久しぶりに食うったら、旨かった。

築地でひと筋は伊達じゃねぇぜ。


毎日はカンベン、腎臓にひびきそうだね。


とはいうものの、最近は面倒臭いやら暑いやらで、けっこうやさぐれてしまっている。

自分ではそんな風には思ってなかったのだけれど、職業訓練が不採用になってしまって落ち込んでるのかもしれない。

どれだけ馬鹿かということだ。

もう、立ち上がれない。

お先真っ暗だ。


目的を見失ってあたふたしてるのは事実だが、身体が、頭がいうことをきかないんだから仕方がない。

身体をリライトしたんだから、周りの状況も良い方に転んで欲しいものなのだが、うまくいくもんじゃないね。

どうせなら、もっと意味がなくなってくれればいいのに、まだまだ、わだかまりもありそうだ。


ほんと、だめ。

くだらない。

世間じゃ誰しも切った張ったで一生懸命だというのに、今まで見向きさえしなかったアプリで暇つぶし。

いや、つぶされっぱなし。

せめぎあいを繰り返しながら増えていく、煙草とお酒。

すっかり夜型人間に染まって来てしまってるが、夕方になると朝型のくせで気が抜けてしまう。

様は一日何もせず無駄に時間を過ごしてるってわけだ。


ウミネコの鳴き声が、まじかで虚しく聞こえてる、んんっ、わびさび。

頭と顔の湿疹がまた淋しさを煽ります。

連日、集団暴行のニュースを目にしてしまう。

たとえ、被害者が○○で○○だったとしても、狭い空間の中で頼れるものが何もなく、いわれない行為を集団で浴びせられる渦中で、いったい何を思いどうなくしていったんだろう。


愚かな統率者の大きな声に促され、何も考えず楽な方へと進んでいく集団。

煩わしいとさえ思っていた入院生活だったけど、終わってみたら皆それぞれだからね。

でも、一歩たりともドアから出る事が許されない幽閉された状況で、勝手な思い込みを押しつけられて気違い扱いされた日々は、今なお嫌な思いがこみ上げてくる。


それでも僕はってば、呑気にひきこもってなんかしてる。

なにかっていえばなんかのせいにしてなんにもしない。

自分にも他人にも責任をとりたくないのだろう。

こうなったのも病気のせいだと根底できっと思いながら、どこまでも逃げようとしているのだね。


今日もまた、いっぱいいっぱいの尊い想いが消えていく。

どんなに突然でも、どんなに理不尽でも、受け入れるしかなくなってしまうのだ。

悪性リンパ腫が全身を覆った時、そいつが脳に転移した時、やっぱり色々と考えたよ、覚悟もした。

そうしたら、今更ながらに色々と見えてくるものもあった。

そして、色々透けて見えれば見えるほど意味が理解できなくなる。

意味がないからだ。


でも、今はこんな感じ・・・。

爪がね、ほんとに切ないよ。

幹細胞移植してちょうどそんな感じ。


抗がん剤の副作用は、あらかた薄らいでいるのだろか?

腋毛もちらちら生えるようになってからか、臭いが気にならなくなった。

そんなに体臭無かったんだね、俺。

なんて思ってたら、違う臭いがプンプンしてきやがる。


毛細血が活発過ぎて? 湿疹が止まらない。

一度消えてもまたまたもたげてきやがる。

放っておいて自然に治癒でもと考えてもいたが、痒くてしかたがなさすぎるので、薬で丹念に、過剰に治療を繰り返す。

臭い、臭いよ・・・、なんでか? 臭い。

もうかれこれひと月も薬塗りまくってるが、全然治らない。

頭から首にかけてだけなもんだから、髪も髭も剃りあぐねちゃう。

そろそろ疲労が蓄積されているらしく午前中と午後に眠っちゃうくらい眠たくなるのだけれど、薬を頭に顔に塗りたくってるので、おちおち横になることも出来ず・・・。


内臓もよたよたしちゃってびんびんしちゃってるけど、身体の節々の痛みは和らいでいると思う。

痛めつけられたポンコツも、いよいよ自浄作用し出しているのか。


ひょっとしたら、この疲れ易さ(眠たくなっちゃうこと)はアルコールのせいかとも思っていたけど、肝臓の値はまだまだ良好だ。

そして今日、いけないとは思いつつも、素敵な煙をご褒美した。

コンビニで買う時なんか、高校生の気分でドキドキしちまうやら、窓をいっぱい開けてベランダでなんかふかしちゃってるよ。

でも、期待ほど美味しくなかったな。



・・・昔の身体には戻れないのね・・・

もうこれで何度目になるんだろう?

