これも予知能力もの。

予知能力を持つ主人公は、

同じような予知能力を持つ集団「ユートピア」に属しているが、

予知をしてもどうすることもできない自分の無力感に葛藤しています。

で、予知から逃げようとしているわけですが、

あるとき恩師に諭され、予知に見た女性を助けようと行動するわけです。


「目覚めている時に見る夢はこれから起こること

眠っている時に見る夢は過去に起こったこと…」

主人公はその女性の夢を寝ても覚めても見るようになるわけです、

だからその女性はきっと主人公やユートピアにとって大切な存在なんです。

恩師も、女性がユートピアにとって大切とか言ってたような気もします。

が、結局最後までその女性がユートピアにとって何なのか分からなかった。

何のために主人公に助けさせたのか…

主人公の自己肯定のために助けさせた、という考え方もできますが、

それにしても最後まではっきりしないので、よく分かりません…


ユートピアのメンバーの起こした爆発事件によって家族を失った刑事も、

その後、その女性を探しストーリーに絡んできますが、

それもいまいちよく分かりません…

主人公と女性とユートピアと刑事がつながっていくのかと期待しましたが、

(確かにつながってはいるけど)

どうも全体的に「意味」がはっきりしなくていまいちでした…


過去に捕らわれた刑事と、未来を見つける主人公と女性…

少し内面的な部分が複雑だったかもしれないです…

予知能力と葛藤、予知された未来は変えることができるのか、

というテーマは面白かったと思います。

なんだか若干「バタフライ・エフェクト 」とかぶってるようなテーマですが、

バタフライ・エフェクト 」が上手です。


★☆☆☆☆


スペイン語はいい雰囲気…

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