ポール・バーホーベンの名作(1987)をリメイク。
バーホーベン監督独特の世界観、ひたすらグロくバラバラ死体やら暴力シーンをしつこく挿入することもなく、まあそれが物足りなさをオリジナルに比べて感じる向きもあるかもしれないが、全体的に面白かった。
なによりサミュエル・L・ジャクソン、ゲーリー・オールドマン、マイケル・キートンといった豪華キャストを惜しげも無くキャスティングして、脚本もオリジナルに勝るとも劣らない出来になっていたしね。
最初から自我や意識や人間だった頃の記憶を持ったままで、そこからだんだんロボット化していく、という流れもいいと思うんだけれど、旧作のクラレンスに匹敵する悪役、というか敵役が存在していなかったのが惜しい。
まあ、あのぶっ飛んだキャラはカートウッド・スミスという俳優あってのものだろうしね(そして声は田中信夫)
ロボコップのデザインも現代的にスタイリッシュになって、黒にしたのはちょっとバットスーツ的すぎてどうかと思ったが(バイクもバットモービル的でいかにも、って印象)
あと、奥さん役のアビー・コーニッシュがエロくてとても良かった。
2016年8月