2024年9月28日:イセギ狙いで高知へ2024 round3 | たっくう投げ釣りと日々

たっくう投げ釣りと日々

大好きな投げ釣りと、日々の忘備録です。
最近物忘れが激しいのであります。

おつかれさまです。

この「イセギ狙いで高知へ」シリーズも今季3度目を迎える運びとなりました。ホントのこと言うと8月末にも単独で釣行しているので正確には4度目なんですが、ちょっとアレがアレしてアレなんで汗。。。。要するに顔洗って出直しな(by高知の海の神様)的な釣行で、これはまた機会があればブログに書こうと思います。

 

<幻のRound3唯一の釣果>

 

今回の釣行メンバーはitoさん、名古屋から一年振りのnekoさんと僕の3名です。当初参加予定だったクサガッチョ師匠は翌日曜日に予定が入ったとのことで今回は不参加?

 

冒頭の写真は釣り場へ向かう途中に寄った、鳴門のお食事処「びんび屋」さん。人気店なので待ち時間を心配しましたが、30分程で入店できましたよ。

注文したのはitoさんのイチオシ、シマアジ定食キラキラびんび屋さんの特徴は新鮮なお魚と豪快な盛り付け(雑ともいうDASH!)ですが、今回もハズレなし。最高のシマアジをいただきました。それと定食に付いてくるワカメの味噌汁が絶品なので機会があればぜひご賞味くださいね。

 

さて、いくつかの釣り場を左手に見ながらクルマはR55を南下していくのですが、うねりがキツイ上に強い東風が吹き付けています。釣りができない程ではないけれど、一晩中これじゃぁたまったもんじゃないネと意見がまとまり、風を避ける格好で室戸岬を廻った土佐湾側へ向かうことになったんです車ダッシュ

 

<初めてみるとビックリする白い弘法大師>

 

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てなわけでようやく釣り場へ到着です。ここで釣るのは一体何年振りでしょうか。確かなのは僕が初めてイセギを釣ったのがこの港だったってことです。ただ当時は一体何て魚なのか判らなくて、同行していた友達に差し上げちゃったんですね。Googleレンズなんて便利なものはなかったし、それどころか確かガラケーの時代だったと思いますよ。

 

カートをゴロゴロ引きながら懐かしい波止を歩いていきます。昔釣ってたのは確かこの辺り。。。という地点を通り過ぎて、いつも同じガテン系のアンちゃんがタマミを釣ってた辺りでnekoさんが荷物を降ろしました。僕とitoさんは更に歩いて波止の先端へ向かいます。

 

-さぁ~釣りましょう-

 

かつてはいつ来てもカゴ釣りの常連さんが陣取っていて、とても投げ釣り用の三脚なんて置ける雰囲気じゃなかった先端です。何だかとっても新鮮ですね。でも予想通り底は相当荒いのでありました。

いつものコレは元気です。ただこれじゃオモリが何個あっても足りません。なので砂地を探して仕掛けを置くと今度はクロアナゴが間髪入れず食ってきます。どーすんのこれあせる

 

<ようやく釣れてきたのはカサゴ>

 

キビシイ釣りを続けていると、itoさんが早くもイセギを釣り上げてしまいました。まーウデの差は歴然としているのでこれはしゃーないんです。でもまたたく間に二匹目、三匹目と追加していくに至っては恨み言のひとつも言いたくなるってもんですが言いませんボク育ちがいいので。

 

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さすがに何とかせにゃならんなーと思い始めた頃(遅い)、珍しく携帯に電話が入りました。だれだろう?

 

師匠でした目

 

”おつかれさまですーブルー音符(シブダイ)三匹釣れましたよービックリマーク

”えー?どこで釣ってんの???”

