「荒野の七人」のリメイク、つまり「七人の侍」のオマージュに更にオマージュを重ねた作品。
あれだけの名作を実に50年ぶりにリメイクするんだから、それなりの覚悟あってしかるべきだが、やはりいかんせん今の時代でウエスタンはなぁ。
まあ、デンゼル・ワシントンとイ・ビョンホンはなかなか良かった気がする。それにしてもイーサン・ホークは老けたわ。
ストーリーの骨格というというか、プロットは7人の個性的なならず者が、悪い連中に蹂躙される善良な村人の用心棒に雇われて暴れまわる勧善懲悪のお話、っていうシンプルなものだから、あとはそこにどういうキャラクターの肉付けをしていくか、ということだと思うのだけれど。うーん。そういう意味ではちょっと物足りなかった。
ご都合主義というのだろうか、なんでこの7人が仲間になったのか、という説得力がまるっきりないのでただなんとなく雇われて来ちゃいました。みたいな感じは否めない。
あと、エンドロールのエルマー・バーンスタインの「荒野の七人」のテーマ曲はやりすぎ、というかあざとすぎて逆に鼻についた。
2017年11月