冬になると風邪が流行ってきますが、
原因のほとんどがウイルス感染です。
ウイルスといえばコロナ・インフルエンザなど、
風邪のウイルスは200種類以上あると
言われています。
ただ、ウイルスがいれば必ず感染する
というわけではなく、ウイルスに感染する
にも条件があります。
◆風邪をひきやすい条件
【①環境的な条件】
冬に関連するのは、寒さや空気の乾燥です。
ウイルスは低温かつ乾燥した空気中で
増殖します。
また、温度が低いと飛沫が細かくなり、
空中に浮遊する量が増え、口や喉から侵入する
確率が上がるため感染しやすくなると
言われています。
【②肉体的な要因】
人間には外部からのウイルスや菌から体を
守るための抵抗力が備わっています。
しかし、このシステムも大元の体が弱っていれば、うまく働かないことがあります。
極度に疲労していると、まずは体力を
回復させる方にエネルギーを割くので、
抵抗力が落ちてきます。
睡眠不足、栄養不足になると、疲労時と同様に
抵抗力に回すエネルギーが足りない
状態になります。
また、冬の寒い時期だと気温と共に体の方も
冷えてきます。
体が冷えると、
体温が通常より低くならないように
筋肉を震わせて体温をキープしてくれます。
ここでもエネルギーを使うと、
抵抗力は下がります。
まとめると
抵抗力に回すエネルギーがない状態だと、
ウイルスに対する防衛力が弱まり、
風邪などのウイルス感染に陥ります。
【③精神的な要因】
体が疲れていない状態でも、
心が整っていない状態だと
風邪をひきやすい条件に当てはまってしまいます。
冬は日照時間が短くなることから、
セロトニンの分泌が減少します。
セロトニンはドーパミンやアドレナリンを
コントロールして、感情をコントロールする
働きがあります。
セロトニンの分泌が減少すると、
気分が落ち込んだり、イライラしたりと
精神の不安定につながります。
精神的ストレスが増えると免疫物質の
分泌量が低下すると言われていて、
風邪に対する抵抗力が落ち、
ウイルスに感染してしまうのです。
◆冬に向けての対策
【①快適な環境整備】
ウイルス感染を予防するには、
室温20℃〜25℃、湿度は最低でも40%以上
はキープするようにしましょう。
エアコンだけだと湿度の低下を促してしまいます。
加湿器などで湿度のコントロールをしたり、
濡れたタオルを部屋に干すなどすると
湿度の低下対策になります。
【②十分な休息とバランスの良い食事を摂る】
日々の疲れは、なるべくその日のうちに
取るようにし、食事はバランスを考えて
摂るようにしましょう。
【③日光を浴びる】
日光を浴びるとセロトニン・ドーパミン
といった神経伝達物質が分泌され、
精神が安定するので、免疫物質量が安定し、
抵抗力が低下しません。
朝起きて、空気の入れ替えのために窓を開け、
ついでに日光を浴びるのが良いでしょう。