2部に分けて投稿しています
本文はこちらです
非がん患者に行う緩和ケア
❶慢性呼吸器疾患の
症状・病態はこう変化
⑴呼吸困難・咳嗽・喀痰を
中心とした、
呼吸機能低下がみられる
・慢性呼吸器疾患は、非がん性慢性疾患ですが
その終末期には肺がんよりも呼吸困難を
きたし、しばしば突然死することがあり
ます。
・臨床症状としては、COPD・突発性肺線維症
ともに呼吸困難・咳嗽・喀痰を生じます。
⑵呼吸困難だけでなく、
不安や睡眠障害に対しても
薬物療法や環境調整を行う
・呼吸困難に対する治療には、
原疾患の薬物療法のほかに、在宅酸素療法
(HOT)、非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)など
があります。
COPDの呼吸リハビリテーション
・呼吸困難に対する緩和的薬物療法として、
非がん疾患にも適応のあるモルヒネ塩酸塩
2〜3mg頓服(1時間おき)から開始します。
・呼吸困難に伴い不安・うつ・睡眠障害・
せん妄を認めることもあり、それらに対する
適切な薬物療法も考慮されます。
・また、呼吸困難に対する看護介入としては
下の図に示したような環境整備が重要
です。