ツンツルテンがモジャモジャだ!


足の先から頭のてっぺんまで、若い息吹にわいている。


ユニセックスないかした顔も、への字眉毛と泥棒髭っ・・・?

あれ、前より濃くなってる気がする。

一つの毛穴から三本まとめて大サービス!!

でも実は、前からこんなもんだったのかもしれないね。

おっさんには変わりない。


それでも、良い歳こいて学力試験。

職業訓練を受けるのも唯とわいかないわけだ。

ここ数日は、それだけでいっぱいいっぱい。

ついでに、試験も実技もいっぱいいっぱい。

ついでに、ネチネチクドクド怒られちゃっていっぱいいっぱい。

人生も、いっぱいいっぱいだな。


西日が差しこむ車窓。

これ、通勤とか通学とかっていう感じ?

流石に2時間は長いと思ったけど、関東じゃふつうなのかな?

エスカレーター、尻を突き出す女子高生。

わざとパンツを覗かせる。

人が、刻一刻と移動する。

僕も紛れて移動する。


気持ちが全然追いつけないまま、眩しいビールで思春期卒業。

ここ暫くは、それが当然になっていたものだから、まったく気にしてなかったのだけれども、右の半分は麻痺していたのだ。

不自由だけれども動くという安心感から、腕も指も脚も足もあるもんだと思ってた。


そんな時に、突然の不意打ち。


ゴトンッゴトンッガタガタゴトンッ・・・、電車に揺られてつられて居眠り。

黄色い急行だって、あっという間に目的地。

眠気は引きずってたものの違和感は感じなっかったよ、五体満足。

立ち上がったその刹那、視界が崩れて這いつくばっちゃう。

なくなった右足に、どうにも出来ずにあたふたしてたら、優しいおじさんに抱えられていたよ。


おじさん、本当にありがとう。


感じない右足を抱えてひと駅ふた駅、恐る恐る地に足をつけると、滑稽なまでに歩いて行ったよ。


その時、起きてからしばらくあった。

普通なら、痺れて感覚がなくなった感じから触るとびよんびよんに感じまくっちゃう頃あいだ。

それなのに、至って普通に思っちゃう。

それが、普通の状態になっていたのだ。

そう、やっぱり右脚が麻痺してことは事実でしかないのだ。

何の違和感もなく足を出せと脳味噌は指示をする。

当然、歩きだせと気持は逸る。

しかし、そこになければいけない脚は存在せず、状況を理解しないまま床にひれ伏してしまったのだ。


数時間後、歩ける事に感謝しながら買い物。

いちいち気にしないと、どこでも引っかけてしまう。

無情にも爪の一部が崩壊する。

頭の湿疹も鳴りやまず、不協和音は加速する。

手に取るほど何が起こるか解っているのに、どうする事も出来ないこのもどかしさ、そして恐怖。


爪は、その時の体調が反映されるという。

だいたいが不摂生な生活をしてたので、幾度となく正常じゃない感じはありました。

それでもパルス治療でもたらされた症状は、爪を波打たせるには十分でした。

足の爪なんかもはがしたりして、意外と修復に時間がかかってた。


もういいだろうって思ってた矢先、R-CHOP療法なんてものを受けなきゃいけなくなり、更に爪は湾曲化、ガウディのデザインも真っ青。

しかもペラッペラ。


その後も再発で化学療法を重ね落着いた爪とは縁遠い感じだったが、そんな煩わしいと思うほどの症状にはならなかったし、幹細胞移植のバタバタでそれどころじゃなかった。