”〇〇のあたりですー”

”えー気づきすぐ近くじゃんビックリマーク

”潮が引いて釣り辛くなってきたのでもうヤメますー帰りにそっち寄りますねー”

 

なんと日曜に予定があると言っていたクサガッチョ師匠(大阪府在住)がすぐ近くで釣っていたのでした。時刻はまだ20時を廻ったばかりだし、これから帰れば深夜には自宅へ着くのでしょう。しかしナビでルート検索しても6時間近く掛かる距離を運転して、3~4時間釣ってまた来た道を帰るという、、、もう僕は師匠の生き様を最後まで見届けようと固く心に誓ったのでした。多分僕の方が先に逝くけどドクロ

 

しばらくしてやって来た師匠は小一時間釣り場でおしゃべりした後に大阪へ帰って行きましたよ。週末の彼に睡眠は必要ありません。

尚、死して屍拾うもの無し

死して屍、拾うもの無し

 

日付が変わった頃、近くで釣っていた徳島のキャスターが納竿してスペースが空きました。nekoさん空いたよ、こっちにこない?と誘いに行ったのですが、俺はここを動かないとあくまで粘る構え。動かざること山の如しでございます富士山

 

ちゅーわけで空いたスペースには僕が入ったのですが、早速30センチほどのアカハタが釣れてきました。

今日はどうにも本命にお目にかかれそうもないし、煮付け用に持って帰るかとアカハタを家族分揃えることにしましたよ。

 

アカハタを釣ってると、地元のおっちゃんがやってきました。明け方からカゴ釣りでイサキを狙うそうです(イセギ=シブダイではなくて、イサキの方)。

昔に比べて釣り人が少ないですねと話したところ、イカが釣れなくなってからめっきり人が来なくなったそうです。以前なら2本も3本も竿出しとったら怒られるとこやき(笑)と笑ってました。

 

ひとしきりおしゃべりして、おっちゃんが釣りの用意を始めた頃、ふと少し離れた場所にセットした竿に目をやると。。。

 

いきなり竿が飛びました星!!

 

一瞬目の錯覚かと思いましたが違います。慌てて駆け寄り竿を立てたところ。。。魚は根に入ったらしくびくとも動きません。。んなバカなぁ(@_@。

 

テンションをかけたり緩めたり、色々やってみますがどうにもなりません。ここで一度きりかもしれないチャンスを逃して茫然自失のワタクシを見るにみかねたitoさんが、貸してみ、と僕の竿を手に取ります。

 

ナニをやってるのかよくわからないんですが、竿先に色んな角度をつけながらチョイチョイ、クイクイっとテンションをかけてます…と、やおら竿を立てるとリールを巻き始めました(・ω・)。。魚、出てきたの???

 

これはいったいどうなってんのか、ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

 

 

ホイっと竿を渡されて取り込んだのは良型のイセギでした。47センチといったところです。果たしてこれを自分で釣ったと言っていいものか?帰って家族にオトーサン今日もお魚釣って来たヨ、今夜はお刺身だ!と自慢できるのか?まぁそんな事はどうでもよろしい。今まで色んな方と竿を並べた僕ですが、こんな手品のようなワザを見たのは初めてです(@_@)

 

自分で釣ったわけでもないのにこの一匹ですっかり満足してしまった僕はまだ薄明るい時間に道具を仕舞いました。すぐそばでは僕よりも相当年配と思われるさっきのおっちゃんがテトラ上をひょいひょい飛び回りながら次々とイサキを釣り上げているのでした。

 

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帰る道すがら「あれは一体どうやってるか?」としつこく聞いたんですがitoさんも上手く説明できないそうです。

”技”というものは一見魔法のように見えてもその背景には客観的な理屈があるものです。よってあれは”技”というよりも”芸”だと思うことにしましょう。芸の道は細く険しいのでございます。

 

今回も岡本農園のシャインマスカットをいただきました。これ、デパ地下か新地の果物屋に並んでるような圧倒的なクオリティのブドウです。こんなの食べちゃうと人間ダメになりそうです。

 

nekoさんからは坂角総本舗のゆかりをいただいてしまいました。家の人はゆかりが大好物で、持って帰った”幻の”イセギには目もくれずにこっちを喜んでいましたよ。こっちはマボロシだぜーガーン