強盗にも手を広げた特殊詐欺組織
“ルフィグループ”によって
“闇バイト”という言葉が瞬く間に
世間に認知されたが、ここ横浜刑務所にも、
そういったものを通じて犯罪に手を染めて
しまった者達が、多くいる。
ある中国人受刑者は日本の専門学校に
通いながらヤマト運輸で真面目に
バイトをしていたらしいのだが、
日本にいる同じ中国人の友人から
「お金のよい仕事があるから手伝わないか?」
と誘われ、それが犯罪なのかも
よくわからないまま、“出し子”という
詐欺行為に加担してしまったという。
(実際その本人は今まで犯罪とは無縁の生活を
送っており、真面目な性格をしている)
また、別の俺と同世代の日本人受刑者も、
グループの末端である“受け子”という役割を
行ない逮捕されたそうなのだが、言い方は少し
失礼になるが、その人は行進時に歩調もうまく
合わせることが出来ないくらい知能などに
問題があったりする。
そのような人を言葉巧みにリクルートして、
逮捕されれば使い捨てるのだから、
よく考えたものだなと、ある意味で
感心せざるを得ない。
追伸
刑務所の中には「20~30万くれれば
何でもします」と言っている人達が
非常に多い。
実際俺も、人数の多い工場にいた頃は
「面倒見て下さい」と頼まれることが
よくあった。ヤクザだけでなく、
ルフィグループみたいなものを
組織したい人達には持ってこいの
環境だろうね、きっと。