しかし、無事に退院もしてひと月も過ぎ、そろそろがん治療からも卒業かななんて思って気を抜いていたところに、気がついたらそれおこっていた。


本当、全然気付かなかったが爪の根元、ちょうど半月分の幅が、厚さ半分断崖絶壁で薄くなっている。

波打ってでこぼこになってるとか湾曲してるとかじゃない、今までの表面がまるで不要になった殻の様に二分化されているのだ。

症状から、珍しい爪白癬かとも思ったけど、どうも違う。

皮膚科の先生も違うと言ってたし、なんか身体に重大な事態が起こったのでは? と言っていた。

そう、時期的にはちょうど移植の前治療で大量に抗がん剤を投与した時とかさなっちゃう。


やっぱとんでもないね、さすが猛毒だよ、身体に良いわきゃない。


そして今、その境目は半分に差しかかろうとしている。

気を抜くと、必要以上にグラグラしやがる。

濡れたりなんかすりと、もう最悪だ。

缶のプルトップを引っかけて軽快に開けるなんて夢のまた夢になってしまった。

どんどんどんどん、このまま厚い部分が少なくなれば少なくなるほど、勝手に剥がれてしまう確率が倍々してしまう。


僕は、ただそれを見つめてるしかない・・・。

十数年ぶりに焼いてきた。

・・・新宿で。

しかも、チェーン店。


カタワの僕は見てるだけ。

アツアツの出来上がりを、極端に冷まして戴いたよ。

お腹一杯ジャンクフードを平らげた。

カルピスサワーは甘過ぎていただけなかったけど、これが浮世の洗礼だよ。


この10日間は、とにかく気が気じゃなかった。

特に先週末と週明けは、電話にびくびくしていた。

病院からの電話だけは避けたい。

何事もないまんま外来の日を迎える。

血内の診察に合わせて、眼科、皮膚科リハビリ科を受診する。

前倒しの連絡がなかったので80%以上再発はないと踏んでいたが、先生の口から聞くまでは胸ドキだった。

思ってた以上に嬉しかったんだろう、後遺症の症状とか色々聞きたかったが、完全忘れてしまっていた。


再び戻って来れた事に感謝しつつ、アルコールを解禁。

ノンアルコール飲料を飲んでたりしてたので、それほど劇的な感動は味わえなかったよ。

でも、良いもんだね。


次はニコチンの解禁・・・。

そう、遠いことにはしなさそうだよ。

決して海から近いわけでもないだろうに、気がついたらカモメが飛んでいた。

・・たぶん、カモメだと思う。

そのせいか、カラスの姿をあまり見ない・・・と思ってるだけかもしれない。

数羽のカモメが、毎日毎晩、あーでもこーでも生息している。


僕はときたら、とうとう身体障害者の身分を与えられた。

まぁ、6級なもんだからそんなに援助はないけれど、職業訓練を申請するには心強い。

心のどこかで、まだ実社会に出るのが怖いなんて、甘えた考えも持っている。


移植してそうそう再発するってのも珍しいらしいが、しないってことも言いきれない。

リンパライン沿いの痛みもまだまだ残ってるし、消化器の調子もなんとなく悪そうだ。

心配の種が尽きない中、今は、先日受けたPETの結果待ちだ。

過去2回、PETで外れは引いていない。

でも、このまま新たな治療に突入するのは結構しんどいかもね。


カビの胞子を浴びてかぶれてしまった両腕は軽くなったけど、気がつかないうち爪が根元から薄くなっちゃてるよ。


頭皮と顔面の湿疹も全然なくならないし・・・おぉ!痒い!!

