒的に少ないのです。
だから僕は胸をはって主張します。
「私たち介護施設の職員は、公務員になるべきです」
「全産業平均並みの賃金を受け取るべきです」
今の私達の業界は、新型コロナウィルス感染症に関する綺麗事ばかり主張しています。
ポリティカル・コレクトネスの強化なんて、業界の重鎮でなくてもできる主張です。
上下の別なく議論し、見識を深め合い、国家の骨組みにも意見する気概と勇気を持った人を一人でも多く育てましょう。
政府最終消費支出やGDPの三面等価の原則を考えれば、私達は本来、前述の事ぐらい訴えて良い筈です。
少なくとも――。
もしこの記事を最後まで読んでくださり、国債の事、ナポレオン戦争時のイングランド銀行の不換紙幣の事、そして、次回に述べます高橋是清の命を賭けた財政を理解してくだされば、小生の論を不可能と一笑に付される事はないと思います。
大隈重信
私達の国には、世界有数の潜在的な生産力があります。
私達の国には、独自通貨発行権があります。関税自主権もあります。
私達の国家は、外貨建て国債を発行していません。全て自国通貨建てです。
私達の国家は、固定為替相場制の国ではありません。
此れらは全て、日本に昔から備わっていたものではありません。
ご先祖様達の国造りの成果です。
未来の子供達の幸せを願った人々からの、心をこめたプレゼントです。
大切にしなければいけません。
◇◇◇
偉大な教育者、森信三先生は仰いました。
「綺麗事の好きな人は、とかく実践力に欠けやすい。けだし、実践とはキレイごとだけではすまさず、どこか野暮ったくて時には泥くさい処を免れぬもの」
私は、昨日バッチリうまくいった方の食事介助が今日は再現できず、今まさに心の中は泥だらけです。しかし昨日と何が違うのか、何を発見し、どんな仮説が立てられるのか、泥中にあっても思考は活発です。
事上磨練とはきっと、泥だらけの泥濘んだ道なのです。
博物館で高杉晋作の鎧を見ました。
奇兵隊を率いて日本を変えた英雄の鎧は、素早く動けるように簡素で、今にも千切れてしまいそうな程ボロボロで、激しい戦闘の数々を物語っていました。
次回、「勤学の志士たちへ 後編」
高橋是清から現代へ。お楽しみに!
1月16日にお会いしましょう!