つづいたよ4 | 日々、彼を想う。

日々、彼を想う。

星野源が大好きです。

仁はこういう奴だった。


そういえば、自分の方が慶よりかっこいいって言ったこともあったっけ。だがしかし、納得するほどのイケメンぶりだ。何をしたって絵になる。

例えば、亜伊子を着飾るときに言った歯の浮くような言葉たち。義光に対する想い。時折り、俺に向けてくれた想い。そんなものにさえ、繊細な言葉で表現していた。


写真に口づけしている様を惚けるように見つめていると、印象的な緑の瞳はこちらを見た。


(ーーー好きだ)


吸い込まれそう。そんな瞳に、心からそう思った。


ゆっくりと立ち上がると、義光のスウェットを着た仁は俺の前に立つ。

どちらとなく抱き合った。


会いたかった

会いたかった

会いたかった


仁の肩に鼻をこすりつけながら、こみ上げる想いがただ鼓動を早くする。


「会いたかった」


そう声に出したのは、仁だった。


「強く願いすぎたのかもしれない。

私は爆撃の中、敵陣から拠点へ帰るため奔走していた。帰らなければ、あとは囲まれて死ぬ他ないからな。

だがあの時、小型ミサイルが目の前で爆発してな。確実に粉々になると思った。


願えるのならばと、一度でいいからと、


………光也に会いたいと、願ってしまったんだ」


俺を抱きしめながら仁は淡々と語っていた。まるで懺悔をするかのように、言葉を紡ぐ。

そんなことしなくていい。だって俺は


「俺だって、会いたかったんだよ。なんでそんな謝るように言ってんだ」


そうだ、何度願ったことか。みんなをこの平穏な世界へ連れて帰りたいと。くやしくてくやしくて、泣き叫びたくてたまらなかったあの時。


そういうと、抱きしめていた腕を緩めて、仁は俺を見つめる。緑の瞳は、案じていた。

たぶん俺の行く末に、自分が加入することを。


「だから、ごめん、とか言うなよ?」


先に言ってやった。絶対、謝らせない。そう思ったから。


ばか


泣きそうな顔を隠すように、また俺を抱きしめて、仁は「離してやれないぞ」と言った。

その言葉だけでゆでダコのように赤くなった俺は俺で、それを隠すように仁を抱きしめる。


時計の針は、夕刻をとうにすぎていた。