バタフライ効果

「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」

初期の小さな条件が、時間とともに拡大し結果に大きな違いをもたらす

というもの。


この主人公、時々短時間の記憶が無くなってしまうという症状の持ち主。

で、事あるごとに日記を書くように。

で、成長し、その日記を読むと過去の失っていた記憶が蘇るように…

そして記憶は蘇るだけではなく、その失った時間をやり直すことができた…

つまり、タイムスリップもの、バック・トゥ・ザ・フューチャーのように

過去を変えることで現在も変えることができるというもの。


もしもあのときああしていたら…誰もが思ったことのあること。

主人公は、子どもの頃から好きだった女の子の幸せのため過去を変える、

次第に明らかになっていく失っていた過去、

過去のある一点を変えれば他の様々な影響によって現在は大きく変わる、

過去の一点を変えてもなかなか思い通りの現在にはならない、

主人公は彼女のためにタイムスリップを何回も繰り返し、

彼女のための答えを見つける。

その必死の主人公の姿は、とても悲しく、切ないものです。


DVDにでは、別バージョンのエンディングを見ることができますが、

やはり元のものが一番でしょう。

少し悲しいけど、そうだからストーリーが締まるような感じです。


このタイムスリップでは、実際に過去に戻っているわけではなく、

多分、日記を読むことで過去を好きなように思い出しているんだと思う。

主人公はそれにより現在を変える能力があるというわけ、多分。

テンポのよさに画面に引き込まれる。

しかし逆に、何度も繰り返すことのできるタイムスリップには

それほどの深みは感じなかった。

次第に過去が分かる、記憶喪失、メモ、ということで、

少し「メメント」を感じてしまいます、全然違う映画ですが。

ラストを売りにしてるほど衝撃でもないし、

もう少し全体に話の重さが欲しかったです。


記憶喪失が過去つなぐという設定はとても面白かった、

そしてこの能力は父親からの遺伝というのも面白かった。


主人公たちが観ていた映画は…「セブン」…そこには何の意味が?


★★★★☆


…7つの大罪…?

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