アダムの真骨頂&マエストロの花道 | ボヘミアン・ラプソディ

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━英語通訳者の備忘録━


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QALの日本公演は多くのファンを幸せにした。

素晴らしいことだと思う。

私はQALは観ない主義。

色や艶や襞のあるフレディのボ―カルが好きだから。

過去に感動したアダムのパフォーマンスがひとつある。

アメリカンアイドル終盤の「胸いっぱいの愛を」。

ご本家ロバ―ト・プラントをも凌駕する神レベル。

鬼気迫り魂を揺さぶるパフォーマンスだった。





「QAL結成のきっかけだった」とロジャーが語る。

ハードロックこそアダムの真骨頂ではなかろうか。





このドキュメンタリーは貴重な証言と映像が満載だ。

アダムのママは若くて綺麗。




アダムをクイーンに導いた「ウェインズ・ワ―ルド」。

ポラプに合わせた車内ヘドバンで有名な映画である。

主演のマイク・マイヤーズは後にレイ・フォスタ―役に。

全てが繋がっていた。





フレディの発言も印象的。

クイーン・マスト・ゴ―・オンは必然だったのだろう。




今月6日「世界のオザワ」小澤征爾さんが亡くなった。

クラシックに疎い私はステージこそ拝見していないが...

目の前でお目もじ叶った貴重な経験がある。




2013年4月5日。

その日は地上波報道センターのシフトに入っていた。

「ニュースウォッチ9」の通訳業務を終えて放送を視聴。

当時のキャスターは大越健介さんと井上あさひさん。




特集は大病から復帰された小澤さんのインタビュー。

闘病生活のご苦労と復帰への意欲が力強く語られた。

インタビューが終わるとADのUちゃんが私の所に。

「卵に目鼻」という表現がピッタリの可愛い女性だ。

「Akemiさん オザワさんを見に行きましょう」

「私は遠慮しとくわ」

渋る私の手を引っ張りスタジオ方向に進むUちゃん。

キャスターと記念撮影後に密かに退出するだろうから...

オザワさんが姿を見せるとは思えなかった。

ところが突然スタジオの出口にマエストロの姿が!

どよめきとざわめき。

報道フロアのスタッフ百数十人が一斉に立ち上がる。

万雷の拍手が鳴り響く。

Uちゃんも私も懸命の拍手。

広いフロアに自然発生した「花道」を進むマエストロ。

左右に会釈しながら直線でなく蛇行してゆっくり歩む。

拝むかのように胸の前で両手を合わせている。

感謝するかのように皆に温かい笑みを送っている。

Uちゃんと私と他数人はフロアの出口付近に立っていた。

Uちゃんの横に貼り付く私はまるで保護者だ。

前かがみのマエストロの足取りが急に速くなった。

私達の方に直進してくる。

正確にはUちゃんの方に。

突然マエストロが両手でUちゃんの手を取った。

「ありがとうね。これからも宜しくお願いしますよ」

ギャラリーから沸き上がる「オ―!」という歓声。

照れくさそうなUちゃん。

驚いて顔が紅潮している。

前代未聞のお茶目で感動的なシ―ンだった。

握手した手を何度も振って去って行くマエストロ。

その姿は復帰の高揚感と花道への感謝に溢れていた。

あの日から10年余り。

若者の音楽教育はじめ日本の音楽界の発展に貢献された。





マエストロ どうか安らかに。




その後は転職したUちゃん。

Uちゃんのお陰で小澤征爾さんを目の前で拝見できた。

フレディにレノン。
ゲルドフにペイジ。

仕事を通じてお会いできた有名人に小澤さんも加わった。

光栄の至りである。

今年2月で通訳業は37年目。

短大卒業後の空港勤務と英語塾を加えると社会人50年目。

恵まれた英語人生かも。

気力と体力がある限り頑張って続けて行こうか。


(2014年10月 Uちゃんと)

🌍🌎🌐🌍🌎🌐

今日2月24日でロシアのウクライナ侵攻から2年。

反転攻勢は進まず欧米の支援疲れが顕著。




その中でロシア大統領選を前にしたナワリヌイ氏の死去。

世界が追悼の報道をした。







トランプ氏からはロシアに味方するかのような問題発言。




法廷闘争を物ともせず共和党の指名候補の如く振る舞う。





気候変動でカリフォルニア州は極端な悪天候。




暗澹たる不確実な世界。

しっかり生きて行こう。

皆様のアクセスに感謝。


(画像は一部拝借) 

🎀フレディ/レノン遭遇話🎀
🎀ゲルドフ/ペイジ通訳話🎀