義憤に駆られた元刑事 | 石元太一のブログ

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 最近「週間文春」(文藝春秋)が、

 

木原誠二官房副長官の妻が関与したと言われて

 

いる2006年4月に起きた不審死事件について、

 

大々的な特集を組んで事件の真相の追求を

 

行なっているが、そんな中、その事件の捜査を

 

担当した佐藤誠という捜査一課の元警部補が

 

「事件性なし」という警察の嘘を暴く為に

 

記者会見を開いたみたいで…。

 

 

木原誠二氏めぐる『週刊文春』報道 元警部補・佐藤誠氏が異例の実名会見「被害者がかわいそう」

 

 

 警察の対応に失望し、絶望の中にいた

 

遺族の方達からしたらそれは筆舌に尽くし

 

難いほど嬉しい出来事だったに違いない。

 

 ところでこの佐藤元警部補、金村剛弘氏が

 

殺害されたあの“西新宿撲殺事件”の

 

重要参考人として長年警察からマークをされて

 

いる斉藤邦実のことを、別件でだが自白へと

 

追い込んだ刑事みたいだ。

 

そのことについて触れられていた箇所を

 

「週間文春2023年8月3日号」から

 

抜粋したい。

 

 

『一五年の埼玉県本庄市死体遺棄事件では

指名手配されていた斎藤邦実の潜伏先を

割り出し、自白に追い込んだ。』

 

 佐藤元警部補は同じ記事内でこのように

語っていた。

 

 

『俺は去年退職して、第一線を退いた。

 

失うものなんてない。職務上知り得た秘密を

 

話すことで地方公務員法に引っかかる

 

可能性がある、だ?

 

そんなことは十分承知の上だ。それより通す

 

べき筋がある。現役の奴らの想いもある。

 

俺が知っていること、全部話すよ』

 

 

 刑事の中にはこのように男気や正義心の

 

ある人もいるのだな。どうかお願いだから

 

“六本木クラブ襲撃事件”や“西新宿撲殺事件”を

 

担当した刑事の中からもこういった人が

 

出てきてほしいものだ。

 

そう願わずにはいられない。

 

 そう、佐藤元警部補は“地方公務員法”に

 

ついても触れていたが、実際のところ、

 

本当に同法に抵触するのだろうか。

 

「週間文春2023年8月10日号」には

 

そのことについても触れていた。

 

 

『一方、佐藤氏は実名会見で捜査内容について

 

言及。これについて、國府田捜査一課長は

 

前述の定例レクで「元捜査員が情報を漏洩した

 

のであれば遺憾に思う」とコメントした。

 

地方公務員法第三十四条では「職員は、職務上

 

知り得た秘密を漏らしてはならない」

 

とされる。

 

國府田氏はこの法律に接触する可能性を

 

仄めかしたのだ。では、実際に佐藤氏が罪に

 

問われることはあるのか。

 

「形式的には同法違反に該当する可能性は高い

 

ですが、実際に処罰するのは難しいでしょう。

 

佐藤氏の私怨で告発しているのではなく、

 

『殺人事件をなかったことにしていいのか。

 

きちんと捜査して、犯人に刑事処罰を下す

 

必要があるはずではないか』という義憤に

 

かられて声をあげており、その訴えの公共性は

 

極めて高い。処罰すれば世論の反発も避けられ

 

ません」(前出・若狭氏)

 

実際に、内部を取り締まる警視庁警務部

 

人事一課の幹部も、周囲にこう漏らしている

 

という。

 

「本音を言えば、面倒臭い。これは厄介

 

だよ」』

 

 

 俺も個人的にいろいろ調べたが、

 

若侠勝さんと同じ見解だ。

 

 

 追伸

 

 佐藤元警部補は記事内で

 

このようにも語っていたが、

 

ジャーナリストの伊藤詩織さんの

 

「Black Box」を読んでいたから、

 

正直そこまでの驚きはなかったな…。

 

 

『X子の調べが佳境を迎え

 

『今から証拠を探そう』という矢先に

 

ストップした。十二年前の事件で物証が

 

乏しいのは分かっているが、供述を揃え、

 

証拠を積み重ねて頑張ろうというときに突然、

 

中止になった。

 

俺は捜査一課で百件近くも調べをやってきた

 

けど、これだけ流れができていたのに調べが

 

取りやめになるなんて経験したことがない。

 

悔しくて、頭にきたよな』

 

 

俺も本当にその通りだと思う