先週あたりからだろうか、夜、長く寝てられなくなった。

そのくせ、暇に乗じて朝飯食って小一時間爆睡、昼も少々、悪循環に陥っている。

まぁ、もともと寝てられなかったのには変わりないけれど、せっかく眠剤飲んでるんだからお願いしますよ。


睡眠もおぼつかないと体調もままならないみたいで、ここ最近じゃ疲れやすくなっている。

身体の痛みも相変わらずなので、動きはおじいちゃん、湿疹や浮腫みも半端ない。

疲れ目なんかも酷いもので、ちょうど健康診断を受けなきゃいけなくなったので眼科に聞いてみたが、詳しい事は普通の外来を受けてくれとのことだった。

そういえば、プレドニン服用時代に白内障とか飛蚊症とかに侵されちまったんだっけ、ほったらかしにしてたよ。

ちょうどテレビとかで煽られてビビってたとこだったよ。

同じく耳鼻科でも、片耳が調子悪いとのことだったので副鼻腔炎のことを伝えたのだが、これまた健康診断と言う事で、改めてくれとのことだった。


自己末梢血幹細胞移植の治療に入る前の検診で、慢性的な副鼻腔炎の影響で鼻腔壁と汚れが蓄積されてるのが解った。

直すには切開手術をしなくちゃいけなかったので、そのまま治療に入ることにした。

抗がん剤の副作用はあるものの治療は粛々と進み、いろんな不安がのしかかってきた頃、とうとう感染症に感染した。

まぁ、全ての感染源に感染する機会があるの何に感染してるかは特定できないが、担当は、セオリーの抗生物質の投与順番をすっ飛ばして、CTでも確認出来るほど悲惨だった副鼻腔の状態から副鼻腔炎と推測し、それにシフトした薬剤から投与した。

しかし、それから3日、症状に改善は見られず、並行して定番のクラビットやバンコマイシンを静注し始めると、ほどなくして熱は下がり、その後、めでたく生着するに至った。

どうやら副鼻腔炎は関係ないらしく、口腔内の黴菌は高熱地獄の原因だったようだ。


こうして、すっかり易感染宿主となって退院したのだが、部屋中の大まかな埃は除去して出歩くときは帽子にマスクと予防に欠かすことはなかったが、頭や顔を中心に湿疹が出てたので、少なからずやなんかしらの菌に感染してるとは思うのだけど、昨日、古いアルバムをひっぱりだしたら半濡れの芝生状態。

すぐにかたずけて隔離したものの、ものの数十分で片手がやられて赤くかぶれてしまった。

アレルギー反応で済んでくれれば良いが、時期が時期だけに肺炎とか重篤なやつを想像しちゃうよね。


さて、どうしたもんかと翌朝ネットにつなげてみる。

・・・Hooo2o・・・見知らぬポータルサイトが立ち上がる。

ブラウザを変えても、同じ事が起こってしまう。

どこかで、ウィルスに感染しちゃったみたいだよ。

本人にとどまらず、PCも病んでしまった・・・。


でもまぁ、一部ではトロイの木馬扱いらしいけど、どうやら超大国方面の強引な不正ソフトだったみたいで、今のところ問題なくい消去していただいた。

しかし、HDの中身を見れるわけじゃないので、ほんとのところは解りませんけどね(OSをリカバリーしたって人もいた)。

それは、自分の身体についても一緒ってことjなんだけどね。

高熱が出始めた頃からだろうか、目の前のトイレに行くにも看護師の付き添いがなければいけないのだから、当然、シャワーなんて問題外の日々が数日続いた。

勿論、ただ放っておいたわけでもなく、タオルやなんかで身体のケアはしてたけどね。


それでも拭いきれない汗と垢が悪いのか、テープ負けした肌が悪いのか、はたまた、根本的に投与した抗がん剤の影響か、もしくは、そのせいで体毛が抜けてしまったからか、体臭が変わった様な気がする。

いや、体臭と言うか、ワキガみたいな感じになった様な気がする。


初めは気のせいかとも思ったし、そういうやつとすれ違っちゃったからかと思っていた。

すれ違う人で、臭ったり臭わなかったり(特定の同じ人がそう)したからね。

まかり間違っても、自分のせいじゃないと思っていた。


でも、ある時ふっと思った。

口臭とかも、話してる相手が臭いんじゃなくて、はね返って来てる自分の息が臭い場合があるってこと。

そう思うと、どうも他人事じゃないらしい。

服のせいにもした。

実際、先日買ったジーパンがスメルってた。

古着なんかばっか買ってると、たまにそいうものをつかまされる。

特に輸入品とか。

でも、やっぱり服によって違うしなぁ・・・、加齢臭・・・。

なるべく気にしない様にしてたら、部屋が臭う様になってきた。

いや、部屋というか、やっぱり服の密度が高い辺り・・・。

だんだん、Tシャツ全部がそんな気がしてしょうがなくなる。

ワキガか・・・、ワキガになってしまったのか・・・。


追討ちをかける様に、口臭もきつくなってくる。

胃か? 歯茎か? 

まぁ、全身なんか調子悪いのは確かだ。


・・・皮の手帳が頗る臭い。

臭覚が鋭敏になってるだけなのか?

世の中は臭すぎるし。


気付かない様に、体質は着実に変わってしまってるのかもしれない。