南紀の投げ釣り | たっくう投げ釣りと日々

たっくう投げ釣りと日々

大好きな投げ釣りと、日々の忘備録です。
最近物忘れが激しいのであります。

◇例年通り、勤め先の夏休みは土曜日から翌週の日曜日まで九日間です。周囲のひとはこの長い休みを羨ましがってくれるのですが、今年の夏休みは友だちと飲みに行くのと、娘と鬼滅の映画を観に行くくらいしか予定がありません。ジジイになってくると皆さんこんな感じなんでしょうか。めっちゃヒマですねあせる

 

 おまけに「例の」線状降水帯というやつの影響で週の前半はとても釣りに行けるような状況じゃありませんね。

 そんなわけで休みに入る前から天気予報とにらめっこを続けてたところ、休みに突入する前日の8日金曜ならなんとか釣りになりそうなことがわかりました。

 そんなわけで仕事を終えた後、とるものもとりあえず阪和道を南下したのでございます。

<ルートのⒶはTポート貝塚店ですw>

 

今回の狙いはズバリ!、オジサン!

 

◇オジサンという魚は夏場の太平洋側、夜釣りで”なーんとなく”釣れる魚で、コロダイ狙いの外道として釣れるケースが多いですね。そのお味は絶品で、家に持ち帰ると”本命”のコロダイが不憫なくらい家族には人気があります。なので夏場のターゲットとして一度専門に狙ってやろうってわけですね。

 

 ただこのオジサン、釣りの醍醐味は。。ゼロです。針に掛かっても重いだけでほぼ抵抗しません。普通の魚は針に掛かるとなんとか逃れようとするので、それが”引き”となって釣り人を魅了するものですが、オジサンは達観しているのか無抵抗でズルズルと海から上がってきます。ちょっと諦めがよすぎやしませんかね(・ω・)

 

◇さて、目当ての釣り場は運よく空いていました。。が、海の荒れを回避したつもりが既になかなかのウネリっぷりですうずまき(゚∀゚)

 

セッティング完了音譜

 

-さあ、釣りましょう-

 

 今日はマムシ(本虫)を買ってきましたよ。投げ釣りらしい投げ釣りに心躍りますね。

 

あれ?

 

◇さっそくのアタリで釣れてきたのはアカハタでした。この辺りで釣るのはしばらくぶりですが、アカハタなんか釣れたっけ???

32~33センチほどで食べるにはちょうどいい感じですね。

 

 ところが幸先はよかったものの、下げに転じて以降はエサ取りが凄まじく、どうにも落ち着いていられません。しかもフルスイング時にラインがガイドに絡まってしまい、2番ガイドが壊れてしまいました(@_@)。。なにやってんだよもうもやもや

<釣れるのはこんなんばっか>

 

 この釣り場には”狙い”の鉄板ポイントがあるんですよ。でも今日はまったくダメですねガーン。さて、どうしましょうか(・ω・)

 

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◇同じことを繰り返していてもエサが減っていくだけなので、思い切って三脚を移動しました。普段ならまず狙わないところに焦点をあてて仕掛けを入れていきます。

 

 しばらくこれで様子をみてみよう、と思った矢先、長いドラグ音がジャーと鳴りました。これを聴くのも久しぶりです。う~ん投げ釣りっぽい音譜

 

 竿を起こして確認したところ、派手なアタリの割には大した手ごたえではありません。。。ヘダイ?そう、小型のヘダイだろうな、と確信して魚をエイっと抜き上げました。

 

<げげ、シブダイやんけ>

 

 30センチちょっとの小型ですが”マボロシの”シブダイが釣れてしまいました。高知では敬意を表して”イセギ”と現地名で呼んでますがここは和歌山二階帝国(←関係ない)、”シブダイ”でいいでしょう。

 

 ここでアカハタも初めてならシブダイ釣ったのも初めてです。最近その個体数が増えているとは聞いていましたがホントだったんですね。マボロシ度、大幅ダウンです(笑)。

 

 ところで狙いのオジサンはどうなったんだよ。。。って問題ですが、まるでダメです。

そもそもドラグ音に心躍らせている時点でオジサン釣り師失格ですねDASH!

 

 ここで15キロほど離れた場所で釣っているクサガッチョ師匠から”釣れましたよ~”と連絡が入りましたあせる。さすがはオジサンキラー、ウネリで相当釣り難いみたいですが、悪コンディションのなかでさすがですね!!

 

 負けじと打ち返しますが今度は”クロテン”クロホシフエダイ(モンツキ)が釣れてきました(写真ナシ)。モンツキが釣れるならオジサンが釣れてもおかしくないのに。。。。。

 

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◇この頃釣り場に湯浅から来たというフカセ師の青年がやってきました。

(僕のタックルをみて)

「タマミ狙いですか?」

「いや~オジサンが釣りたくて」

「。。。。。なんで?」

「だっておいしいでしょ(^-^)」

「。。。。。で、釣れました?」

「それがサッパリ。シブダイ釣れたよ」

「シブダイ!オジサンの20倍価値あると思いますケド」

「地元の方?」

「いや、奈良から来たんよ」

「奈良から。。。オジサン釣りに。。」

 

ほっとけーっちゅうハナシですが、気持ちはよく分かります。

ちなみに南紀地方では近種のウミヒゴイと合わせて「メンドリ」と称するのが一般的でしたが、この呼び方もめっきり聞かなくなりましたね。

 

 日付が替わってからは上矢印こんなのばかりになってきたので夜明けを迎える前に納竿しました。オジサンボーズです。これは堪えますね。

 

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◇朝、釣りを終えたクサガッチョ師匠と阪和道のPAで落ち合いましたよ。オジサン名人の師匠にそのコツを聞きたかったのですが、そう簡単に奥義を伝授してもらえるものではありません。鱗滝さんもそう言ってたね。

 

 お持ち帰りはアカハタ、シブダイ、モンツキ×2。揃いも揃ってサイズは30センチ+αで、磯魚釣りの醍醐味は味わえませんでしたが家族の夕飯には十分であります。

 

 しかし、そもそも”磯魚釣りの醍醐味”などというワードを口にしている時点でオジサン釣り師としては失格と言わざるを得ません。そんなものを越えた、その向こう側にオジサンは待っているのでございます。

 

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◇前回の日記で「欧米では絶大な人気を誇るのに日本ではサッパリ」アーティストとしてブラック・サバスと並んでザ・フーを挙げました。せっかくなので今回の動画はザ・フーの1978年、”伝説のドラマー”キース・ムーンが亡くなる半年ほど前のものです。他のメンバーは彼の奇行に相当手を焼いていたと後日語っていますが、これを観るとそれがよくわかります。プロモーションビデオを面白くするためにわざと変顔してるわけではなくて、雑誌に載る彼は普段からこんな感じでした。頭にガムテープでヘッドセットを固定してるのは、そうでもしないとどこかに飛んで行ってしまうから。遠くで観てる分には面白いんですけど関係者はたまったもんじゃなかったでしょうね。