終末期ケア(1361)ー2 "エンド・オブ・ライフケアは、がん患者さんだけが対象ではない" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星今はこうする!
    高齢者患者ケア


❶「これから」の高齢者看護


⑴エンド・オブ・ライフケアは
  がん患者さんだけが
       対象ではない

※「エンド・オブ・ライフケア」とは、

 病気や老いによって人生の終焉を迎える時期
 に提供される医療・看護・介護のことで、
 終末期医療に関する概念の一つです。 
 わかりやすく言うと「いかに穏やかに人生の
 最期を迎えるか」という観点で医療・看護・
 介護などを行うサポートのことです。

 エンド・オブ・ライフケアの実践は,
 疼痛・症状マネジメント,意思表明支援,
 治療の選択,家族ケア,人生のQOL,
 人間尊重の6つの要素で構成



・これまでエンド・オブ・ライフケア、

 ホスピスケア、緩和ケアというと、がんなど

 により予後不良な状況になったときのケアと

 考えられることが多くありました。



エンド・オブ・ライフの対象者は、

 それほど遠くない未来に死が近づいている

 すべての人です。


・がん患者や神経難病といった疾患だけでなく

 認知症が進行した人、老衰で死が近づいて

 いる人など、どのような背景でもエンド・

 オブ・ライフケアの対象者となります。


・またケアの対象には死を迎える本人だけで

 なく、それを見守る家族や大切な人たち

 含まれます。


ケアを行う時期についても柔軟に考えられて

 おり、死の直前の短期間だけでなく、

 周囲の人が死を意識するようになったころ

 から数ヵ月~年単位という長いスパンである

 ことも特徴です。








高齢者が最期に向かうプロセスは多様です。


・高齢者のエンド・オブ・ライフケアは、

 疾患だけでなく、老化が大きく影響します。






・高齢者は老化していくなかで、
 さまざまな人生を送り、それぞれの価値の
 なかで生きています。

・高齢化社会の到来と慢性疾患患者の増大に
 伴い終末期ケアの在り方が模索されている
 昨今、誰もが安心して人生の終焉を迎える
 ためには、従来のがん患者の疼痛・症状管理
 に焦点化した「緩和ケア」や終末期に特化
 した「ターミナルケア」だけでは十分とは
 いえず、医療機関の他、自宅、特別養護老人
 施設での看取り等、地域における患者さんと
 そのご家族の生活に合わせた終末期ケア体制
 を確立する必要があります。

・このような社会的課題に対応すべくエンド・
 オブ・ライフケアという考え方が重要と
 なっています。



これから目指すべき人生の最終段階における医療・ケア








参考資料

 健達ネット

   最新の根拠にもとずく
  今はこうする高齢患者ケア
      編著 戸島郁子  
      医学監修 梁 広石 
            照林社

   
  次回は、
    今おさえたい「看護技術」
    "高齢者の最期を
      徴候から予測して準備する"
         
             


               について


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  私も勉強になりありがたいです。