終末期ケア(1453)ー2 "ケアの場からみた夜④ ナイトケアにおける判断と責任の重さ" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星高齢者のナイトケア


❶高齢者にとっての夜
  (生活の場からみた夜)

 ケアの場からみた夜④

スターナイトケアにおける
    判断と責任の重さ

・日中と夜間の体制の違いによる職員の不安
 事項の一つとして、夜間急変時対応が挙げ
 られます。

・特に、介護職の急変時対応への知識・技術
 不足を解消し、不安軽減を目指した急変時
 対応フローシート作成や報告・連絡・相談
 体制の整備が必要です。







・日ごろから急変時のシュミレーションを行い
 看護職、介護職、医師との連携方法を確認
 することで不安を解消していく必要があり
 ます。

・たとえば、特別養護老人ホームの夜勤の
 介護職における救急対応の課題として、
 施設長、ご家族の意向の確認後に心肺蘇生
 などの対応をしないといけない、他の業務に
 よる心肺蘇生の中断が明らかになっており、
 救命が損なわれる可能性が示唆されて
 います。

救急対応を強化するには、入所者さんごとの
 急変・心肺停止リスクの情報とその対応
 すべての看護職・介護職と共有し、介護職
 個人の感情に左右されず、ほかの入所者さん
 への対応が継続される中で適切な対応(心肺
 蘇生など)が可能になるよう対策を検討して
 いく必要があります。



・また、特別養護老人ホームにおける夜間の
 看取りについては、看護職が介護職の精神
 的負担を把握することが必要であり、看護職
 が入所者さんの的確な状態予測を行い
 夜間の介護職の精神的負担を軽減するため、
 日ごろから安心のために声をかけ合い、人の
 死を受け入れるための教育も必要となり
 ます。


看取りのふり返り



・ナイトケアにおける急変や予測していなかっ

 た事態に遭遇しても慌てないためにも、

 日ごろから看護職、介護職、関係職種、

 ご家族と連絡を密にして信頼関係を築く

 ともに、アドバンス・ケア・プランニング

 定期的に行い、対応方法を明確にしておく

 ことが必要です。











参考資料

    高齢者のナイトケア
  生活の場を中心とした
      支援のポイントと実際
       尾崎章子・坪井桂子編者
 
  
 
 
   
    次回は、
     ケアをする人にとっての夜
     "ケアの場からみた夜⑤
      訪問看護ステーションにおける
           夜間の対応体制"
            

         
      
             について


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。