みなさん、こんばんはだぉぅ
⭐️基本姿勢とコミュニケーション
1)「教えてほしい」という
姿勢で思いを受けとめる
生きるうえでのつらさに寄り添うことは、
簡単ではありません。
相手のつらさを表面上で理解せず、
「あなたの想いやつらさを、私に教えてほしい」
と率直に伝えて、真摯にかかわることが重要
です。
①ご本人を全人的に支える
「スピリチュアル
コミュニケーション」
・治癒困難な病気と診断されると、
そのときからその方はスピリチュアルペイン
を抱えやすくなります。
・このため看護師は、日常的なかかわりのなか
で、相手のつらさに寄り添い、ケアをして
いく必要があります。
それが、スピリチュアルコミュニケーション
です。
・スピリチュアルコミュニケーションで重要
なのは、1対1の人間として、相手の方と
"ともにいる"ことです。
・積極的なアドバイスはせずに、
「受容」「共感」「傾聴」
を念頭に置いてかかわりましょう。
②自分の限界を知ったうえで
率直に、誠実にかかわる
「全てを理解することは難しい」という
限界を心得ることも大切です。
「あなたの想いやつらさについて、
私に教えてほしい」という姿勢でかかわり
ましょう。
・看護師は、ご本人やご家族のつらさを
そのまま経験できるわけではありません。
・たとえ同じような体験をしていても、
感情は人それぞれ異なります。
・たとえば、「もう生きている意味がない」と
いう方には、「どうしてそれほどつらいのか
私に教えてください」と、率直に尋ねます。
・気持ちを理解して共有しようとすることから
会話のキャッチボールが始まります。
2)安易な励ましはしない。
現状をふまえた声がけを
元気づけたいという思いで発した言葉が、
かえって相手を傷つけることもありますので
注意が必要です。
・限界まで耐えているご本人やご家族に、
「頑張って」と声をかけるのは無神経です。
・「大丈夫ですよ」など、安易な言葉も避ける
ようにします。
・ご本人やご家族が不安になっているときは
「チーム全員で、力になれるよう支えるから
安心してほしい」と伝えます。
3)スピリチュアル
コミュニケーションの
三原則を理解する
スピリチュアルコミュニケーションの
原則と流れについては次の通りです。
礼儀正しさやマナーなど、看護師としての
基本姿勢はもちろん大切です。
❶傾聴
積極的傾聴で、気がかりなこと、つらい思い
を言葉にしてもらいます。
・傾聴とは、自分の考えをさしはさまず、
相手の話に耳を傾けることです。
・しっかりうなずきながら聴き、顔色や声の
調子、表情から気持ちを察します。
・必要に応じて質問を交える「積極的傾聴」が
望ましいといえます。
・病気に限らず、その人の人生にかかわる
幅広い内容から、気になることを話して
もらいます。
❷共感
同じ気持ちになれなくてもいい。
相手のつらさに想いを寄せます。
・敬意をもって話を聴き、相手の立場で考え
ます。
・「それはつらかったですよね」
「悲しくなりますよね」
と、共感することが大切です。
・わかったつもりにならずに、気持ちを共有
しようとする姿勢が大切です。
❸感情への対応
悲しみ、怒り、悔しさ、その表出を受け止め
ます。
・つらい思いを話すうちに、感情表出が促され
ることも少なくありません。
・涙を流し話されるときも、相手の感情を
そのまま受け止めて、かたわらで寄り添い
ます。
・場合によっては、肩に触れる、手を握るなど
して、積極的な受容・共感を示します。