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自由と平和を愛し、暴力を嫌ったアインシュタイン。
その彼が組織化された軍事力に対抗できるのは組織化された軍事力だけだ、と。
決して机上の空論や、センチメンタリズム、ましてや憲法のお題目で戦争が回避できるとは信じていないリアリストでもあった。
まだまだ人類には実用化できないであろう理論上の概念だと思っていた質量とエネルギーの等価性、つまり原子力の（主に軍事）利用が、想像以上に科学の進歩が早い事で自らの予想とは大きく違っていた事に気づく。
そしてナチが原爆の開発に成功してしまうと信じてしまい、マンハッタン計画を進めるルーズベルト大統領への手紙に署名してしまった事を、その晩年まで悔いていたというのは切ない皮肉。
2024年2月