◇前回の南紀釣行で壊してしまった♯2ガイド、ウインドサーフが廃番となってまだ日が浅いせいか部品は問題なく入手できました。僕が勤めている会社の業界では製造中止になった後も10年以上パーツが流動するのは当たり前で、なかには僕が入社した頃に立ち上がった部品を去年5年ぶりに受注した、なんて例もあります。それに比べて釣り具の世界はとにかくアフターパーツの供給期間が短いですね。実際は「供給期間」という時間のレンジではなくて、一定の製造ロットを在庫して、それを消化したら終わりですよと、そういう考え方だと思うんですけどね。
ただ投げ竿にしてもリールにしてもメーカーは今後大きな開発投資は出来ないでしょうから、せめてパーツ供給だけでも柔軟に対応して欲しいもんです。ストックヤードの確保とか色々問題があるのは分かるんですけどね。
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◇てなことはとりあえず脇に置いておいて、今季三度目のイセギ釣りに行ってきました。今年はまだスッキリした釣果が一度もないのでしっかり釣りたいもんです。あんまり釣れても帰って捌くのが大変だっちゅう問題もあるわけだけど、釣り人としての満足感もないと何やってんだかわかんないですから
当日は昨夜のお酒が残っていたのか少し寝過ごしてしまいました。徳島でラーメンでも食べたかったんですが時間の関係で見送りですね。スーパーハローズでのり弁買ってお昼にします。
これはメンチカツバージョン。中身が見えないパッケージがミソで、蓋を開ける楽しみがあるんです。最初だけだけど(´_ゝ`)
◇イセギ釣りに話を戻すと、元々個体数の少ない魚ですから、昨今のブームも相まってだんだん釣り辛くなってきたのは確かですね。今回もお目当てのポイントにはズラリと三脚が並んでいました。
三年前に行った鹿児島のシブダイポイントは携帯の電波すら怪しいくらいの幹線道路から離れた寂しい場所でした。ところがそんな小さな漁港で家族連れがタープを張ってバーベキューしながらシブダイ狙ってるという、おまけにそんなグループが一組や二組じゃなくて、ここは平磯海釣り公園か?ってくらいシュールな光景がくり広げられていました。高知県東部の漁港はまだそこまで滅茶苦茶ではありませんが、ここ最近はややそんな兆しも感じますね。
それに加えて
①釣りの好シーズンが台風シーズンと重なっている。
②外洋に面した潮当たりの良い場所にポイントが多い。
③波止でライフジャケットを着けてる釣り人をみたことがない。
以上三点から、君子危うきに近寄らずの気持ちも強いのであります。
てなわけで今回もだーれも居ない場所に三脚をセットしました。炎天下にポイントまで歩くのはキツイです。真面目に5キロくらい体重落とさないとクルマ横付け専用機になってしまいそうだよ
-さぁ釣りましょう-
◇この日は22時頃の満潮から明け方までダラダラと下がるのみという、普段なら釣行を避けるような潮周りでした。とは言え夏休み明けはそれなりの予定もあるのでゼイタクは言ってられません。ただひたすら釣りに集中するのみであります。
しかし予想以上に魚っ気がありません。この釣りは他魚としてカサゴや小型のアカハタがポロポロ釣れたりするもんですが、ものの見事になんも釣れませんね。たまのアタリはこんなので、ひたすら仕掛けだけが消耗していくという、まさに自分との闘いです。こういうの苦手なんですよね。ハッキリ言いますが自分との闘いにすこぶる弱いんです、僕は
◇このまま打ち返していてもラチが明かないので、前回和歌山でやったように少し三脚を移動させ、普段なら絶対狙わない沖目のシモリ際をめがけて投入しました。
なぜ普段なら狙わないのか?
なぜか!
私にはそんなコントロールがないからである!!
というわけで半ばヤケクソで放り込んだ仕掛けですが、たまたまなのか天性のカンなのか(似たようなもんですが)、仕掛けが落ち着いて1分もしないうちに竿尻がポーンと跳ね上がりました。典型的なヤツですね。
素早く竿を立てて巻き取りにかかりますが、いや~軽いほとんど抵抗もなく上がってきたのは大本命、でもちょっと物足りないサイズのイセギでした。
<イセギ38センチ>
よしよし(・∀・)ニヤニヤっちゅう感じですかさず同じところ(と思われる付近)へ仕掛けを投入しましたが、やはりさっきのはタマタマいいトコロに仕掛けが入ったんでしょう。以降はガッチガチでバッキバキの根掛かり地獄で狙いは諦めざるを得ませんでした。
仕方がないので三脚を元の場所に戻し、ありとあらゆる方向に投げ散らかしますが状況は改善しません。何とも不完全燃焼の状態で日付が替わった深夜1時過ぎに納竿としました。
歩いてクルマに戻る体力が残っているうちに。。。ってことでありますね(´_ゝ`)
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◇釣りの楽しみとしてはストレスが溜まりましたが食べる分には十分な釣果でした。今回は締め方が上手くいったせいかハリのあるお刺身が楽しめましたよ。イセギという魚、磯魚にはありがちですが個体差が結構あって、大型になってくると包丁が上手く通らないくらい脂ギトギトのヤツが増えてきます。この脂に濃厚な風味があって、それがこの魚の人気につながっているのですが、おっさんはだんだん脂っこいモノが苦手になってきているので今回のような40センチ前後の個体が一番美味しくいただけますね(半分負け惜しみ)。