なぜ嘘で失態を隠そうとしたのか | 石元太一のブログ

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行方不明になった書籍

 

という記事で、刑務所内で起きた

 

摩訶不思議な行方不明事件について書いたが、

 

そういえば俺自身も同じような経験を

 

最近していた。

 

8月2日の昼間、文通している方からの

 

手紙が届いた時、受信番号が飛んでいたので、

 

その飛んでいる番号の手紙は一体どうなって

 

いるのか、手紙を交付してくれた職員に

 

尋ねたことがあった。

 

その職員の方がすぐにその場で手紙を扱う

 

部署に確認を取ると、

 

「その2通の手紙は今検閲に引っ掛かって

 

いる」とのこと。

 

「そういった事情だからもう少しだけ

 

待ってみて」

 

そう告げられたので礼を述べて、

 

もう少し待ってみることにしたのだが、

 

その後すぐに事態は急転直下する。

 

その日の夕食後、突然その2通のレタックスが

 

職員から手渡されたからだ。

 

「この方からのレタックスで、今まで検閲に

 

引っ掛かったことなんて一度もなかったの

 

だが…」

 

そう思いながら送られてきたレタックスの

 

内容を確認すると、なんてことはない、

 

普通の旅行やグルメに関する内容だった。

 

しかも、2通の配達指定日は7月25日と

 

7月28日。

 

通常、電報やレタックス、速達の手紙は

 

届いた日に本人に交付するという決まりが

 

刑務所にある。

 

「(手紙の検閲をする部署の人間が)忘れて

 

しまっていたのだろう」との説明をその場で

 

受けたが、もし仮にそうだったとしても、

 

「検閲に引っ掛かっている」という嘘で

 

失態を隠そうとしたのはいただけない。

 

受刑者の方が虚偽の申告をすれば容赦なく

 

調査になるのに…。

 

それに、もしそのレタックスの内容が

 

再審請求や重要な仕事に関わることだったら

 

全く笑えない。

 

なので再発防止の為にも、すぐに

 

”所長に対する苦情の申し立て”を行なった。

 

もう2度と同じようなことが起きなければ

 

よいのだが…。