年齢とともに腰の具合が悪くなってきたことが少々気になるところではありますが、幸いなことに今まで大病を患ったこともなく、入院と言えば盲腸で4日間のみという具合なもんですから、これは両親や育ての親ともいうべき婆ぁ様に感謝しなければなりません。腰が悪いのだって太りすぎが原因だし
しかし、一方でちょっとヤッカイなことになってしまった友達なんかもおるのでございます。正直僕にはどうにもできないので、あとは神仏に頼るほかございません。彼とは仕事を引退したら(クルマで)お遍路へ行く約束もしていますので、元気でいてもらわないと困ります。頼むよもう。
てなわけで神社で病気平癒を願ってから、今年二回目のイセギ(フエダイ)狙いへ出発です。
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今回初めてクサガッチョ師匠とイセギ狙いへ行くことになりました。前回も書きましたが、この釣りはボーズ上等レベルがかなり高いので、今まで幾多のボーズを積み重ねてきた師匠との釣行は実に気が楽です(^_^;)
大阪のご邸宅で師匠を拾ってから、四国へGOですね
<ガッチョ御殿:イメージ写真>
普段、師匠との釣行は昼メシをコンビニかスーパーで済ませてしまうことが多いんですが、今回せっかくラーメンで有名な徳島を通るのだからとラーメン店へ寄ってみることになりましたよ
どこかお目当てがあったわけでもなくて、ちょうどお腹が空いてきた頃に通りがかったお店、タケちゃんラーメンに寄ってみました。
どうやらこのあたりの人気店らしく、僕らはすんなり店に入れましたが、その後はみるみるうちにお客さんが増えていきます。
僕は肉ラーメン(中)を注文しました。いわゆる醤油豚骨の”中華そば”でして、煮干しもけっこう効いていますね和歌山ラーメンにも少し似た感じで僕の好きなスープです。偶然寄ったお店でしたが大当たり
、お店のみなさんも笑顔がいっぱいで気持ちのよいお昼でした。札幌出身でラーメンには辛口な師匠も満足したみたいです。また来たいと申しておりまして、これはなかなか珍しいことですよ。
さて、お腹もいっぱいになりました(実際この(中)は結構なボリュームでありました)。いつものように師匠とペチャクチャ喋りながら先を急ぎます。
-で、釣り場に到着-
あまり良い潮回りではありませんが、いいお天気です
wさぁ釣りましょうw
前回もそうですが今日も竿は四本出しました。ただ振り返ってみると、この釣りで四本はちょっと僕の手に余りますね。ひとまず四本目は用意だけしておいて、エサ取りがマシになってきたり、根掛かりで仕掛けを失ったりした時のためにスタンバイさせておくのがいいかもしれません。ただ用意だけして投入しない。。ってのはなかなか自制心が試されるところですね。
。。(;・∀・)
いつもながら用意の早い師匠はすでに釣り始めておりますね。一方の僕は相変わらず準備にモタついておりましたが、ようやく準備が整いました。とりあえずは”おつかれさまでしたー”だからこれからだっつーのに。
イセギにはまだ時間が早すぎますが、ひとまず二本だけ投入してみます。特に何を狙うわけでもありません。エサ取りの状況確認みたいなものですね。
「コンコン」←(左の竿)
「あ」
「グイー」
いきなり竿先が引き込まれました。まだ一投目です。
大きく底を切るイメージで竿を立てると、結構な重量感が伝わってきます。正体を確認する前に”抜き上げるのは無理”だと感じたので、クサガッチョ師匠にアシストをお願いします。
「え~いきなりですかぁ~」
「いや、なんかわからんケド重いわ」
仕掛けが寄ってきました。
「なにこれ???」
なんとイシガキフグです。僕は初めて釣りました。優に50センチを超えており、何だかよくわかんないけど大物ですね(^_^;)
無毒で、しかもかなり美味しいそうですが、僕に料理は無理っぽいんでリリースしましたよ。
