食べるのが大好きな私は、風水を学んだことがきっかけで、薬膳のことも少し勉強してみてつくづく感じたのですが、旬のものって、たいてい薬膳なんですよね。 自然の仕組みって本当にすごいな～って思うのです。
旬のものを体に取り入れ、その旬の気を頂くことは、開運にも即効性のあるエネルギーチャージにもなります。 本当に有難いことです
そして、おいしいものを「おいしいね～ 
」と一緒に味わえる人がいるって、すごく幸せなことだなぁ、なんて、つくづく思うのです
先日は、旧友たちと美味しいふぐをいただきました。 幸せなひと時～
ところで、私を知る人は、みなさんご存知かと思うのですが、私、食べるのが大好き
恥ずかしながら、あたくし、食べ物の好き嫌いはいっさいありませんもので、どんなものでもおいしく頂けてしまう…。 でもこれ、考えたらとても幸なことですよね～
だから、一緒にお食事をする人が、食べ物に対して「うわ、これ、マズイっ
」などとおっしゃると、私は本当に残念で悲しい気持ちになるんです。
以前、ある殿方が食事に誘ってくださって、ある和食のお店にお供したことがございました。
最初に出されたお刺身を口にした途端、その方が 「うわっ 
これ養殖だっ、 マズイっ
」 といきなりおっしゃったもので、お連れ頂いた立場で何なのですが、私は、その方とお食事をするのが、ちょっと憂鬱になったのでした。
グルメを気取りたいのか、その方は、「せっかく美味しいものを御馳走しようと思ったのに、失敗したな～この店･･･
」 と、しきりに仰るわけですよ。
けしておいしくないようなお料理ではなくて、私はどれもこれも、すごくおいしく頂いておりましたのに、食事の間中「マズイね、マズイね 
」と言われつづけて、だんだん悲しい気持ちになってきました
食べ物の好みは誰にでもあると思います。 アレルギーのある方もいらっしゃるので、単にわがままではなくて、体質的に食べられないという食材がある方もいらっしゃるでしょう。
ただ、人様の作ってくれたお料理を口にした時、たとえ本当に「おいしくない
」と感じたとしても、大人であれば、正直にそのまま言葉にして言う必要はないと私は思うのですよ。
「おいしくない」と感じれば、黙って食べればいいのです。 その代わり、「おいしい
」と思えば、「おいしいね～
」って、たくさん言えばいいと思います。
「美味しい」の言葉って、魔法の言葉です。 お食事がよりおいしくなるし、なんだか幸せな気分になりますよね
今の私を知る方々は、とても想像つかないことだと思うのだけど、実は私は小さい頃とても食が細くて、食べ物の好き嫌いのとても多い子供でした。 あの頃、何が一番つらかったって…お恥ずかしい話、実は学校の給食でした。
今ではおそらくありえないことだと思うのですが、給食を全て食べ終えるまで、絶対に家に帰してくれない厳しい先生というのが、昔はいらして、みんなが給食を食べ終わって、お掃除タイムに入っても、一人じっと机について、涙ぐみながら、食べられない物を睨んでいたあの頃のこと、今でもなにかの拍子にふと、思い出すことがあります。
「なんでもおいしいと思って有り難く食べなさい」 と、いつも言われていた両親からの躾は、そのころの私にとっては実に迷惑で、有り難いなどとはまさか、思えるはずもないことでした。 なのでそれに感謝できるようになったのは、ずいぶんと大人になってからでした。
お刺身を一口食べて、「コレ養殖だっ、まずいっ」 と言ったその方が、実はとても恵まれていない子供時代を過ごした人なのだということを、偶然知ったのは、それからしばらくたってからのことでした。
もしかすると、その方は、ちょっとグルメぶることによって、少しだけ見栄を張りたかっただけだったのかもしれません。
そして、その時思ったのです。 「食べ物にはきちんと感謝して頂きなさい」 と口うるさく叱ってくれる人がいたという、自分の育ってきた環境は、とっても恵まれたものだったのだ･･･と。
口にするすべての食べ物は、命を頂き、命をつなぐという、とてもありがたいものです。 そこには、お陽様の光や雨などの、自然の力の助けがあり、誰かの口元へ運ばれるまでには、丁寧に大切に、その食材に手をかけてくれた、たくさんの人たちの思いと力が加わっているわけです。
食べ物のひとつひとつには、本当に大きな重みがあるんですよね。
我々日本人の、「いただきます」と手を合わせてから食事をするという習慣は、そんな全ての力や自然の恵みに感謝する意味合いからなのでしょう。 だからこそ、この言葉ごと大切に、心から感謝して頂かなければならないと、私は思うのです…
有難いことに、私の周りには、同じように食を大切に思って、姿勢を正して丁寧に食事に向き合っていらっしゃる方がとても多いのです。
そんな方々と「美味しいね」と言葉を交わしながら、食事のひと時を共に過ごせるということは、私にとって、ただ「食べる」ということを超えた、貴重な時間で、とても幸せな時間です。
一匹のお魚にしても、養殖だろうが天然だろうが、そこには「命」をいただくという有難さと、愛情をかけてくれたたくさんの誰かの手が加わっています。
もちろん、明らかに身体に良くないものを口にすることは、当然避けるべきで、私たちは、自己責任でもって注意深く、良いものを体に取り入れるように意識することは、とっても大事なことだと思うのです。
先日、ものすごく久しぶりに、「あ～、これ、アタシ食べられない
」と、自分の前のお皿を除けて、「ふん！」と差し出すようにして、他の人によこした方と、お食事をご一緒する機会がありました。
今の私は、周りの方たちにとても恵まれた環境にいるもので、久しぶりに見たそんな光景に、ちょっとした衝撃を感じたのです。
食に向き合う姿勢というのは、その方の、生き方の姿勢そのものを表しているような気がします。
生きる姿勢の美しい人は、食へ向き合う姿勢でわかる気がします。
あたくし、たまにはちゃんとしたことも言いますのよ
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