真っ白な世界 | 新・坊主日記

新・坊主日記

2007年2月22日からブラジルの、サンパウロ別院でお仕事をする事になりました。
日本とは場所も言葉も文化も違うところですが、人間が喜怒哀楽の中で生きているのは同じです。
沢山の人たちに出会って共に学び合いたい!
坊主日記、2014年からはマリリア編に突入!

お通夜に行った。
「オーライ、オーライ!」
駐車係の方が声をかけてくれるます。
しかしこの日は、ドン!と
車が駐車場に山積の雪に車が突っ込んだ音だ!
「ドン!?」と思ったら

「はい、スト~~~ップ!」

と駐車係のおじさんの大きな声が。

雪が積もっているのでいつもと感覚が違うのはわかるが
それじゃ、オーライしてくれてる意味がない。
しかも、係の人は何もなかったかのような振舞いである。


『阿弥陀経』の後に法話(挨拶程度)をして、焼香の時間を置き
『正信偈』を皆で唱和するのが、こちらの地方でのお通夜の式次第だが。

今回法話でいつもしている、お釈迦様が誕生したときと、亡くなったときのお話をした。
いつもしているので、言葉を間違えるはずかないのに、なぜか「沙羅双樹 」の木の下でお釈迦様が亡くなったお話の段で、どうしたも「サラ」の言葉が出てこない!
言おうとすると「ソウジュ、ショウジュ」と口走るのみである。
もう頭の中は真っ白、ホワイトアウト とはこの事だ。前も後ろも右も左も見えない状態。
今年は豪雪だったが、私の頭の中までも豪雪地帯になってしまった。

何度もトライしたのだが言えなかったところ、隣の人に耳打ちをしていたおばちゃんを発見、きっと答えを囁いているのだと思って「なんでしたっけ?」と質問したのだが、目をそらされるばかり、諦めて「皆さんご存知の方も多いと思いますが、アノ木の間で、お釈迦様は涅槃にはいったのです」というと、真ん中あたりでお参りの中のおばちゃん?が「・・・ラ」とつぶやいたのです。

おお!きっと答えを教えてくれているのだ!と「えっ!?もう一度お願いします」、と声をかけると、
「サラ、サラの木!」と大きな声で答えてくれました。

とっても嬉しかった。嬉しさのあまり
「おお!そうです、サラです。ありがとうございます!」と叫んでしまった。
つづけて
「本光寺の庭にも初夏にサラの木が咲きます。サラの木の特徴は、真っ白な可憐な花が朝に咲いて、ひる頃にはハラハラと散ってしまうのです。それが世の無常を象徴する花として現代の祭壇にも飾られているのです。と続けた」

しかし、お通夜のお話で、お参りの方と対話?をしたのは生まれて初めてだった。


ちなみに本光寺にある納骨堂の一階のギャラリーの名前は「ギャラリー・サラ
庭には木があるし、それなのに言葉が出てこないなんて(^^;)

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