沖縄へ行った時にアバサー汁という具沢山のお味噌汁をいただいたんですが、あの”アバサー”とは違うんでしょうか?いずれにせよビックリしましたね。南の海は楽しいな。
*2014年10月・牧志第一公設市場にて。やっぱりアバサーとは違うみたい*
早くも仕掛けはズタズタになってしまいましたので、新しいものに交換します。エサを刺して先程イシガキフグがアタったあたりに放り込みました。
ちょうどその頃に神戸から来たというフカセ師の青年が声を掛けてこられまして、自分もイセギが釣りたくて初めて高知へ来たのだとおっしゃいます。横でやったらいいよと勧めたのですが、やっぱり気兼ねするみたいですね。それじゃぁってことでマップで二か所程イセギが出そうな場所を教えてあげました。見た目は今どきですが、大層丁寧に礼を言うので、”釣れるとは限らないよ~”というと”承知してます”と笑ってクルマに戻って行かれました。
彼が立ち去るのを見送ってから、さぁ自分の竿はどうかな。。。と振り返ろうとしたその時です。背後で、
と大きな音(@_@)
驚いて振り返ると先程投げ込んだ竿が三脚の上で地面と平行になっております(尻手ロープが役に立ちました)。慌てて駆け寄り竿を立てると”ズゴゴゴゴ”という感触で寄ってくるので、オンボロパワーエアロのハンドルをぐりぐり巻いて仕掛けを寄せていきます。
大きな音がしたので師匠も何事かと駆けつけてくれまして、一発でタモ入れを決めてくれました。
おおー!
(小さいけど)クエ、47センチ
まだ二投しかしていないのにエライことになってしまいました。食材としては最高級ですよね!。。もう納竿してもいいくらいですが今日の本命はイセギですから努めて冷静さを装います。。。が、やっぱりうれし-
さぁ、今日はいったいどんな夜になるんだ?と妄想は脹らむ一方です。
-しかーし-
どうやらクエは交通事故だったようです。ここから先はいつものように猛烈なエサ取りとウツボ、ときどきガシラ、という時間が続きます。まーこれが普通なんですが。
モゾモゾしたアタリはだいたいウツボですね瀬戸内だとアコウが時々こんなアタリを見せますが、こんなところにアコウはおりません。なもんでここでは100%ウツボです。
<おつかれさま!>
暗くなってからも長物以外のアタリは遠いままです。一度竿が横を向くアタリがありましたがエサをくわえただけだったようですね。シブいなぁ~。
クサガッチョ師匠は僕よりもアタリ(エサ取り以外の)が多く、しかもことごとくバラシているので相当悔しがっておりますね。もちろん立場が逆なら僕だって地団駄踏んでおりますよ
でもさすが師匠良型のアカハタを釣り上げてご機嫌です。この場所でアカハタが釣れたのを初めて見ました。夕方に釣れたクエもそうですが、こういう潮の甘い日は本命のイセギまでエサが届かない印象がありますね。
師匠もこれで満足だと言っておりますので、日付が替わった頃に納竿いたしました。暗くなってからの僕はサッパリで、クエがなかったらもう完全なるボーズでございました。
単独釣行ならここから車中泊という流れですが、師匠はやっぱり若いですね。途中、とんでもないゲリラ豪雨に遭遇したり、仮眠を取ったりしましたが、それでも朝9時頃には自宅に到着することができましたよ。
道具を片付けて、持ち帰ったクエの下処理に移ります。やっぱりこのくらいの大きさの魚が僕には一番捌きやすいですね(笑)
本当は2~3日寝かせた方がよいらしいクエのお刺身。さすがの高級魚ですね。
驚いたのは鍋物です。ほとんど灰汁が出ませんでした。こんな魚は初めてですね。もちろんお味は◎です。
最近よくやるミニ海鮮丼。今回はクエ丼です(笑)贅沢すぎて笑ってしまいますね。
今回イセギはボーズでしたが、そうホイホイ釣れても困ります。イセギにはなるべくマボロシ度を維持してもらって、僕ら釣り人を翻弄し続けて欲しいもんですね。
そして僕ら釣り人はそいつを追っかけることに血道を上げるわけですが、それも心身の健康あってのこと。来年も再来年も四国へ行けるよう、カラダの管理と神頼みを続けることとしましょう。