時間外対応が
生じうる場合の予測
・時間外の対応が予測されるのは、
退院直後の利用者さん、医療機器を使用
している利用者さん、急性増悪によって
病状が不安定な利用者さんなどです。
・特に、病状変化の速い臨死期では、
訪問頻度の増加や訪問時間の延長、
緊急・夜間の訪問も増加します。
・不安が高じたご家族から夜間の急変で
救急車を呼びたいという連絡が入る場合も
あります。
・また、夏季には熱中症や脱水といった療養
環境の急な変化に伴う緊急電話も予測され
ます。
・時間外の連絡で予測される場合には、
あらかじめ電話で病状を確認し、緊急事態を
未然に防ぐための対応をします。
事業所内における
職員間の情報共有
・緊急電話が予測される状況への準備のため
には、職員間の情報共有が欠かせません。
・事業所では、毎朝のミーティングの際に
職員全員で、緊急電話への対応を含む
利用者さんの情報を共有します。
・ミーティングで報告された前夜の緊急電話に
ついて、実際に自分が当番であったらどの
ように行動するか、シュミレーションして
おくことは実践能力の向上にもつながり
ます。
定期訪問時の
利用者・家族への説明
・在宅看取りでは、ご家族に今後どのような
状態変化が予測され、そのときにどのように
対応する必要があるかを説明し理解を得て
おくことも重要です。
・医療機器の管理が必要な利用者さんでは、
トラブルの予防、発生時の対応方法を説明
しておきます。
・利用者さん・ご家族に「心配や相談は
いつでも遠慮なく連絡してください」と機会
あるごとに伝えておくことが大切です。
・そうすることで緊急訪問に至る前に介入
できたり、対応の遅れを回避することも
できます。
・また、利用者さん・ご家族にとっては、
いつでも相談できる(来てくれる)という
安心感や訪問看護師への信頼感となり、
救急搬送や不必要な入院の回避にもつながり
ます。
多職種との連携
多職種との連携