今年の夏休みは8月10日から18日までの9日間でした。子供が小さい頃は何だかんだと「あちらからの要請による」イベントが多いもんですが、今や自分で企画しないとただゴロゴロするだけの毎日になってしまいます。
ともあれ休みの初日は墓参りに行ってきました。しかしまぁとにかく殺人的な暑さで、こっちのカラダがおかしくなってしまいそうで早々に退散しましたね。あとおふくろはスーパードライがお好みだったけどウチに頂き物の一番搾りがあったのでそれを供えてしまいました。すまん。
それにしてもこの墓、これから一体どうしたもんか。娘たちの負担にならないよう考えなきゃいけないなぁ。。。
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考える考えると言いながら何もせずに遊んでばかり、は僕のデフォルト(・ω・)。休みの前半から中盤は友人たちと時間を過ごしたり、
梅田阪神百貨店B2にある肉バル”ギャロ・ダイナー”さん
美味しいものを求めて出かけたりしていました。
”うどん好きが最後にたどり着く聖地”とまでいわれている岐阜県多治見市にあるうどん店、「信濃屋」さん。訪問は3度目ですが、ご主人もまだまだお元気そうでなによりです。また来ますね。
これが1時間かけて茹でるという有形文化財的うどん、”ころうどん”です。とにかく仕込みに時間が掛かるんだそうで、故に営業は週3日のみであります。ご来訪の節はその日営業しているかどうか事前確認が必須です。名古屋のヘンタイ投げ釣り師、ニャンジーさんもしばしば訪問されるようですが、やっぱりこんなうどんを食べられる店は他に知らないと言ってました。
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さて、釣りの話しです(^-^)v。。。
夏休み最後の土日は釣りに行く心づもりだったものの、台風の影響もあってどうしたもんか?と思案していたところへカレイ課長さんから輪島へマダイ狙いに行きませんか?と声を掛けてもらって、くっついて行くことにしたんです。
*報道写真より
石川県輪島市といえば2024年、今年の元旦に発生した能登半島地震によって大きな被害を受けたことは記憶に新しいところです。立地の問題を始め、いまだ地面の動きが止まっていないというニュースもあって、なかなか復興が進んでいないという状況は聞いていました。一方で釣り客の訪問自粛が続いていることで釣具店の経営難が深刻だというこんなニュースも
釣り人を呼び戻すべく、筏釣りのイベントなども開催されたようですが、上の北陸新聞の記事にもあるように、どうしても我々釣り人は「地元の方が大変な思いをしているところへ遊びに行くなんて不謹慎極まりない」という意識が強く働いてなかなか当地へ足が向かないものですよね。
ですがそこは敢えて行ってみましょうっちゅうことですね(^-^)
輪島へは毎年カレイ釣りで訪れていますし、今を去ること3年前に自己記録のマダイ92センチが釣れた思い出の地です。
さらに「料理ができそうにない」という理由でこの大物をリリースしてしまったことで大いに物議を醸しだしてしまいました
(;´・ω・)だってこんなのどうやって持って帰るのよ?
袖触れ合うも他生の縁、ともあれ行ってみましょうってことで課長と一緒に北へ向かいます
快晴の北陸道はまさに”快適”を絵に描いたようなドライブでしたが、のと里山海道に入ってくると震災の爪痕が徐々に姿を現してきましたよ。
かつての快適さは望むべくもありませんが、輪島へ至る幹線道路はしっかり復旧されていました。ただしかつては直線だった道路が大きくうねっていたり、段差ができて徐行を強いられたりするので能登島を含む周辺へ釣行の折は従来に比べ+30分~60分の余裕を持たれるのがよろしいかと思います。
輪島市内の惨状は言葉に表せない程で、正直なところ写真を撮ることは憚られましたね。どうか一日も早く以前の生活を取り戻されることを願っております。ちなみにコンビニやスーパーマーケットは営業していましたので買い物に困ることはありませんが、夜間はコンビニも店を閉めているようなので釣行の際は注意が必要です。
マイッタねこりゃ
目的地のマリンタウンに着きました。かつては右手に見えるベンチと護岸は面一だったんですが、1メートル以上の段差ができてしまっています。最初は手前が落ち込んだのか、護岸側が隆起したのかどっちだろう?と思案していましたが、どうやらこれは両方のようですね。
護岸では何組かの釣り人が居ましたが、何も釣れている様子はありませんでした。今の時期はブリやヒラメ、サゴシなんかが狙えるそうです。
あのー投げ釣りは。。。
ま、いいかvv(・ω・)vv
狼煙方面を望む写真。今も輪島から狼煙へ向かう道路は寸断されていますので、ここから珠洲市方面へは一旦空港まで戻って東進し、見附島を経由して北上しないと辿り着けません。
カレイ課長さんは”かなり浅くなっている”といいます。元々あまり水深のあるところではありませんが、確かにここまで浅くはなかったですね。やはり海底が隆起しているのでしょう。この調子だとマダイは難しいかな(*_*;
釣り座から後ろを振り返ると仮設住宅の明かりが見えます。そういえば2年前に訪問したとき、奈良から嫁いできたという若いお母さんに話しかけられたことを思い出しました。僕のクルマのナンバープレートをみて声を掛けてくれたんですが、ベビーカーの赤ん坊ともどもどうか無事であって欲しいと願うばかりです。
で、肝心の釣りはこれがサッパリで、夕暮れ時にドラグがジャーっとなったけど何も乗ってない的アタリがあったのみ。あとはこんなウミヘビとバイ貝だけで、マダイはおろか魚らしい魚にお目にかかることは叶いませんでした。次は来年の春にまた来てみようと思います。
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わたくしごとですが8月で還暦を迎えることとなりました。生まれは1964年です。今回貼る動画は僕の生まれ年にちなんで、ロックンロールの母とも呼ばれる Sister Rosetta Tharpeシスター・ロゼッタ・サープ1964年の動画です。基本的にゴスペルシンガーだった彼女、欧米では大変リスペクトされている方で、「ロック」という言葉を初めて世に広めた人(諸説あり)ともいわれています。2本の動画はどちらも1964年のものですが、この時代の女性シンガーでソリッドタイプのエレキギター、しかもギブソンSGカスタムなんちゅうモノを使っている人は相当稀です。アンガス・ヤングのお母ちゃんですね。またこの時既に後のロックギターの基本的なテクニックを殆ど披露していますし、ギターの音を歪ませる、いわゆるディストーションサウンドはこの人がオリジナルだという説もあります。2本目のモノクロ動画は英国マンチェスターの廃駅での演奏で、観客の中にはジェフ・ベックやエリック・クラプトン、ミック・ジャガーを始めとした後に英国の音楽業界をしょって立つ若者が多く居たそうです。それにしてもギターサウンドやフレーズが若い頃のジミー・ペイジによく似ていますよね。
しかし還暦の動画がゴスペルになるとは夢にも思いませんでした。能登へ行ったことが大いに影響しているのだと思います。2024年は忘れられない夏休みになりましたね。