今回は冷え症についてご紹介します。
◆冷え症とは?
冷え症とは、病院の検査や診断では
異常が現れていないのにも関わらず、
体が冷えている状態をいいます。
また、体が寒さを感じていない状況でも
手足が冷たく、つらく感じる症状も
冷え症になります。
これらは血流が悪くなることで起きる
症状の一つで、血流が悪くなると、
体に必要な酸素や栄養素がうまく行き届かなく
なるだけではなく、体内に蓄積されている
老廃物の排出も滞ってしまいます。
そうなると、体は不調をきたし、
正常ではなくなってしまいます。
◆冷え症の原因
血行が悪くなり、血液が毛細血管に流れなく
なってしまうことが主な原因で、寒い季節
になると血管が収縮することから、さらに
顕著に現れてしまいます。
特に手足は心臓から遠い位置にあること、
内臓や脳へ優先的に血液を供給することから
手足は後回しにされることも原因の一つです。
◆筋力の低下
コロナ禍で部屋にこもる機会が増えた
ことにより、外出が億劫になってしまいがち
になった方もいるかと思います。
足の血液はふくらはぎの筋肉のポンプ作用
によって心臓へ血液を送っています。
歩くことが減ると、筋肉のポンプ作用が減り、
さらに筋力が衰えることでポンプの力が弱まって、さらに足の冷え性を悪化させてしまうのです。
◆食生活の偏り
栄養が偏った食事を続けていると、
ミネラルやビタミンが不足し、血液の巡りが
悪くなります。
また、過度なダイエットによる食事制限
で鉄分が不足し、冷え症を引き起こす
原因になります。
特に鉄分は生理がある女性が不足しやすく、
鉄分が不足すると、冷え症以外の体調不良
も引き起こしてしまいます。
◆冷え症の先にある不調
手足の先が冷たいのは冷え症の初期症状です。
これが、お腹や腰に波及しだすと要注意です。
この冷え症を放っておくと、肩こり・腰痛
胃腸不良・不眠・倦怠感・動悸・耳鳴り
めまい・頭痛など、さまざまな不調が
引き起こされます。
冷え症は初期段階でのケアが重要です。
◆冷え症対策
【①「3つの首」を隠す】
「3つの首」とは「首」「手首」「足首」の
ことです。
「首」が冷えると体の全体が冷えてしまい、
「手首」「足首」が冷えると手足の先に
血液が循環しづらくなります。
冷え症だと自覚がある方は寒くなり始める前から、この3つの首を隠すようにしましょう。
【②副交感神経を優位にする】
過度のストレスが原因で冷えている場合は、
これが最重要です。
ストレスが溜まると交感神経優位になります。
交感神経優位になると、血管は収縮し、
血流が悪くなり、冷えにつながります。
逆に副交感神経優位になると、
血管は拡張しますから、冷え対策になります。
副交感神経を優位にするためには、
入浴をしたり、深呼吸などで心をリラックス
させるようにしましょう。
【③できるだけ体を動かす】
足先の血液はふくらはぎの筋ポンプ作用
が重要です。
いつもはエスカレーターのところを階段
にしたり、いつもより一つ先のコンビニ
に行くなど、少しでも運動量を増やしましょう。
体を動かすことで、ふくらはぎだけではなく、
全身の血流改善にもなりますので、運動不足
を感じている人は一歩でも多く動くように
心がけましょう。
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